ここでは、私が今まで接してきた作品の中から、感銘型のあなたにオススメな作品を紹介させていただきます。
人間とは何か、神(キリスト)とは何か……という永遠のテーマに大胆に挑む、ロシアの大文豪ドストエフスキーの傑作。
農奴制など矛盾した社会状況を抱えて苦しむ十九世紀のロシアを舞台に、堕落した人々の中で一人高潔に生きようとする主人公アリョーシャ。その姿に深き感銘を受けるとともに、話の展開につれて渦巻いてくる深遠なる問いかけに、我々は心うたれます。
論理的な言動の全く欠落した主人公ムルソーを通して、これまた「人間とは何か」という問題に取り組んだ名著。
二十世紀に大発展した実存主義に基づいて著者カミュが唱える、「不条理に耐える反抗と連帯のモラル」の理論は、読者を唸らせます。
「コペル君」と呼ばれる少年の成長とともに、人間の織り成す社会構造とその認識を巧みに描き出した、短編小説です。
戦前に書かれたものであることを忘れてしまうほど、新鮮な内容。どんな時代であっても根本的な社会科学的思想は変わらない、というのは普遍的な真理なのかもしれません。
二十世紀の日本を掠めていった巨大なる孛星、三島由紀夫がその割腹自殺の直前に書き上げたという、異彩を放つ文学です。
輪廻転生という奇抜なテーマのもとに、老いゆく主人公と、その前に何度も生まれ変わって現れる若き主人公の対照。そして三島特有の難解な言葉の饗宴と仏教思想が散りばめられたこの「豊饒の海」は、今でも多くの謎を残す「壮大な人生ドラマ」といえるでしょう。そのスケールの大きさは天下一品です。
歴史小説であまりにも有名な吉川英治ですが、この「三国志」は中でも超一流。戦乱渦巻く中国に現れた「英雄」という名の流れ星たちの、血沸き肉踊る物語です。
戦いの世で生まれてゆく崇高な愛や友情、そして人間的な憎しみや恨み。これら人間的なありさまが、現在を生きる我々に強く印象を残します。
<漫画・アニメ・映画編>
題名は、「ちきゅうへ…」ではなく「テラへ…」と読みます。
ストーリー漫画として非常によくできているSF漫画で、その現代に警告するところは、管理統制社会、自然破壊、差別問題などなど実に多く、しかもそれらがストーリー性を喪失することなく首尾一貫しています。稀有な秀作といえましょう。
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