home back



T・R・Y(2003日)
2003.02.02.

横溝正史賞受賞作、同名小説の映画化。
……って、最近の織田裕二作品は、どーもイカンかもです。
セガールもイーストウッドもケビン・コスナーもそうなんだけど、
芝居はアンサンブルだってことを忘れてるような……。
でなきゃ、徹底したヒーロー映画にしなきゃ……って気がします。
彼は典型的なテレビ芝居をする役者だから、
広大な中国大陸は合わなかったかもなぁ……なんちて(^^;

だって、ジャッキー・チェンとか、シュワちゃんの映画は、
独善的な感じがあまりしないんですもの。
……って、私がそう感じているだけかもしれないですが。
役者の名前で集客できるくらいのスターだとしても、
スタンスは色々だな、と。
まあ、かよーに思うわけです。

いや、実は私は織田ファンなんです。
彼の大根ぶりは、もう、否定しようがないので……(;_;)
でも、ほら、観賞用ってのはあるし(笑)
だけど、観賞用役者なら、それなりに映画という世界観に
おさまってもらわないと困るわけで……。
自己主張しすぎる大根役者は、かなり痛いということになるのかも……。
そもそも「舞台の仕事は向いてない」とか若い頃に見切りをつけて、
以来、やってないってあたりが、自分で大根化を促進させてるかもです。
やっぱ、巧い役者は、舞台でこそ真価を発揮すると思っちゃう、
ライブ好きな私……。
ああ、こんなコメント書いてちゃファン失格ですね。

さて。
原作に出てくるアイリーンが映画では思いっきりカットされていたので、
少し残念でした。
まあ、2時間枠に収めるためには仕方ないかもですが。
その反動か、映画的な動きをつけたかったからか、
安っぽいホラー映画みたいな「驚かせる」カット割りがあって、
「なんじゃこりゃ?」と思いました。
客に無用のショックを与えるような画って、
自信のない作家のやるはったりみたいで、なんかこう……(うにゃうにゃ)
パターンを見せられてるみたいでねぇ……うーん。
何事にも「美学」は大事ってことですか……ええ。

あ、だけど、良かったのが渡辺謙。
まるで、ダースベーダーか帝都物語の加藤みたいでかっこよかったです。
渋いですねぇ。
男は渋さを増してなんぼですね。
この人の出す凄みみたいなものは、今の映画界で貴重ですね。

ところで、原作の伊沢修(主人公ね)は、
よく「下唇をつきだして首を横に振る」んですが(笑)
映画で織田裕二がそんなトム(@トムとジェリー)みたいな動作を
してくれるのかとワクワクしていたんですが、
しませんでした(笑)
そりゃそーだ。想像したらすごく格好悪いもん(^^;
実は、原作、その描写が読み進めてすぐに3回も出てきて、
ガクッとしてしまったんです。
同じ形容は何度もしないってのは基本ですよね……。
それでもするなら、キャラの「癖」って書かないと……(--;
はっ。プロ作家先生を批判してはいけません……。
大先輩(先輩になれば、だけど)なんですから……。

クライマックスシーンのCGですが……。
予算をケチったんでしょうか?
作った人が銃ってもんを知らなかったんでしょうか?
銃がですね……。
宙を舞う銃が……まるでパラッパ(@パラッパラッパー)のように
薄っぺらくて、ヒラヒラしていて笑えました。
なんだったんでしょう? あれは???

そんなわけで、小粋なイリーガルストーリーを期待していた私は、
ものの見事に裏切られ……。
無性に「スティング」が見たくなりました。
むしろ、畑山(@二階級制覇チャンプ)の映画のほうに期待したりして。

けなしてばっかで嫌なんですが、最悪だったのがこれ。
あの時代の上海に、くるくるパーマの織田裕二は、
メチャ浮いていました。
詐欺師が、あんな頭で目立ってていいのか?
って思った時点で、この映画のリアリティは失墜していたような気がします。
役者として、傲慢にすぎるんじゃないかな、あの髪型は。
監督の指示とも思えないんだけど……(謎)
それ考えると、渡辺謙は潔い頭だった。
やっぱ、根性が違うなぁ〜(遠い眼)

ちょっと思ったですが、男同士のドラマを描きたいなら、
「T・R・Y」じゃなくて「南京路に花吹雪」にすれば良かったんじゃぁ?
なんて思います。
本郷さんくらいの役が似合ってると思うなぁ>織田某
黄はね、中国人の若手美少年俳優(うっとり)←ばか