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仮面ライダー龍騎 TVスペシャル(2002日)
13RIDERS
2002.09.19.
「故石ノ森章太郎先生に捧げる」
……で再開した仮面ライダーの新シリーズ、「クウガ」から数えて三作目。
「龍騎」のスペシャル番組です。
でも、これは、TV放映龍騎の設定を借りたパラレルストーリー。
んでもって、視聴者の投票でラストシーンが変わるマルチエンディング。
龍騎そのものが、もともと、宇宙刑事シリーズ系の企画だったらしく、
かつてのライダーものとも、前2作とも趣を異にします。
私は、クウガが剣をかついでる画がとても好きだったんだけど、
この、とても仮面ライダーには見えない甲冑デザインも、割と好きだな。
特に、ナイトがね。仮面ライダーナイトの造形が好きなの。
マントの翻しっぷりも見事だから、
機会があったら、見てね(笑)
でも、
このスペシャルに関しては、ほとんど自分独りの覚え書きだと思うので、
……っていうか、こんなん見てる人いないでしょ? ということで、
ネタバレガンガンいきます。
仮面ライダー龍騎の世界観は、
ライダー同士が殺し合い、最後に残った者の望みが叶う、
というものなんだけど……。
その望みも「世界征服」とかだけじゃなくて、
ライダーになった者たちそれぞれが背負った重い宿命がらみなんです。
だからといって殺し合うということを容認できない主人公の真司は、
戦いを止めるためにライダーになったんですが……。
マルチエンディングの視聴者投票の結果、
真司は、ナイト(漣)の死によってその信念を曲げる結果となりました。
視聴者投票では「戦い続ける」のほうに投票した人が多かったんですね。
ちょっとびっくり。
そりゃあ、私も、物語的には最後まで戦うのを見たいですけど、
実際に見ちゃうと、すーっごく辛かったです……(^^;
これは、意外とズーンと来ました。
なんとなく、やられたって感じです。
で、どーなったかってゆーと。
真司のデッキが破壊され、龍騎になることができなくなって……。
(今回の仮面ライダーは、カードデッキで変身するんです・笑)
漣から託されたデッキでナイトに変身して戦うことになったんですけど。
これがもう、石ノ森マインド溢れる演出で、
戦うための剣を振りかざし、突っ込むところで幕でした。
結果は描かれません。
うー……(^^;
なにを子供番組に熱くなっているかとお笑いの向きもあるでしょうが、
この番組の、ライダー同士が戦うっていうのは、
実は、もの凄く重いテーマなんじゃないかと思うんです。
番組中にも台詞であるんですけど、
ライダー同士の闘いは人類の戦いと同じだって。
まさに、その通りなんじゃないかと。
モンスターをやっつける正義の味方じゃなくて、
同じ、正義の味方同士が戦い殺し合う……。
いわゆるヒーロー同士が潰し合うっていう図式は、
これが、見てると凄く辛くて。
子供番組なのに、答えの出ない迷宮を設定しちゃったんだなぁ、と。
つまり、人類も、答えの出ない迷宮の中で、
闘いの歴史を築き上げてきたわけですし、
今も、依然として闘いは続いているし……。
どっちが悪いとも決めつけることのできない、出口の見えない迷宮。
現実社会が抱えているそんな迷宮を、
非情に判りやすい形で、表現してるんですよね。
だからこそ、切ないし、
やりきれないほどに、虚しい。
昔、SFとかジュブナイル系の架空の世界を借りた話を書くことを選択したとき、
リアルワールドで書いてしまってはとたんに陳腐になったり、
社会的にやばかったりすることを、オブラートにくるんで表現できるんだと、
そう思ってました。
これも多分、同じマインドのもとに書かれたものなんでしょう。
発信するメッセージは、もの凄く痛くて、重いものです。
感じ取るアンテナがあれば……の話ではありますけど、
もっとも、勝手にアンテナねじ曲げて感じ取ってるだけかもしれませんけど、
だけど、私はそうして育ったなぁ、と。
子供の頃、アニメや特撮や漫画から、勝手に感じ取って、
送り手が発信していたメッセージ以上のことを、
勝手に解釈して育ったなぁ、と。
そんなことも思い出しました。
今の子供達に、そのアンテナが育っているかどうか、
わかりませんけれども。
TVスペシャルでは、戦うことを選択した真司がどうなったのか、
結果を語られることはありませんでした。
でも……。
過去に見たアニメなんかの、この終わり方って……。
決まってるんですよねぇ〜……(^^;
これ、最後まで見せなかったってのは……。
真司は勝てないってことだと思うんです。
だって、主人公が死ぬ話だもん。この終わり方。
で、今までに見た特攻精神に溢れたラストのお話はですね……。
一応、突っ込んでいったら、敵の本拠地を壊滅させることができただろう。
みたいな感じで終わっていたと思うんですけど……。
この番組の場合は違います。
仮に、真司だけが玉砕したら、
終わらない闘いがどんどこ続いちゃって、
破滅への道を疾駆していってしまうんだろう……。
みたいな設定なんですよね……。
いやぁ〜……(^^;
ヘビーだぁぁ……。
いいのか、これで? ほんとに、いいの?
気になって、少しばかりリサーチしてみたら、
3歳の子供がナイトの倒れるシーンで号泣とか……。
戦うほうに投票した兄弟に怒って兄弟喧嘩とか……。
なんだろう。
人類が抱えてる救いのなさみたいなものを、
子供たちにも伝えてしまったみたいです。
いいのかな……。ほんとに……。
すっかりいいトシした大人になっちゃった上に、
送り手という立場に片足突っ込んでる私が見ても、
辛い結末でしたけど……。
ほんとに、だいじょぶ?
ともあれ。
これ、本編のほうで、どう決着をつけてくれるのか楽しみです。
ああ、語ったぜ……(笑)