■ パリのおいしい散歩道 〜朝のパン屋巡り〜


● ポワラ−ヌ(サンジェルマン・デ・プレ)

 クロワッサンやパン・オ・ショコラはパン独特のモッチリ感があるタイプでおいしい。あまり大きく膨らんだパイのようなクロワッサンはあまり好きではないのだ。ホカホカに巡り合えればラッキー。クロワッサン生地とリンゴで作ったタルト・ポムは香ばしく、まるで焼き芋の様な味で感動!こちらも朝の焼き立てが最高だ。レジでクッキーをくれることもありこれも嬉しい。

 どっしりしたパンが好みならパン・ド・ブレ・オ・ノアというクルミたっぷりのパンがいい。持つとどっしりと重く、かなりのボリュームだが、おいしいので夢中になって一気に食べてしまい、胸焼けしたことも…。癖になるタイプ。

 定番のパン・ポワラーヌは酸味と食感が赤ワインを呼ぶ。ハムやパテとの相性は完璧だ。これは高級スーパーにも並んでいる。他のパンよりかなり高いがやはり人気だ。日曜祝日休み。


● ラデユレ(シャンゼリゼ大通り)

 シャンゼリゼ大通りにある豪華なサロン・ド・テ。本店同様マカロンをはじめとした菓子で有名である。これらは濃厚な甘さと味のバランスが良く、どれもがおいしい。朝からほとんどのパン・菓子が並んでいる。本店よりもこちらシャンゼリゼの方が入りやすい(気がする)。 パンはやはりクロワッサンやパン・オ・レザン等定番が際立っておいしい。パン・オ・レザンはレーズンだけではなく、アンゼリカやチェリーも巻き込んであり華やかで大きい。そしてとてもおいしい!日本で一時大流行したカヌレも表面がガリッとして中はやわらかい最高の出来。選ぶ時も素敵な香りに包まれて幸せを感じる。ピエール・エルメ氏の在任中は本人をよく見かけた。写真よりも実物はかなり太っていて、まるでギネスに挑戦中であるかの様だった。こんなにリッチな菓子ばかり食べていたらああなってしまうのか…と心配になるが、それ程おいしいものばかりなのだ。危険な店である。
 初めて食べた時はあまりのおいしさに驚き、その場で全て食べてしまい、再び店に戻って買い足した。帰りの飛行機が落っこちても心残りなし!と思った程。しかし、時間によっては冷めているので感動は薄いかも…朝早めに行くとよい。無休。


● ジェラール・ミュロ(リュクサンブール公園)

 日本にも進出してしまったミュロ。しかしパリで食べるのとはちょっと違うのだ。華やかさの中にピンと筋の通ったモノを感じさせる素晴らしい店。主人のミュロさんは早朝より忙しく働いていてエライ! 惣菜と菓子もズラリと並んでどれもがおいしいと言うのは有名で本当。キッシュ(トゥルト)が名物で量り売りしている。リュクサンブ−ル公園の近くなので天気が良ければ公園のベンチで食べるのもいい気分。

 朝食に向くパンは完全に冷めてしまってガッカリする味の時もあるが、ほの温かいのはとてもおいしい。クロワッサンやパン・オ・ショコラはやや小振りで比較的重い焼き上がり。パイの様に大きく膨らんで薄い層ではなく、パン生地の旨味がしっかり感じられる。チョコチップたっぷりのパン・ペピットは素朴なスティック状のパン。ミルクと良く合う味。店内でコーヒーと一緒に食べることができるが、小さいカウンターでレジに並ぶ人も多く落ち着けない。日曜も営業していて助かる。


● プージョラン(7区)

 こちらも超がつく有名店。青とピンクの配色が個性的で素敵だ。店の外にはいつも可愛い車が停まっているし、ショーウインドーの中にはミニチュアの店があってとても楽しい。クロワッサンやパン・オ・ショコラ,カヌレ等、昼食に障らないよう一応朝食(たいていその日の2回目だが…)に向きそうなものを買うことが多い。自信作であろう田舎パン達はまだ試していないが、どれもが外れなくとてもおいしい。時間によってはほの温かいパン・オ・ショコラに当たり幸せは倍増する。

 お腹も空いていないから味見程度にしようと思っても途中でストップできないモノばかり。先日は巨大なビスコッティ風のクロッカンという菓子を食べたが、ナッツの香ばしさと生地の程よい卵味と甘味加減が絶妙で一気に平らげてしまった。時々見かける忙しく働くプージョラン氏はとても素敵。3人の子持ちだけど…。


● J&G ルドゥ(サンジェルマン・デ・プレ)

 マルシェ・サンジェルマンのすぐ近く。ミュロからも目と鼻の先にある菓子屋兼パン屋。日曜も開いている上にヴィエノワズリー系はバターもたっぷりでナカナカおいしいのだ。特にパン・オ・レザンやブリオッシュ・スイスと呼ばれている甘いパンが良い。大きさや種類はマチマチ、名前も特に無いようなので適当に中身のクリームやチョコレートの有無を指定する。巨大なピペット(チョコチップをはさんだリオッシュ)クリームはピスタチオペーストのこともあり、チョコチップもこれでもか!という程入っているのだ。大きさと材料の割には値段は安く、お腹も一杯になるのだった。

 ポワラーヌの定休日にはメトロをマビヨンで降りてこの店に向かうパターンとなる。ミュロも悪くないのだけど、ドゥ・マゴのカフェ・クレームにはポワラーヌのクロワッサンかルドゥのパン・オ・レザンが良いのだ。


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