メトロポリタン美術館。
結構たくさんの人が知っているのではないでしょうか、この名前。勿論、ニューヨークにある有名な美術館
なわけですが、大貫妙子という人がそれをモチーフにして同名の曲を作り上げた、という話は結構知られています。
しかし、私も幼い頃見て思ったことなのですけれども、この曲の歌詞って、どうもしっくりこないものがありますよね(恐らく)。
「えっ、この歌詞ってどういう意味?」とか…。
著作権法上の理由によりここで歌詞の全文を公開することはいたしませんが、引用にとどめて説明させていただきますと、
「天使の像」
「ヴァイオリンのケース、トランペットのケース…」
「大好きな絵の中に…」
などなど。“何のこと??”と思われた方も多いのではなかろうかと思います。
実際、私もつい最近までは
そうでした。
実はこの歌、モトネタがあるんです。(メトロポリタン美術館そのものをモチーフにした 歌ではないわけ。)メトロポリタン美術館を舞台にした本―――カニグスバーグ著「クローディアの秘密」。 これが、あの名曲のモトネタなんです。
2001年4月&5月放映分にメトロポリタン美術館が再放送されるようになりましたが、この「クローディアの 秘密」を読んだばかりであった私は、かつてはわからなかった歌詞の意味をすべて理解することができ、 誠に爽快な気持ちに浸ることができたわけです。詳しくは、岩波の子供向け文庫から出ているこのネタ本 を読んでみて…といきたいところですが、新世紀におめでたくこの名曲の再放送もされたことだし、折角なので、 あくまでちょっとだけ明かしてしまいましょう。(^-^)
というわけで、以下は所謂「ネタバラシ」です(話の結末まではさすがに書いておりませんが)。
実際ネタ本を自分で読むまで楽しみをとっておきたい!!
という人は、読まないほうがいいかもしれません。
因みにネタ本は、先ほども申し上げましたように岩波の子供向け文庫で
簡単に手に入ります。軽くて短い本なので、楽に一日で読めます。
カニグスバーグ「クローディアの秘密」
物語の主人公は、クローディアという少女。三人の弟を抱えているためいろいろと両親に家事の手伝いをさせられる クローディアは、そんな日常生活にいつも不満顔。彼女はついに決心し、真ん中の弟を連れて家出することにしました。家出する先は… 何と何と、ニューヨークのメトロポリタン美術館。言わば「家出に“行く”」わけですね。(笑)
そんなわけで、生活するためのあらゆるものをバイオリンのケースとトランペットのケースに詰 め込み、弟と一緒にメトロポリタン美術館に忍び込んだクローディア。昼も夜もずぅっと美術館の館内 で暮らすという不思議な日々が始まります。そこでクローディアは、 犇めく美術品の中でも異彩を放つ、不思議な像―――天使の像に興味を惹かれました。二人が 新聞を手に入れて調べてみると、この像はあの偉大なる芸術家ミケランヂェロによる作品かもしれない、とのこと。 仲良し姉弟は、この像の謎―――本当にミケランヂェロの作品なのかどうか―――を解こう、いつかは家に帰ることになるかもしれない けどこの謎を解かないで帰るものか、と意気込みます。
二人は、像の持ち主だったおばあさんに会いに行きます。直接持ち主に聞けば、本当にミケランヂェロの作品かどうか
教えてくれるに違いない、という期待を持って。
しかしおばあさんは、二人が今までどこに行っていたのかにとても興味を持ちます。おばあさんは言います―――「今までどこに行っていたか
教えてくれれば、像のことも教えてあげる。」だけどクローディアはそんな取り引きに乗る子ではありません。
自分たちの不思議な不思議な家出のこと、それは絶対に秘密なのですから。
しかし、ああ、弟がつい口をすべらせて、今までメトロポリタン美術館に泊まっていたことを喋って
しまいました。クローディアは失望します。これで何もかも終わり…?
果たして、像の真実は?
大好きな絵の中に閉じ込められたとはどういう意味なのでしょうか?
それを言ってしまっては、野暮というものです。
あとは、自分で本を読んでみて下さいな。(^-^)
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