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ボーン・コレクター(1999米)
2002.11.17.

数年前の事件で半身不随になった元刑事リンカーン(デンゼル・ワシントン)は、
犯罪現場捜査の教科書を書いちゃうくらいの天才で、
難事件解決のためのアームチェア・ディティクティブ。
その手足となって動くのがアンジェリーナ・ジョリー。
凝った舞台を設定した殺人事件の現場に残された手がかり。
被害者の皮膚が抉られ、骨を露出させる手口。
連続殺人犯は、リンカーンに挑むように犯行を続ける。

これ、舞台設定と映像が、とっても私好みでした。
廃墟、配管、埠頭、摩天楼、高架下、地下鉄……。
イイ感じです。ニューヨークはこうでなくっちゃ!
てな感じで、喜んで見てました。
事件も、捜査方法も、けっこうワクワクさせてくれて、
蒸気で焼かれた死体とか……。
その死体の「手首を切って手錠を持ち帰れ」のあたりでは、
是非とも、やってくれ!
という感じで見てましたが……。
ほんとにやったら、やりすぎか……(^^;
モラルが邪魔しますね。残念。

でも、犯人が……(--;
だったらなんで○○○の相談なんかするわけ?
ボーン・コレクターの本になぞらえた意味は?
あの本の最後の殺人が埠頭でしょう?
だったら、そのあとはオマケ?
しかも数年前からメッセージを送っていた同一犯……って(^^;
いやぁ〜……。本の意味は? 
意味ないって〜……って見てる側に思われたら、失敗。
惜しいです。
もう少しなんとかしたら、
面白い作品になったんじゃないかと思えるだけに、
ほんっと、惜しい。

それに、手足の自由がきかない天才の元刑事が
事件を推理する設定はいいけど……。
これって、結局、解決してないんじゃ?(笑)
でもって、
その過程でも、ちょっと横柄さが鼻についてしまうのは困りもの。
前半は面白かったので、
尻すぼみな感じがとっても残念でした。

ヒロインの中途半端なところも物足りなくて……。
この設定だったら、
ダークエンジェルのマックスとローガンくらいには
シビアでスリリングに決めてほしかったかも。
ヒロインのインパクト不足……というか、
どっちかとゆーと、看護士のセルマがいい味出してました。
セルマ最高。
この映画の中で、いちばん魅力的なキャラはセルマ。
リンカーンを蘇生させること数回。
彼の欲しているものが、すぐに解る上に、
パズルの天才。
いいキャラだなぁ〜。
意志をもってない青臭いヒロインよか、
ずっと魅力的に描かれていたよーな気が……(笑)
なのに、あれ(ラスト)はないんじゃない?(怒)
彼女の扱いには大いに不満。

そういえば、巷では、
この映画の真犯人が誰だかわからないという感想もあったみたいです。
だろーなぁ……(^^;
じゃあ、いきなり出てきて恨みをぶちまけられても、
「はぁ?」って感じだったろうなぁ……。
犯人が誰だかわかんない時点で、失敗作?(笑)
ただ、この作品は、ミスディレクションをうまく誘うような部分もあるんです。
推理ものとかホラーのお約束を逆手にとって、
犯人らしきヤツをちらちらさせたり、
犯人は警官、みたいなキーワードをちらつかせたり。
だけど、真犯人がいきなり身元をうち明けて襲いかかるのは反則だろう?
てな具合に、前半の盛り上がりに反して、
ラストに行けば行くほどに白けていくこの映画は、
だけど、それでも、
地下に張り巡らされたスチームのパイプとか、
今はもう使われなくなった地下鉄の駅だとか、
廃墟配管系の心をくすぐってくれるステキな舞台設定がされていて、
そのあたりだけでも見た価値があったと思うのでした。
うーん。
廃工場とか〜。高架下とか〜。
ビルとビルをつなぐ空中の渡り廊下とか〜。
すっげぇ、好き。
こういう舞台を選んで、いい角度で見せてくれたってだけで、
収穫でした。はい。