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冷静と情熱の間(2001日)
2002.11.09.
これ、恋愛物ですね。バリバリの。
小説が出版されていました。
男性側からは男性作家が、女性側からは女性作家が、
それぞれ雑誌に交互に連載されていて、
出版された際にはベストセラーだった……んだよね、確か。
いわゆる、企画物ですかね。
話題性もあって、商売が巧いなぁ、と感心した記憶があります。
昔、クラッシャージョウとダーティペアで、似たようなのあったな……。
そっちは一人の作家が書きましたが……。
……ぜんぜん違いますね(笑)
で、映画。
舞台は、フィレンツェ、ミラノ……。
確か、フィレンツェは、こないだ、「ハンニバル」で見た筈なんですが……。
全く、ぜんぜん、街が違うぅぅぅぅぅ(笑)
さすが、大阪を別世界に撮ったリドリー・スコット……(←ハンニバルの監督)
大阪の映画は松田優作の遺作、ブラックレイン(親切解説)
大阪同様、フィレンツェも別世界になっていたみたいです。
そんなわけで、今度は本当のフィレンツェ(笑)
いや、綺麗な街並みでした。ええ。
ただ、あれですね……。
小説のほうは多分、もっとちゃんと、
恋愛物としてキャラの心理描写なんかもしてるし、
仕事とのかねあいなんかもきちんとしてると想像してますが……。
この映画に限って言えば、構成、失敗してません?
恋愛小説特有のモノローグの多用もそうなんですが、
物語のキーになる「約束」が印象に残らないのって……、
致命的?
約束するシーンは、普通は、メインタイトルが出る前にくるでしょう?
過去の約束のシーンがきて(具体的な内容はぼかしても可)、
タイトルがきて、
現在の話に入る、と。
ベタだけど、短い時間の枠の中に10年を収めようと思ったら、
お約束は駆使してくれないと、見ている側が辛い。
……などと、偉そうに書いて、ちゃんと伏線があったらどうしよう、
と思って、この日は偶然録画していたので、冒頭部分を見返しました。
がーん……!
上に、私が書いたのと同じ構成で、ちゃんと伏線張ってました。
きちんとお約束護ってました。
え?
じゃあなんで?
なんで、あんなにトートツ感ばりばりだったの?
伏線のおさらいを、してたかどうか、
までは確認するのが面倒だったので見てませんが、
そのへん、途中に何度か入れてみるのも大事なんですね。
いや、普通は、入れるんですけどね、
カレンダー使ったりとか、
思い出の色とか物とか音とか使ったりして。
……してたのかな?
だったら、私には伝わらなかったんですね。
ええ。
それに、この、べらべら喋るモノローグの使い方……。
解説してる割に、解りにくい構成ですよね。
竹之内の喋りが棒読み系なので、余計に感情移入しにくいのかな。
どうしてこう、いい男って棒読み系の芝居をするかな……。
で、
これは「ホワイトアウト」なんかとは対照的に、
もっとモノローグを削って、映像で見せたら良かったと思うです。
役者なんだから、演技させればいいのに……。
……っても、このキャスティングと脚本では難しいかぁ〜……(^^;
なんかこう、キメのカットがなくて、
だらだらと行き先もないまま散歩してるようなシーンが続くんですよね。
メリハリというか、基本の物語構造っていうか、
そういうものをふまえたうえで、
きちんと整理したらそれなりにいい映画になったんじゃないかと思うんですが……。
もったいないですね。
だって、主人公の仕事がいいんだもん。
美術絵画の修復師。
素敵な職業だぁ〜。
テレビでシスティナ礼拝堂の壁画修復に賭ける人達を見たことがあります。
凄いんだよー。
もう、なんか、神業。
で、その、修復に、日本の和紙なんかも使われてるんですって。
そういうのって、いいなー、と。
イタリアの壁画を直すのに、和紙が合うなんてロマンだなーと。
そういう気持をずーっと持っていたから、
この映画の主人公の職業には、「ほー」という感動があって、
なんか、こう、もっと、もっと……と思ってしまうわけです。
私としては、ベタな恋愛物よりは、そっちの仕事のほうを
クローズアップした話が好きだなぁ、なんて。
あ、そうそう。
この映画のヒロインですが……。
なんとなく、小雪に演ってほしかったかも。
私の見た感じのイメージでは、彼女のセンの細さとストイックな感じが
合っていたような気がしました〜♪
巷ではケリー・チャンの評判は悪くないようですが、
私的にはいまいちかなぁ〜……。
こういう恋愛物って、女性の場合、ヒロインに移入できないとダメでしょう?
客のターゲットをどこにもってきているのかも曖昧な感じでしたね。
男の側から描くこと、竹之内のモノローグで構成することに、
どれだけのメリット、デメリットがあるかを計算すべきだったんじゃあ、と。
あと、修復の先生のあれやこれやは、あんまり関係なかったっすね(笑)
映画にするときは削ってもよかったかもね。
なんか、すごく散漫になっちゃったし。
結局、解決つかないし。
あ、でも、竹之内のヌードは貴重なファンサービスかぁ?(笑)
とはいえ、
この作品「冷静」と「情熱」の間なので、
最初から盛り上がらないと約束されていたみたいな気がします。
何故に彼女が「冷静」でなければならないのか、
この映画だけでは理由がわかんないし、
「狭き門」なんかイマドキ日本人には流行らないし、
ノルウェイの森ほど壊れているわけでもない。
「冷静」でいればいるほど燃え上がる「情熱」
……って、文字にすると匂い立つような臭さの構図でもない。
うーん……。
きっと、原作はそのへんをうまくやってるんでしょう。
……そう信じたいです。
エンヤのテーマソングが頭の中をぐるぐるぐるぐる……。
これ、トランス・ミュージック?
こういうのも流行ってますね、最近。
神でも降ろせそうです……(-人-)