セカンドプレイを始めた。
テレビの前にパソコンをでんと置いて、台詞をカタカタ入力し始めた。
スラムの公園で、エアリスが意味深な告白をした。
ソルジャーファーストに男!?
この時点でプレイヤーが知っているソルジャーファーストって、1人しか居ないやん……(^^;
あとで、ザックスとかいう黒髪の金平糖みたいなヤツが、彼女の初恋の相手の座に急浮上するのだ。
その事実にのけぞったのは私だけではあるまい。
この時点で、私のザックスに対する愛は、ひとかけらもなかった(笑)
そんなわけで、「第九」におけるエアリスは、作者の作為により、ここでセフィに対する思いを告白することとなる。
かくして、うちのエアリスは、クラウドにもザックスにも目移りしない、英雄様一筋の乙女になっていくのであった。
その後、Vジャンプに発表されたオフィシャル・ザックスのイラストで、彼もまた「うちの」という枕詞をつけるに至るわけだが、この時点では彼は完全にアウトオブ眼中であった。
セカンドプレイをしながら台詞を拾いまくった。
リミット技を覚えさせまくった。
パソコンを叩きまくった。
起きて、喰って、ゲームして、台詞拾って、ゲームして、小説書いて、喰って、ゲームして、散歩して、ゲームして、台詞拾って、書いて、書いて、書いて、喰って、ゲームして、台詞拾って、書いて、ゲームして、倒れて寝て、起きて……以下延々繰り返した。
私は何を書いているんだ? これは、版権ものじゃないか……。
オリジナル書かなきゃ、仕事は取れないぞっ!
どうせ書くなら、オリジナルにしろ!!!
脳裏でもう一人の自分が騒いでいた。
でも、ああ、でもっ!
私は、私は、これが猛烈に書きたいのよぉぉぉぉぉっ!!!!!
書きたいものを、書きたいように、書きたいだけ書いたのは、子供の頃以来だったかもしれない。
だから、一日、20時間くらい、パソコンの前に座っていた。
ご飯を作ってくれたのは、家人その2だった(激爆死)
当初、300枚(400字詰め原稿用紙換算枚数)を予定していたのに、ぜんぜんエンドマークがつかなかった。
書いても書いても終わらなかった。
あまりに長くなったので、ゲームプレイヤーであれば既知の情報や設定は、かなり省いた。
500枚を費やしても終わらなかった。
いきなり鶴の機織り状態に突入してしまった私の飯を炊きながら、無言の圧力をかける家人その2であった。
早く仕上げないと、冗談ではなく家庭崩壊の危機だった。
寝ないで書き殴った。
ラスト1週間は2時間睡眠だった。
そして、約1ヶ月で700余枚を書き上げた。
私は、真っ白な灰になった……。