home back



グリーンマイル(1999米)
2002.09.14.

キング原作。フランク・ダラボン監督作品。
そーです。「ショーシャンクの空に」と同じコンビです。

1935年。死刑執行を待つための死刑囚を収監する刑務所。
そこに、1人の巨漢、コフィが送られてくる。
看守たちと、囚人をめぐる不思議な出来事。
電気椅子での死刑執行。
巨漢の真実……。

これ……。「心打つヒューマンドラマ」って宣伝してました?
えっとー……。
また私の深読みなのかもしれないですけども……。
これって、磔刑になったキリストの話でしょう?
コフィが黒人で、差別されるような台詞があるのも
「ユダヤの王」との対比って感じもしますし。
モーレツに宗教色が濃いくせに、
それをあえて言葉に出さないようにしてたよーな気がします。
そもそも、あの、奇跡って……。
単なるファンタジーで片づけられるような性質のものではなかったですし。

これ、私的にはヒューマンドラマなんかじゃないです。
勿論、仕立てはヒューマンで、お涙頂戴なのかもしれないですけど、
最後に与えられた狂言回しの彼へのアレは……。
なんだろう?
神の子に罪はないことを知りながら己の誠を貫けなかった者への罰?
主のもとに召されることを許されないから?
う。イカン。
このへん、聖書の中に回答がありそう。
ここんところの暗示の解釈には自信がないです。

多分。この映画は日本人向きじゃないですね。
宗教観の違いも大きいので、これは理解できないかも。
私も、クリスチャンではないので、
判ったつもりになってるだけかもしれません。


ただ……。
世界中で酷い目にあってる人が居る。
それを救いたいけど肉の体を持った身では出来ない。
口惜しい。
みたいな含みを、コフィが何度も言ってました。
それで、かつてのキリストは、
使徒たちに自らの教えを世界中に広め、
それによって救いを与えようと思った……のですかね?
私は、そういうことと重ねて、勝手にこの映画を解釈しました。

なので、「ショーシャンク」と較べようとか、
カタルシスがない、とは思いませんでした。
コフィ=キリストと思って、時代を大恐慌時代にスライドさせただけ、
という感じで見ると、「ははぁ」と思えるかもしれません。
あ、そだ。ジョン・コフィって、イニシャルがJesus Christusと同じ?

……とここまで断言したので不安になって(笑)
ちょこっとだけ検索してみたら、
私と同じ考えの人、2人みつけました(ホッ)
っていうか、そっち方面に明るい人には、当然のことみたいですね。
トム・ハンクスの役所は、ローマ総督ピラトとも、聖ロンギヌスとも。
私的には、キリストに直接手を下した聖ロンギヌスに一票(笑)
聖ロンギヌス(当時はローマ兵)は、白内障を患っていたけど、
キリストを刺した槍からしたたる血で目をこすり、治ったそうな。
ね? 映画と同じでしょう?

余談ですが、マタイの福音書によると、
ローマ総督ピラトは、祭の慣例で囚人を1人釈放したそうで……。
その際に、本当の悪人バラバとキリストが釈放の対象で、
ピラトはキリストの無罪を知っていたけれども、
群衆の声「キリストを十字架にかけろ」という声に負けて、
バラバのほうを釈放したそうな。
そうして、キリストはユダヤの王として磔刑になった。
「グリーンマイル」では、恐らく、このバラバの役所の彼は、
ああいう形に処理され……。
2000年の間保留にされてきた間違いが正された……
という見方もできますね。

というわけで、
心温まるヒューマンドラマの癒し系だったかどうか、
私には判りませんが、
大層興味深い、ますます勉強せねば……
という気持ちにさせられる映画でした。

うーん。すっかり、どこが感想文なんだ?
という感じですね。あはは。