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■2008年07月15日(火)14:27
[§53]ガソリン高騰でプリウスの販売台数が伸びている謎。
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レギュラーガソリン200円/L越えも時間の問題と言われ、車離れが進む中、トヨタのハイブリッドカー「プリウス」は順調に販売台数を伸ばしているようです。 最近CMでも、燃費のいい車に乗り換えよう、と「エコ替え」を推進していますが、果たして今の車を買い換えるほどプリウスは魅力的なのでしょうか…? まずは、地球環境に及ぼす影響面から。 プリウスはエコカーというイメージがありますが、地球間環境に対して言えばそれほどエコではありません。 当然、乗っている間は排出CO2等も少なく、エコなのは間違いないのですが、LCA:ライフサイクルアセスメントと呼ばれる、「製造、輸送、販売、使用、廃棄、再利用まですべての段階での環境負荷を総合して評価する」方法を用いると、同クラスの車と比べても同等かちょっといい程度です。 わかりやすく言うと、「乗っている間はエコだけど、製造や廃棄時に関しては普通の車より地球環境に厳しい」という事です。 普通の車にはないモーターや蓄電池などが必要なため、当然と言えば当然です。 トヨタのHPにもLCAで比べたグラフが載っていて、それを見ると確かにプリウスのがよい結果を残していますが、あくまでも10/15モードで10年10万キロ走った時のグラフです。 10/15モードで走り続ける事は不可能ですし、10年経たずに買い換えるなどした場合は、乗っている間に稼げるエコ度(?)が少なくなってしまい、結果的に他の車を買うより地球環境に悪影響を与えてしまうという可能性が少なからずあります。 次に、気になる家計に及ぼす影響面です。 現行プリウスのスタンダードモデルでは、10/15モードで35.5km/Lという燃費です。 私が乗っているのは、現行モデルのマイナーチェンジ前のものですが、こちらもカタログ上は同燃費。 現行プリウスにはあいにく乗った事がないので、マイナーチェンジ前のモデルを元に話を進めます。 (私のモデルは、G+寒冷地仕様です。) カタログ燃費上は35.5km/Lですが、まずこの燃費を出すのは不可能に近いです。 昔、函館から長万部まで(100kmちょっとあります)走った時、33.0km/Lを出しましたが、それ以来長距離区間で30km/Lを超えた事はありません。 道程環境や走り方にもよりますが、夏場で25〜28km/L、冬場で20〜25km/Lくらいがいいところでしょう。 冬場はエアコン使用時に熱源がいるため、どうしてもエンジンを回す時間が長くなり、燃費が悪化します。 インバータエアコンのため、夏場はそれほど燃費に影響は出ません。 まぁ、適当に見積もって年間の平均燃費が25.0km/Lだとすると、カタログ燃費の約142%という事になります。 実燃費がカタログ燃費よりも悪くなると言うのはほとんどの車でそうだと思いますが、これほど差が出る車は珍しいと思います。 (私が前乗っていた車はプラッツMTでしたが、平均でカタログ燃費の117%くらいでした。) 仮に、今車を買い換えるとして、プリウスと他の同クラス車、どちらが得になるのでしょうか? ここでは、同クラス車として、プレミオ2WDの1.8L/Lパッケージ車を選んでみます。(プリウスは1.5Lですが、モーターがある分システムトルク、システムパワーが向上するため。) プリウスGは税抜き262.5万。プレミオ1.8XLは203.7万円。 58.8万円の差があります。 実際には、購入金額の5%が自動車取得税として取られるため、61.7万円の差になります。 プレミオ1.8Xのカタログ燃費は17.0km/Lです。 実際どれくらい走るか分かりませんが、私の前車を参考にカタログ燃費の120%で計算すると、14.1km/Lです。 レギュラーガソリンを200円/Lで計算すると、プリウスの場合200円/L÷25km/L=8円/km、プレミオの場合200円/L÷14.1km/L≒14.2円/kmです。 すなわち、1km走るごとに約6.2円プリウスのが得になるという事。 これで、61.7万円の差を埋めるには、99,516kmの走行が必要…。 げげぇ(´д`)全然得してねぇ。 ちなみに、ちゃんとカタログ燃費通りの数値が出たとして計算すると、プリウスの場合200円/L÷35.5km/L≒5.6円/km、プレミオの場合、200円/L÷17.0km/L≒11.8円/kmとなり、その差6.2円…って変わらない(笑) 結局のところ、プリウスを買ってもガソリン代だけ見るとお得そうに見えますが、車体価格を考えると全然得ではない事が分かります。 今年4月、暫定税率がなくなったときに、ガソリン携帯缶がバカ売れしたそうですが、20L入るガソリン携帯缶が2500円くらいします。 25円の暫定税率分×20L=500円しか得しないのに、2500円の携帯缶が売れるというのはあほらしいの一言に尽きます。 今は空前のエコブームで、エコをうたえば売れてしまう時代なのかもしれません。 しかし、その買い物は必要なのか、そして本当にエコなのかをじっくり考えてみる事も大切だと思います。 | | |