| ■ イスタンブールの旅 〜見どころ〜 |
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旅の目的は相変わらず食べることなのだが、初めての街はやはり観光もキッチリしたい。他の街へは移動せず、5日間ゆっくりと滞在し自分の足で歩いたイスタンブール。今回はヨーロッパ側の有名処へ出掛けてみました。
この地域のホテルに滞在すると良いことが一つだけある。毎日一定の時間になると流れる美しい祈りの声だ。時間は多分変化するのだろうが、私が滞在した時は毎朝6:25になると厳かに聞こえてきた。シャワーがぬるくても、停電しても、電話が壊れても、この静かな祈りの声を聞くことが出来たのは、今回の旅の大きな収穫だ。 ホテルの部屋からも見えるブルーモスク(スルタンアフメット・ジャミイ)は一晩中ライトアップされており、大変美しい。その名の通り青いモスク:イスラム寺院だ。17世紀オスマン様式の建造物とのこと。寺院内へは無料で入れる。ジャミイは靴を脱いで入るのが普通。内部は薄暗いものの、素晴らしいモザイクが壁一面に施され、無数のランプが釣り下げられて独特の雰囲気。立ち入り禁止の場所が多いのは非常に残念である。外にはベンチが並んでいるので座ってゆっくりしたいところだが、座ったら最後、絨毯屋&土産物屋に囲まれるでしょう。
奥に進むと柱を支えるメデューサの首がある。メデューサといえばギリシャ神話で女同士のよくある嫉妬から醜い姿に変えられたあのメデューサ。身体はウロコで包まれ、髪の毛は生きたヘビというあまりの醜い姿に、見た者は皆石になるというのを、子供の頃に読んだことがある。イラスト入のそのページを開くのがとても恐かったっけ。最終的には英雄ペルセウスが自分の盾にメデューサを映して首を切り落とすという話だ。(教養が…) このメデューサの首は逆さまになっており、ちょうどアゴで柱を支えている格好。本で読む程恐い顔ではなくて、ズングリムックリだ。ちょっとホッとしたが、地下への侵入者を脅かすために造られたとか。 ブルーモスクに隣接する公園ヒポドゥロームは古代ローマの競馬場跡である。ここには3本のオベリスク(塔)がある。エジプトから運ばれたモノと、ギリシャから運ばれたヘビが絡んだような形のモノ、そしてコンスタンティノープル時代に造られたモノ。公園を歩いていたら近寄って来た絨毯屋のアフマッドが教えてくれた。タダで観光案内は結構だが、長いガイドの後にはお茶に誘われるのは必至。彼ももちろん「近くでチャイでも飲みましょう。あなたは何かロイヤルな雰囲気(どういうことだ?)がします。」と言ってきたが、そうはいかないゾ。一通り聞いた後には急に疲れた振りをして逃げるように去った私は悪いことをしたのだろうか? 公園にはカフェもあるのでゆっくり休むこともできる。でも絨毯屋はカフェでも声を掛けてくるのだ。この辺りは気が抜けないのである。絨毯を買うつもりがあれば良いだろうが、私はそうではないのです。
ヨーロッパの城のような門をくぐると庭園が広がっており、低い建物が並んでいる。ガイドブックで読む程広くない、というのが第一印象。毎度の事で過度の予習で期待や想像は大きく膨らんでしまい、北京の天安門広場に立った時でさえ思ったよりも「狭い」ことにがっかりしてしまった私である。 宮殿内は特に順路も決まっておらず、適当に観て回るスタイルだが、見どころのハレムや宝物間は別料金。それぞれ入園料と同じ位かかってしまうのはちょっと納得行かないが、滅多に無い機会なので全て見学しておいた。 庭そのものはあまり凝った造りではない。奥へ進んでいくと見晴し台が数カ所あり、東屋も建っている。建物よりもこの眺めの素晴らしさに入る価値を感じてしまった。そして最も見晴しの良いところにコンヤルというレストランがある。出かける前に調べた数冊の本に宮廷料理を食べられるということで紹介されていたのだ。 コンヤルの料理はおいしいし、何といってもテラスからボスポラス海峡を眺めるなんて最高だ。カフェも併設されており、こちらは気楽な値段の気楽な食事ができる様子。どちらも人気であった。天気さえ良ければこのレストランを利用するために宮殿への入園料を払っても無駄ではない。
グランドバザールから少し先にイスタンブール大学がある。大学の側を進み、15分程歩くとスュレイマニエ・ジャミイに到着する。このモスクは新市街や船の発着するエミノニュから良く見える立派な建物だ。他の丘よりも高い丘のようで、堂々とした姿が印象的。ということでテクテク歩いて行ってみた。有名な建築家が造ったそうだが、近付くと思った程と大きくは無かった。遠くから見ると一つの建物に見えたジャミイは実は斜面も利用して丸い屋根の建物を周囲に配しているだけで、実際には幾つもの建物が並んでいるだけだった。 このモスクに辿り着くまでは庶民の市が並び、これは結構面白い。といっても、なぜか衣類や日用品ばかり。食料品の市は見かけないが、人々は一体どこで買い物するのだろう? ![]()
船着き場を海沿いに進むと昼頃から賑わうサバサンド船がモウモウと煙をあげている。二ケ所あるが一方は常に混雑していて、一方は常にガラ空きだった。そして新市街へと続くガラタ橋へ。 新市街までは数百mという程度。渡し船もたくさん出ているが、歩いても時間はあまりかからない。ガラタ橋の幅は広く、左右は歩道がたっぷりとってあってとても歩きやすい。橋の下にはレストランやカフェもある。多分オシャレな若者を狙ったのだろうけど、どの店もあまり混んではいなかった。 ガラタ橋の旧市街側付近には鳩が群がるイェニ・ジャミイとエジプシャン・バザールがある。周辺はゴチャゴチャしているが、いろいろなモノ売りや人々を眺めるのは楽しい。ジャミイは大きく、入口には鳩のエサを売る叔母さんがたくさんいる。バザールは規模は小さいものの、スパイスや土産物が売られており、これらはグランド・バザールと違って定価があるようだ。実際地元の人が多いのは安心できる。建物の中よりも外にズラリと並ぶ店は面白かった。金物屋にはチャイの二段ポット:チャイダンルックが山積されていて、肉や魚・野菜やチーズ等の生鮮食品類の店は大声でブユルンブユルン(どうぞどうぞ)と客を呼び、ドライフルーツとナッツ屋はいつも大行列だ。活気に溢れ、大変な賑わいである。特にチーズ屋はたくさんあって、扱うのはほとんど羊のチーズ。白くてモロモロして塩辛いのが特徴。フランスやイタリアにもある羊のチーズとは全然違う味わいに、トルコ人はアジアの遊牧民族なのだなあと感じる。 トルコは物価が低く、普通の店で普通に食事してブラブラ歩く程度では全然お金が減らない。ドルは持ち帰っても価値はそれ程変化しないが、トルコリラに両替した分は残しておくと価値は激減してしまうので、とにかく遣わねば。ということで、私はエジプシャン・バザールでナザール・ボンジューという厄除のお守りを大量に購入した。友人や家族へのお土産はもうコレだけ。でも、皆とても喜んでくれた。あまりにも安いモノなので値段は言えない。
ジャミイや博物館等の見どころらしい見どころは無いが、ブラブラとウインドウショッピングしながら歩くのは楽しい。新市街とは言うものの、旧市街に比べて新しいというだけで、石畳の街は落ち着いた良い感じである。アチコチにパッサージュもあり、古めかしいけど何やらワクワクしてしまう。トラム沿いにずっと歩いていくとタクシム広場に出る。この広場をグルリと歩けば新市街中心部の散策は済んだことになるだろう。この広場はバスの発着所でもあるので、眺めの良い海岸沿いの街やエミノニュに直ぐに戻るのには便利なところ。 タクシム広場からバスで15分くらいのオルタキョイというボスポラス大橋の橋脚付近は遊歩道が整備されており、軽食の屋台や人気カフェ、雑貨類等の店が並ぶデートスポットである。デートでは無いが私も1人で行ってみた。若者向けの新しい感じではあるが、眺めの良さはナカナカである。海を見ながらゆっくりチャイを飲むのは他ではできない。ファーストフード店や幾つかのカジュアルなレストランもあり、昼でも夜でも楽しめそう。 ![]() |
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