第五回欧州旅行記 第五回欧州旅行記―――スウェーデン、ノルウェー、デンマークの旅


 8月上旬の夏休みを利用して、またしてもヨーロッパへ行ってきました。ヨーロッパはこれで5回目となり、まわった国もヨーロッパだけで12カ国に増えまして、もはやはまってしまったということでしょうか…。(^-^;;) いやはや、まことに楽しいのですが比較的お金がかかるのが厳しいところ。

 というわけで、前置きはこのへんにして、スウェーデン・ノルウェー・デンマーク紀行の、はじまり、はじまり。

第一日目 (横浜〜成田〜パリ〜ストックホルム)
第ニ日目 (ストックホルム)
第三日目 (ストックホルム〜オスロ)
第四日目 (オスロ〜フラム〜ベルゲン)
第五日目 (ベルゲン〜コペンハーゲン)
第六日目 (コペンハーゲン〜ストックホルム)
第七日目 (ストックホルム〜パリ〜)
第八日目 (〜成田〜横浜)


第一日目 (横浜〜成田〜パリ〜ストックホルム)

 回は、スウェーデン在住の両親のとる休暇と、私の会社の夏季休暇(いつも8月の第1週と決まっている)とが一致したので、両親と私の3人で北欧諸国をまわる旅になりました。まずストックホルムの両親宅に行ってから、その後ノルウェー、デンマークとまわり、最後にストックホルムに帰ってくるという予定。
 そうそう、両親からは、日本の食材を買ってきてほしいとの要請を受けていました。(笑) というわけで選んだのは柿の種やほたての貝ひもなどのおつまみ、あずきの缶詰、2Lペットボトル入りの「おーいお茶」など。いわゆる、日本でしかなかなか手に入らないものを意識して選んだのでした。

 日本から一人スウェーデンのストックホルムに向かいます。今回は成田からパリ、パリからストックホルムというルート。そうそう、成田までは、田園都市線の南栗橋までの直通列車で押上まで行き、そこから京成線の快速に乗るというちょっと変わったルートを使いました(笑)。
 さすがに5回目になると結構慣れたためか、飛行機の約12時間という時間もそう長く感じませんでした。creative zen vision で映画を見たり(ラスト・アクション・ヒーロー)、音楽を聴いたり(2005年ショパンコンクール1位のラファウ・ブレハッチのライヴ演奏)、本を読んだり(ガルシア・マルケス著「百年の孤独」)。こうしているとあっという間に、シベリアを越え、ウラル山脈も越えてしまいます。そして、どのヨーロッパ便もほとんどそうなのですが、まさにストックホルムのほぼ上空を飛んでくれるのです…。ここでパラシュートくれ、ってのはだめかな。(笑)

 ストックホルムのアーランダ国際空港到着。かの日本の食材を満載した荷物を受け取らねばならないのですが、何か問題でも発生しているのか、なかなか荷物がベルトコンヴェアーで運ばれてきません(私だけでなく他の人もそうでした)。20分以上待って漸く受け取り、アーランダ・エクスプレスに乗ってストックホルム中央駅へ。
 中央駅に到着したときは23時(現地時間)をまわっていました。待ち合わせていた父親と会い、地下鉄で両親宅へ。そこから両親と遅い夕食。考えてみれば今日本は早朝ということで、さすがに眠くなってしまいました…。


第ニ日目 (ストックホルム)

 日目は、ストックホルム市内をみてまわります。3ヶ月ぶりとなるストックホルムの街並みは、5月にみてまわったときとはまた一味違う、盛夏の趣きをたたえていました。いやはや、どこまでも美しい都市です!! (*^-^*)

 この日の主な目的地は、ストックホルムの少しだけ郊外にある、ドロットニングホルム宮殿というところ。ここは、スウェーデンの王家一族が実際に住んでいるところだそうで(以前紹介した王宮には実は住んでいないのね…)、美しい庭園と、運河に囲まれた静かなたたずまいが見事とのことです。(因みにユネスコ文化遺産らしい) 以前紹介した市庁舎のそばから、ドロットニングホルム行きの船が出ているので、早速搭乗します。
 船の所要時間は50分程度なのですが、この船からの景色もまた絶品。だんだんと遠ざかるストックホルム中心地、そして深くなる森と、盛夏のさわやかなそよ風、水辺でのんびり休む人たち…。

 やがて宮殿に到着。エメラルド色の屋根とクリーム色の壁に包まれたドロットニングホルム宮殿は、思ったよりもずっと大きかったのですが、この庭園がまたとんでもなく大きかった。昔パリ郊外のヴェルサイユ宮殿に行ったときも庭園の大きさに驚いたものですが、このドロットニングホルム宮殿の庭園もまさに広大です。そしてこの庭園の、美しい緑色をした芝生や生垣にも、全部見事に手入れが行き届いています(!)。きっとたくさんの人手がかかっているんだろうなぁ。
 宮殿内部の、スウェーデン王家にまつわる宝物などを見学してから、庭園を歩き回ってみます(一応端から端まで全部歩きとおしました)。こういうだだっぴろいところで童心にかえって鬼ごっこでもやってみたいね、なぁんて。(笑) あ、説明が前後しますが、この庭園には以前の旅行記でも紹介した衛兵(スウェーデン国旗の色である空色の軍服に身を包んでいる)が銃剣を持って見回っていますし、第一王家の領内で不謹慎なので、本当に鬼ごっこをやってはいけません、念のため…(汗)。

 庭園を歩き回っておなかがへっていたので、船の乗り場近くにあるテラスで昼食。白身魚のステーキを頼みましたが、これがまたおいしいの!! ビールのほうもはずんでしまい、昼間から大ジョッキ3杯も呑んでしまいました…。(汗)

 こうしてドロットニングホルムを後にし、船でストックホルム市街へ帰っていきます。向かって左手に市庁舎が見えてくる、そして近づいてくる光景はまさにそのまま絵はがきになるような景色!!
 この後は、スウェーデン国立美術館をざっとまわり(非常に短い滞在時間でした…)、前にも訪れた王宮付近をぶらぶら散策してから帰宅します。次の日は出発が結構はやいので、夕食時のビールも少し控えめにして早めに就寝したのでした。


第三日目 (ストックホルム〜オスロ)

 は5時起床。この日は8時ストックホルム発の飛行機に乗り、ノルウェーの首都オスロを目指します。(飛行機の移動時間はたった1時間くらい。) 予定をたてた当初は鉄道での移動も考えたのですが、陸路だと5時間くらい(だったかな?)かかるそうで、今回は飛行機を選択したのでした。
 そうそう、オスロの空港は、木でできた壁や天井がそこここに目立ち、なかなかあたたかい雰囲気のある空港だなぁと感じました。ヨーロッパではおそらく少数派であろうところの木の文化、さながらノルウェイの森という歌や小説が思い浮かびます。

 オスロ市の中心部までは特急で30分くらい。オスロのシンボルというべき大聖堂のそばを通り、いきなりこの日のメインである国立美術館に行きます。そう、漫画などでもよくそのポーズをモチーフに使われるところの、ムンクの「叫び」(のひとつ)があるところです。
 いざ行ってみると、マネやルノワールといった印象派などの作品ももちろん少なからずおいてあるのですが、やはりというべきか、ムンクを中心としたノルウェーの作品が非常に多かったです。そしてムンクの主要な作品は、ご多分に漏れず(笑)、美術館の奥の一室に特に固まって展示されていました。私は今までムンクの作品はそれほど多くは観たことがなかったのですが、今回じっくり観てさまざまな発見ができたように思えます。どろどろとした、とはいってもいわゆる昼メロのような感じでは全くなく(笑)、未来への鋭い不安のうごめきともいうべきもの。「思春期」という名のついている作品を観たのですが、まさにそれが伝わってきたように思えました。そしてもちろん、「叫び」も。そういえば複数枚ある「叫び」のうち一つが無事戻ってきたとのこと(2006年8月31日のニュース)、やれやれよかった〜…。

 こうして美術館には結構長居してしまいました。絵はがきなどのおみやげをたくさん買ってから美術館は切り上げ、次に向かった先はオスロ市庁舎。ノーベル賞のうち平和賞のみはここで授賞式が行われるそうです。中に入ってみると、四方八方に配置されているカラフルな壁画がなかなかインパクトがあってきれいでした。ノルウェーの王室の人たちを描いた絵などの展示をざっと見て回ります。窓の向こうは海。

 市庁舎そばのレストランで昼食。ウェイターの人が、サッカーのイタリア代表のデル・ピエロにそっくりでした。(笑)
 昼食後は、海沿いを歩き、アーケシュフース城というところへ行きます。17世紀にデンマーク・ノルウェー両国の王を兼ねたというクリスチャン4世ゆかりの城とのことです。資料館的な側面が強く、王室の集めた品々を見て回りましたが、赤レンガを中心とした外観もなかなか風情があって、城の中を歩くだけでも何とも心が落ち着きます。(*^-^*) あと、ここアーケシュフース城では、スウェーデンのときと同じように衛兵がいて、その軍服のデザインはやはりノルウェー国旗をかたどったもので納得。(紺色をベースに赤いふちがついている) 

 ホテルに戻って荷物を置き、最後の仕上げは「フログネル公園」です。グスタフ・ヴィーゲランという彫刻家がオスロ市につくりあげた巨大な公園で、彼の手による様々な彫刻の百花繚乱が楽しめるというスゴイところ。中でも、日本の歌川国芳の「みかけはこわいがとんだいいひとだ」を髣髴させる、多数の男女が折り重なって一つの塔をなす彫刻は圧巻とのこと、これは行っておかねば!!と思い、すぐに向かいます。
 行ってみると、人はそう多くないわりにだだっぴろい公園で、のっけから道の両側にひたすら等身大(もう少し大きいかな?)の彫刻が数メートルおきに並んでいるという、文字どおり彫刻三昧の公園でした。奥に進んでいくにつれ、彫刻もなかなか手のこんだものが多くなっていき、そしてついに「モノリス」、多数の男女がからみあった塔にたどりつきました。いやはや、すかっと晴れた青空を貫く、明るい灰色一色の多数の男女、何とも不思議な光景です。でもこんなのもあり。(説明が少し前後しますが、この「モノリス」以外にも、異様な彫刻はいっぱいあります。(^-^;) 例えば、複数の人が互いに体を掴みあっていてリング状になっているものとか…でもほとんどは、人間の体から成り立っているものであるという共通点があるようです。)

 トラムと地下鉄でホテルに帰りまして、晩御飯はどうしようかということになりましたが、たまには軽くすませようということになり、ホテル近くのカジュアルなイタリアンレストランで軽く夕食。


第四日目 (オスロ〜フラム〜ベルゲン)

 の日は日がな一日移動に充てた日ですが、移動の最中の景色を思いきり楽しむ日だった、とも言えるかもしれません。ノルウェーの象徴ともいえる、氷河、切り立ったフィヨルドといった大自然を、鉄道と船で見て回った日であります。そして船の終着駅は、漁業の街、そしてエドゥワルド・グリーグの街でもある、ノルウェーの西の果てに位置するベルゲン。

 朝、オスロ中央駅を特急列車にて出発。ひたすら西へと向かいます。ずっと乗っていればそのままベルゲンに着けることは着けるのだけど、途中のミュールダールという駅で降車し、フラム鉄道という渓谷鉄道に乗りかえるというわけです。
 ミュールダールへ向かう特急から見える景色は、当初はのどかな田舎といった雰囲気を持っていましたが、次第に民家はほとんど見かけなくなり、青く深い大河に、木々のまばらな岩山、遥か向こうに見える切り立った山と真っ白な氷河―――なかなか険しさを帯びてきました。さぁこれからだ。

 ミュールダール駅に到着。一面緑に包まれた山と谷の、ちょうど中腹にたたずむ小さな駅ですが、結構観光客でごった返しています。(汗) いよいよ、フラム鉄道の旅がここから始まります。
 入線してきたフラム鉄道は、車両が長く(何両くらいだったかな?)、電化もされていて、(失礼ながら)思ったよりも立派な趣きをたたえていました。(もっとこぢんまりとした感じかなと思っていた。) そして、入線するや否や、観光客の席とり合戦が始まります。(笑) 私たちもぎりぎり何とか座れました。
 険しい岩肌を縫ってゆっくり進む列車から見える景色は、まさに別世界のよう。特に、そこここの岩肌から、小さな滝が噴き出しているさまは、日本に住んでいるとまずお目にかかれなさそう。世界にはこんなすんごいところがあるのだなぁ…。
 走り始めて暫く経ち、列車は、路線の途中にある中では最も有名というKJOSFOSSENの滝にさしかかったところで停車します。観光バスと同じように、メインの観光地で一旦停車してくれて乗客が自由に降りて写真を撮れるという仕組みです。この滝がまた圧巻でした!! 青空に映えたはるか彼方の崖から、真っ白な水しぶきが轟音をたてて我々のすぐ前にまで落ちてきます。とにかくスケールがでかい!! ここだけでもフラム鉄道に乗る価値があるかも。
 あと、更に面白いことに、この滝では一種のアトラクションというかパフォーマンスが用意されていました。滝の落ちてくる途中の一角に、青い長袖の服に真っ白な長い髪の女の人が、不思議な踊りをしながら登場するのです。何かの伝説あるいは神話に基づいたものなのかもしれませんが、どういう出典なのでしょうね? 

 因みに、グリーグのピアノ協奏曲の冒頭はフィヨルドの大きな滝が流れ落ちる音を表している、ということがよく言われているようですが、実を言うと私の考えはちょっと違っています。(北欧の風物という点では同じかな) 私はどちらかというと、北極海に浮かぶ真っ白で巨大な氷の塊の一角が、どざあぁっ…と崩れ落ちていくシーンをいつも思い浮かべるんですよね。皆様はいかがでしょうか? (^-^)

 フラム鉄道は再び発車し、岩肌に囲まれた深い森を走りゆきます。民家は、非常にまばらではありましたが存在しました。きっと、厳しくも優しい自然を愛しつつ密やかに暮らしているんだろうなぁ。
 こうしてついに、終着駅のフラムに到着。すぐに気づいたのが、山のまっただ中に巨大な豪華客船を初めとした大小さまざまな船が停泊しており、アンバランス感ありありなこと。(笑) でもこれぞフィヨルド。氷河が鋭く大地を削り取ったため、標高1000メートル以上の高い山々と、水深1000メートル以上の深い海が同居しているのです。次はこのフィヨルド(アウルラン・フィヨルドという名だそうです)を、船でひた走り、ベルゲンを目指します。

 我々が乗った小さめの船は、水しぶきもさわやかに、かなりのスピードでソグネ・フィヨルドを快走してくれました。(^O^) 深い山と深い海に囲まれ、様々な港に停泊しながら行くベルゲンまでの数時間の旅。深い山と深い海は常にちっぽけな我々を見つめ、悠久の輝きをたたえています…。世界の果てで垣間見た小さな奇跡ですね。(T-T) こんなところが世の中にはあるんだなぁ。

 やがてソグネ・フィヨルドを抜けて船は外海へ。目指すベルゲンの街が、遥か向こうの岸に見えてきたときの高揚感は忘れられません。☆ 昔の船乗りたちも、きっと同じような気持ちだったのかもしれませんね。

 ベルゲンに到着。港に面した家々に夕暮れの西日がさす光景は、まるで絵を見ているようで、思わず見とれてしまいます。本当に、世界の西の果てに来たような錯覚にとらわれつつ、レストランへ。
 話が前後しましたがこの日は船からの景色を楽しむことに集中していたため昼食は船の中で食べた軽食のみでした。というわけでこのレストランでは奮発して鯨肉の巨大なステーキを注文(ノルウェーは捕鯨国なのです)。西の果てへの旅を締めくくるにふさわしい、どっしりとした味わいです!! 大満足。


第五日目 (ベルゲン〜コペンハーゲン)

 楽好きにとって、ベルゲンといえば!!というスポット、エドゥワルド・グリーグの家を訪れ、その後デンマークの首都コペンハーゲンを目指すというこの日。グリーグの協奏曲を実際に演奏する身となって以来、是非とも巡礼をして(笑)、「お力を貸してください!!」と願掛けしたかったところなのであります。

 朝ホテルを出てすぐにタクシーをつかまえ、ベルゲン郊外にあるグリーグ夫妻の住んだ家へ向かいます。家は湖を見下ろす小高い丘の上にあり、グリーグ自身はこの家のことを「トロールハウゲン=妖精の丘」と呼んだそうですね。なるほど詩情豊かです☆ 因みにトロールはいわゆるトロル、ノルウェーの小さな妖精を指し、ノルウェーのおみやげ店ではたいていこのトロルの人形が置いてあります。

 タクシーを降ろしてもらってからしばらくの間じゃりみちを歩き、鬱蒼とした森を抜け…ありました!! 二階建ての、こじゃれた小さな家。ドアのそばに黒い猫がいて、しきりに足をなめていました。(*^-^*) 
 開館時間まで十数分あったので、もう開いているお土産店に先に寄ってみましたが、ペール・ギュントの「朝」がエンドレスでかかっていました。(笑) 昼も夜も「朝」が流れ続けるのかな? それとも夜になると突然「山の魔王の宮殿にて」に変わったりして(笑)。

 グリーグの家の中には、彼とその妻ニーナ・ハーゲルップの生いたちにまつわる品々と、愛する家族や尊敬する音楽家の肖像画、作曲につかったピアノなどがあり、私たち家族はじっと、その生涯に想いを馳せたのでした…。
 そういえば、ノルウェー出身の若手(といってももう40近いか?)ピアニストであるレイフ・オヴェ・アンスネスは、たしかグリーグ愛用のピアノで叙情小品集を録音していたと思うのですが、このピアノをつかってここで録音したということなのかな?

 次は、湖のほとりにある作曲小屋をざっと見たのち、恒例のごとく、グリーグの銅像の前で写真を撮ります。願わくば、力をお貸しください…と念じつつ(笑)。
 そして最後に、湖のほとりの崖にある、夫妻の墓へ。墓といっても墓石があるというわけではなく、崖の中腹にルーン文字にて夫妻の名が刻んであるというものです。我々家族は今一度、夫妻に敬意を表し、手を合わせます…。

 こうして一つの巡礼が終わり、トロールハウゲンに別れを告げます。タクシーにて向かった先は、ベルゲン市内を一望できるフロイエン山へ登るケーブルカーの入り口。乗り場は結構混雑していて1本待たされたものの、思ったよりすぐに乗ることができました。山頂へ近づくにつれ、眼下に見えるベルゲン市内の街並みはどんどん広がっていきます…。
 そしてついに山頂へ。晴れていてよかった!! 青い山々と入りくんだ海を従えて、ベルゲンの街並みは凛とした赤レンガと白壁の見事な共演を見せてくれました。一日中、じっとこうして街並みを見ていたいものです…。だがそろそろ飛行機の時間なのであった。(悲)

 ロープウェイを下り、今度はバスでベルゲン空港へ。さらばベルゲン、グリーグの街…。
 ほどなくコペンハーゲンに到着します。到着して思ったのは、ノルウェーより随分と人が多いなぁということ。まずコペンハーゲン空港からして巨大な空港(オランダのスキポール空港なみ、あるいはそれ以上か?)ゆえ人が多いというのもあったのですが、列車ですぐ着いたコペンハーゲン駅を降り立ってみて…こりゃ日本なみの人通りだ、と思ってしまいました。(笑) 雰囲気としては、賑やかで人通りが多かったアムステルダムを髣髴させます。平地の国ゆえ自転車で行き来する人が多いのもオランダとの共通点と言えるかも。

 コペンハーゲン駅からほど近いところにとったホテルにまず荷物を置き、そこからコペンハーゲン市街の散策へ繰り出そう…ということになったのですが、ベルゲンで忙しく飛び回ったゆえ昼御飯を食べていなかったので、まずは食べようということにあいなり、デンマークの郷土料理で有名という店へ行きます。ここがおいしかった!! いわゆるとんかつに近い料理なのでしょうか、巨大な豚肉をまるごと揚げて荒くカットしたメインディッシュ(名前忘れたけど…)がたまらなくおいしく、ビールもがんがん進んでしまいました…。まだ夕方なのに。
 腹ごしらえしたあと、タクシーに乗り、恒例の?人魚の像を見に行きます。ならず者によって首や足を切られたり、爆弾で吹き飛ばされたりという数々の受難に耐えぬき、今も海をバックにその可憐な姿をとどめる人魚の像。「がっかり名所」との声も聞きますが(汗)、私はとくにそうは思いませんでした。優美な像だと思います☆ 因みに、訪れている人はかなり多く、順繰りに人魚像の前で写真を撮り続けていました。

 人魚の像のあとは、アマリエンボー宮殿というデンマーク王室の居城の前などを通り、ゆっくりとホテルに帰着。いやはや、どこを見渡しても、人通りが多いです。東京ほどではないかもしれないけど…。


第六日目 (コペンハーゲン〜ストックホルム)

 の日は、シェイクスピアの「ハムレット」の舞台として有名な、オアスン海峡(スウェーデンとの海峡)に面したクロンボー城を訪れます。海沿いを北へ向かって列車で走ること1時間弱。最寄駅から数分歩いて…見えてきました、クロンボー城。
 お堀を橋で渡って入るクロンボー城は、ハムレット関連の資料館およびその他デンマークの様々な歴史に関する展示室を備えていました。私がハムレットを読んだのはかなり昔のことで(10年近く前かな…)、残念ながらストーリーも詳しくは覚えていなかったのですが、進んでいくにつれてだんだん思い出してきました。あと、デンマークの歴史をつづった資料館がなかなか面白かったですね。かつては船で世界中へ繰り出して巨万の富を築いたデンマーク人たちの光(豪華な品々)と影(奴隷貿易のありさまなど…)が、隅々まで紹介されています。

 飛行機の時間の関係上、そんなに長居はできず(悲)、我々はクロンボー城を後にします。オアスン海峡に面した駅までの道のりは、快晴の空に照らされてまぶしいくらいに綺麗でした。行き来する大小様々な船。遥か向こうに見えるスウェーデン領の岸辺。そしてクロンボー城の一角にはためく赤地に白い十字のデンマーク国旗…。

 一旦ホテルに帰って荷物を受け取ったのち、コペンハーゲン空港へ行き、そこからストックホルム行きの飛行機に搭乗。あっという間(一泊二日)のデンマークだったなぁ…。今度はもう少しゆっくりまわりたいかも。
 ストックホルムに着き、両親宅へ帰り、久しぶりに日本食です。(笑) 私がトランクに満載してきた食材(柿の種、ホタテの貝ひも、etc...)が早速役にたちました。(笑) 家族は、最後の夜にジョッキをかたむけ、夜はふけていきます。


第七日目 (ストックホルム〜パリ〜)

 トックホルムは今日も晴れ。からっと心地よいこの空気とも、そして、両親とも、今日で暫しのお別れです。
 ガムラ・スタンへ家族で繰り出し、おみやげを買い、共に昼食をとり、そして飛行機の時間はやってきます。両親はストックホルム中央駅まで見送りに来てくれました…。また、今度ね。☆

 エールフランスにてパリへ行き、そこから成田への便へ乗り換えです。シャルル・ド・ゴール空港では、日本人の多さに改めてびっくり。

 帰りの飛行機では、狭い席などお構いなし、例のごとく熟睡します…。


第八日目 (〜成田〜横浜)

 田へ到着して…やはり日本の夏は蒸し暑い。けど懐かしいですね。(笑)
 横須賀線へ乗りいれている快速列車をすぐにとらえて、あっというまに帰宅。夏のベストシーズンの北欧、いい想い出になりました♪ 今度は冬に訪れたいなぁと思います、が、相当の覚悟が必要だろうな…。(汗)

 今回の旅で、「踏破国」は13カ国に増えました。訪れた順に、フランス、イタリア、ヴァチカン市国、スイス、ドイツ、オーストリア、スペイン、韓国、スウェーデン、オランダ、ベルギー、ノルウェー、デンマークです。(こうしてみるとほとんどヨーロッパに偏っているなぁ…。) 次に狙うは、東ヨーロッパかな? チェコ、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、ブルガリア、あとロシアも行きたいですね。あ、ポーランドは、2010年のショパン・コンクールまでお楽しみにとっておくことにいたしましょうか。(*^-^*)

 というわけで、これにて、おしまいです。m(..)m


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