Je Te Rends Ton Amour

エキセントリックな画家と赤毛の女

この曲の歌詞でミレーヌは「だけの巨匠」とエゴン・シーレを表しています。歌詞カードには活字ではなくシーレのサインがそのまま使われました。またシングルにおいても、このサインを模したタイトルが印刷されています(右)。

シーレの作品には「夢の中の女」のように生々しく性器を描いたものもあり、独特の尖ったタッチと相まって素人目にもかなりインパクトのある画家と言えましょう。数ある自画像においては、「」のしぐさ、表情がとても重要な要素となっておりその点もミレーヌがシーレの絵を好きな理由ではないかと推測します。

イナモラメントのBOXに「渋面の裸体の自画像」の手だけを載せていますし(左)、MYLENIUM TOURのパンフレットでも大胆に手の写真を多用しています。特徴的な手の振付けが多いのも偶然ではないような気もしますが、みなさんはいかがお考えでしょうか。

Egon Schiele / 左足を高く上げた座る(1917)

作品をひとつ御紹介しておきましょう(右)どうです?そっくりでしょう?

エゴン・シーレに興味がでた方、廉価にしては多数の作品と解説が読める本があります。ご参考に。

ラインハルト・シュタイナー著「SCHIELE」
ニューベーシック・アートシリーズ \1,000
発行元:タッシェン・ジャパン、発売元:洋販

最後はシーレの言葉で締めておきましょう。

エロチックな芸術作品にも神聖さはある。
            -エゴン・シーレ-


Egon Schiele 画家

ウィーン北東トゥルン生まれ。1909年に仲間と「新美術集団」を結成。クリムトの影響を受けた初期の装飾的画法から、内観の表出を目指す表現主義へと向かう。

死や没落と二重映しの自画像、枯木の風景画、沈黙の都市像などには、第一次大戦で崩壊するハプスブルク家王国、とりわけウィーンの終末が暗示されている。結婚後画風は現実肯定的になるがスペイン風邪でわずか28歳で早死にする。