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海底2万マイル(1997)
2002.07.11.bs2
もはや説明不要と思われるジュール・ベルヌ原作の海洋冒険もの。
「不思議の海のナディア」の原案となった作品で広く日本でも知られる。
ははぁ。
これ、ナディアのが、メチャクチャ面白いです(笑)
アニメの「宝島」が原作の宝島に出てくるシルバーやグレイを
はるかに格好良く描いて一本ぴーんとスジの通った作品に仕上げたように、
これも、ナディアのネモ船長のが、断然かっこいい。
っていうか、人物造形に整合性がとれてないところが、
古いっていう感じがするかなぁ。
勿論、人間は様々な面を持ち合わせているものだし、
小説という媒体でならその複雑な面をきちんと読者に納得出来る形で
提供できるのかもしれないけど、
映像とか、漫画とかいう、絵が主体で台詞のみで進行するメディアでは、
矛盾を抱えたキャラは、よほど丁寧に描かないと伝わらないんだよねぇ。
それと、激しく気になるのが、物語を強引につなげるための
ご都合主義。
普通、そういうリアクションはしないだろう……とか。
それは、もっとつっこむべきだろう……とか。
そこで、こいつを信用するのは嘘だ……とか。
まあ、とにかく、お話を好みの方向に転がすために、
ひたすら驀進。
そのへんも、キャラの内面が描けていれば納得いくのかもしれないけど。
「その展開だとあとで、実はね……って種明かしがあるだろう」ってところが、
いっさい、明かされない。
もう、それでいいことになっちゃうの。
それだと、なーんか、消化不良な感じで、すっきりしない。
とはいえ。
それは、21世紀になっちゃって、宇宙のことも地球の土の中のことも、
ある程度知識として判っている人間から見た感想。
実際問題として、この作品が書かれた時代を考えると、
もう、このイマジネーションは、ビックリ仰天。
ほんとに凄いことだと思う。
ゴルチェみたいなネモ船長の衣装とか、
19世紀末から20世紀初頭くらいのご婦人の衣装とか。
そういうのも割とお気に入り。
でもって、冒険ものとしてのワクワク感や、ドキドキ感は、
ちゃんと映画でも作ってあるのは感心。
お話を繋げるのは苦労しただろうけど、ピンチに陥る場面とか、
それが続く緊迫感とかは、なかなかどうしてきちんとシンクロさせてくれる。
かなりの低予算作品だったみたいで、
セットもチープだし、笑っちゃう映像も多々あって、
人物造形が徹底的にお粗末で……。
最後のところで船を放棄しちゃう部下さんたち……の行動は、まあ、
船長不在の潜水艦の弱みの元ネタを見ているようだったので許そう(笑)
などなど、色々と気になる点の多い作品ではあったんですが、
やっぱ、面白かったですね。
だけど、終わり方にはびっくり。
これはー……出来ないですね、今は。
てゆーか、さすがの私も、これはやらないなー(笑)
なんか、新鮮でした。ええ。