| ● 月曜日:いきなり臓物料理!休日明けなので新鮮なのです。 |
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カーン風トリッパの煮込み
トリッパは牛の胃である。世界中でイロイロ問題を抱えた昨今ではあるが、フランスは日本より信頼できる(私は、です)。そしてこのおいしさは全てを忘れさせてくれる。独特の香りは匂いとも受け取られ、好き嫌いは別れるだろうが、味は香り程強烈ではなく、とてもおいしく感じられた。臓物特有のプニョという食感と時々入った人参がいい。また、添えられた巨大なジャガ芋も甘味があり、料理の味とバランスがとれている。飲めない私ではあるが胃の煮込みを食べる時はワインがあった方が良いな、と思う。しかし凄いボリュームですナ…。
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自家製グラス・キャラメル
デザートはアイスクリーム。自家製とのことだが…ホント?…ホントでした。9ユーロの定食ではショコラかキャラメルのどちらかを選べる。私が選んだのはキャラメル。砂糖の焦がし具合も良く、とてもおいしい仕上がりだ。実は期待していなかったのにちょっと感動してしまう程のおいしさにビックリ。ベルティヨンの濃厚さとは違うが、他の味も試してみたいと思った。
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| ● 火曜日:鶏のバスク風、こんなに素朴でよいのでしょうか…?? |
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鶏のバスク風
鶏のバスク風は私の料理教室でも登場させているおいしい料理だ。ピーマンと鶏を組み合わせたバスク地方の料理。ポリドールの皿は鶏のモモをローストし、トマトとパプリカで作ったソースをかけただけの簡単なモノだった。ゴロゴロと入っているのはパプリカなのでピーマン臭くはない。驚くほどアッサリとした味に物足りなさも感じる。ちょっと水っぽい。私としてはもう少し煮詰め、甘味を出すと同時にピーマン風味を足して欲しいところだ。決してマズくはないもののオイシクもない(これは私の方が上手だ思う)。添えのピラフは長粒米を茹でただけのもの。日本の米にはないパラパラ感であるが、慣れるとおいしいような気がする。私は結構好きなのだ。ともあれ、ピラフを添えるという「鶏のバスク風の基本スタイル」が確認できてちょっと嬉しい。
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タルト・シトロン
タルト・シトロン。直径32Bはあるだろう…その大きな一切れが運ばれてきた。レモンクリームには小さいスプーンが何のためらいもなく突き立てられている。スゴイサービスの仕方だ。しかし、味はとても良く、濃厚な、でも甘さのバランスがとれたレモンクリームと香ばしく素朴な生地がその大きさを忘れさせる程おいしい。そう、これが食べたかったタルト・シトロンなのだ。バターたっぷりのリッチな菓子もおいしいが、それとは違うおいしさもある。こういうのを食べるとパリだな、と感じるのである。
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| ● 水曜日:この日はお店も混雑。人気のアッシ・パルマンティエはおふくろの味。 |
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アッシ・パルマンティエ
水曜日のアッシ・パルマンティエは人気メニューのようだ。他の曜日に比べ客の入りが3倍。続々と客がつめかける。そして私もこの日は特にワクワクして皿が運ばれるのを待った。これは私の大好きな料理、そして得意料理の1つなのだ。煮込んだ肉をほぐし、玉葱と炒め合わせて耐熱皿に敷き詰める。そしてその上にジャガ芋のピュレをたっぷり盛りつけオーブンで香ばしく焼いただけの素朴なものだが、フランスの家庭でも最近は時間がかかるからあまり作らなくなっているらしい(簡単に作るには挽肉を炒めて使えば良いが、それではイギリスのシェパーズ・パイだ!)。たっぷり取り分けられた熱々のパルマンティエは本当においしく、お代わりしたい程であった。肉も芋もとても良い味。肉ジャガのおいしさを知っている私達には懐かしさも感じられる料理だ。自分のレストランがあれば必ずこれをメニューに載せている。
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ムース・ショコラ
ムース・ショコラはまずまずの味。ショコラそのものはごく普通の製菓用であろう。軽すぎず、かといってミッチリ詰まっている仕上がりではない。温度は室温で供されたので口溶けも良くこれまたフツーの味だな、と思う。高級菓子店には負けるが、前の日曜に食べ老舗ブラッスリー:バルザールの冷え冷えタイプがひどかっただけに悪くないと思えてしまった。
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| ● 木曜日:肉断ち日の前はまたまた臓物料理。ちょっとプンとくるのがロニヨンなのです。 |
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仔牛ロニヨンのマデラ酒風味
ロニヨンとは腎臓のこと。これはトリッパとはまた違う強い匂いが特徴。この場合「香り」というより「匂い」となるだろう。プリプリのロニヨンがたくさん入った煮込み。ロニヨンそのものは好みの仕上がり。生っぽいのが好きな人も多いが、私はそうでもない。割合いとしっかり火が通っていて少し血やレバーと似た味が感じられるのが好きだ。ちょっと塩はキツめであるが、玉葱や人参の甘味と交互に食べるとなかなかおいしい。これにもピラフが添えてあったが、この甘くない煮込みには良い組み合わせだと思う。ソースのマデラ酒風味は淡いのだが、素朴で力強いところが気に入った。
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ババ・オ・ラム
ババはブリオシュをラム酒入りシロップに浸したもの。この店のモノは私が期待していた形とは違い、真ん丸だった。ラムはたっぷり香り、酔っぱらいそうだ。ソースはアングレーズ。分離一歩手前のアングレーズはシロップで緩くなっており残念。肝心のブリオシュ生地は肌理が粗く、もう少し良いブリオシュだったらもっとイイのに…。ババにもスプーンが何のためらいも無く突き刺さっていた。
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| ● 金曜日:肉断ちの日は魚介類料理が決まり。イカ御飯でした。 |
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イカのアルモリケーヌ
金曜日。キリスト教では肉を断つ日…だったと思う。いずれにせよ、普段は肉食だが金曜日は魚を食べる人が多いのはホント。いつもはあまり人がいない魚屋も金曜日は行列が出来ている。ということでポリドールのメニューも魚介料理なのだろう。イカのアメリケーヌではなく、アルモリケーヌ。ま、いずれにしてもトマトや甲殻類のミソ等が入ったソースで仕上げる料理。少しだけカイエンヌペッパーも加えて味を引き締める。イカは小さくて可愛く、プリプリしている。ワタを掃除するために胴の部分に切り込みが入っているのでクルッと身を裏返している。そこにソースがからんでナカナカ良い。火の通しは丁度良く、やわらかさもキチンと残っている。添えはまたまたピラフ(何だかピラフばかりだな…)。カレーライスならぬイカライス仕立てとなっているが、これも良い組み合わせだ。ソースの程よいモッタリ感とこれをからめた米は止められない味だ。
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タルト・ポム
本当は5日間の締めくくりにクレームカラメルを食べる予定であったが、この日は無いとのことでタルト・ポムに。見た目はとてもおいしそうなリンゴのタルトなのだが、昨日作ったのか?という味。湿っているし冷え過ぎている。あー凄くマズイ。タルト・シトロンにすればよかったと後悔…。ま、こんなことも時にはある。ちょっとガッカリだが、一応日替メニューは制覇したので満足。しかし日替には登場しない料理もたくさんあるのでまた味わいに来なくてはならない。次は必ずクレームカラメルを食べたいものだ。
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| ● 土曜日:お得な日替わり定食はないけれど、平日と同じ品揃え。品数は多くて食べ飽きません。 |
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カボチャのスープ/キジのキャベツ添え
カボチャのスープ。フランスのカボチャは冬が出盛り期で、大きくオレンジ色をしている。見た目はおいしそうだが、スジが多く水っぽいのだ。よってどのように料理しても水っぽくベシャベシャ。このスープもそうだった。カボチャを茹でてつぶしただけ。特にパンやクルトンが添えてある訳でもないし、スープというよりカボチャのピュレをうすめたモノ、と名を変えた方が良いくらいだ。味も塩がキツいだけでガッカリ。あのカボチャでは皆こんな味になってしまうのか?考えてみたらフランスでのカボチャはこれが初めてだ。私は断然日本の西洋カボチャの方が好きだ。一般のマルシェやスーパーでは見かけることはないが、アジア系の八百屋で我々の西洋カボチャは購入できる。ちなみにこの西洋カボチャは朝市のある八百屋で「スクワッシュ・シノワ=中国カボチャ」と呼ばれていた。
ローストしたキジの胸とキャベツ、ベーコンを蒸し煮にした料理。キジにはキャベツ。ホロホロ鶏にもキャベツ。これは私の大好きな組み合わせ。キャベツの甘味がどちらも良く合うのだ。大きな胸肉と大量のキャベツは瞬く間にお腹に入ってしまった。カボチャがまずかった分これは大変おいしく感じられた。ニワトリとは違う繊細さと特徴のある風味がイイ。食感としてはポクポクしていておいしい(ウサギもちょっとポクポクしていて良いものだ)。こんがり焼けた皮の濃い味とクッタリしたキャベツ…余分な脂は感じない仕上がり。何だか身体の調子も良くなりそうな気がする。
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ガトー・ド・リ
ガトー・ド・リは米のプリンだ。牛乳で煮た米に卵と砂糖を加え、プリンと同じように焼き上げる。この店は大きなテリーヌ型で焼き上げて切り分けるタイプ。ガトーにはスプーンが突き刺さっており、ソース・アングレーズが敷いてある。他のデザートにもあった様に突き刺さったスプーンというのが見た目に衝撃的だが、ガトーの味はとても良い。感動の味だ。アングレーズの味と米の味と甘さ、そして独特の食感は米に馴染んでいる私達には新鮮だ。こういうのを食べて「変わってるー」としか言えない人がいるが、可哀想な人たちである。自分の知識以外のことをその一言で終わらせてしまうなんて…ね?米の菓子はヨーロッパでは全然珍しくないのだ。 新しいことに出会う喜び…甘い米からこんなことを考えるのはおかしいだろうか?しかし、こんなこと言う私はオハギが子供の頃から苦手である。
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| ● 日曜日:家族で食事する人も多い日曜日。帰りはリュクサンブール公園の散歩がお決まりコースでしょう。 |
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レンズ豆のクレーム
4〜5年前、初めてポリドールで食べたレンズ豆のクレーム。おいしかったのでまた食べることにした。カボチャのスープは失敗だったが、レンズ豆はやはりとってもおいしいのだった。少しフォアグラを加えて仕上げているとのこと。良い香りとコクはこんなところに秘密があったのね…。隣の席でも同じ皿を頼んでいた。身体に染み渡る味とはまさにコレなのだと思う。レンズ豆のちょっとひなびた味…おかわり!したいおいしさとはこの味である。
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鶏のロティ
鶏のロティを外で食べるなんて…と友人から言われてしまったが(彼は私がわざわざ食べに行くフツーの料理はあまり気に入らないらしい。賄いで食べ飽きているんだって!)私はパリに住んでいる訳では無いので他に食べようがない。普通の(多分今はもう普通ではなくクラシックな)家庭料理はこういう普通のビストロでしか食べられないのだ。鶏のローストはフランスの極々日常的なメニュー。マルシェに行くと肉屋のロースト機がクルクル回っている。家で作らず焼き立てを焼き脂で調理した芋と一緒に買って帰る人も多いようだ。日本の焼き魚にも匹敵する料理とも言えよう。しかし、ポリドールのそれがちょっとがっかりだったのは丸焼きではなく、モモ焼きだったこと。鶏そのものがまあまあだから良かったが…マルシェのような香ばしさはなかった。添えはフリッツ。たくさんのフリッツは揚げ立てのアツアツでこれがとても良い。芋の甘味が強く、フランスの芋ならではおいしさを楽しめた。
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