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ポリドール(オデオン)
パリの老舗大衆食堂ポリドールの1週間。9ユーロの日替わり定食はクラシックでボリューム一杯のフランス家庭料理です。詳細はこちらを。
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● オー・カムロ(バスティーユ)
バスティーユのボーマルシェ通りと平行するアムロ通りにあるビストロ。スープがおいしいと評判らしい、と雑誌フィガロ・ジャポンに掲載されていたので出掛けた。
間口は小さい店だが奥行きはあり、イヤミのない可愛らしさと落ち着きが同居した感じ。素朴で素敵な雰囲気だ。
私が食べたのはカボチャのスープ。クネル状のシェーブル(山羊のチーズ)とシブレットを中央に盛ったスープ皿がテーブルに運ばれる。次にカボチャのポタージュがスープ鉢ごとドン!と置かれる。各自で皿に取り分け、好きなだけ楽しめるのだ。味も良く、さりげない演出に感動する。1人で3杯お代わりし、すっかり平らげた。
メインはホロホロ鶏のココット。小さい片手鍋に程よくローストしたホロホロとキャベツがしっとりと蒸し上がっている。ホロホロのジュ(焼き汁)の香りも味も良かった。
デザートはバナナのタルト。熱々のバナナのキャラメリゼがビスケットの上に乗っていて、できたてのアイスクリームと共に食べる。おいしい! 食後のカフェにはプティ・フールも添えられ、砂糖の入った赤い缶もオシャレだ。これで140フラン。安すぎる…。
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● メゾン・ロゼール(サン・ミッシェル)
賑わうサン・ミッシェルのすぐ近くにあるフランス南西部ロゼール県の郷土料理店。隣は同地方の観光案内所がある。小さいテーブルをぎっしりと並べたかわいらしい店だ。
ここには数回出掛けているが、店内も綺麗に改装されたこともあるのか、行く度に混雑度は増し、昼食時も予約しないと席がない状態になっている。以前は古いテーブルに直に置かれた巨大な田舎パンを自分で好きなだけ切っていたが、パン切りボードの上に用意されるようになったのは少し淋しい。

単品よりも数種類用意されたボリュームたっぷりの定食から選ぶことが多い。ブルーチーズの一大産地ロックフォールが近いこともあり、前菜にはロックフォールのサラダ。大皿からチコリの葉もチーズも溢れる程にたっぷりと盛られ、食べても食べてもなかなか無くならない。これ1品でも充分な食事になりそうだ。 メインにはマウショというソーセージ。ガチョウの脂でじっくりと炒められたジャガ芋が山盛りで付く。芋は甘く、ソーセージは肉の濃い味とプリプリした食感が力強くて良いのだが、かなり塩辛い。しかし、これもフランス南西部らしいような気がして喜んで食べてしまうのだった。本当はアリゴというジャガ芋と現地の生チーズを練り合わせたものを試したいのだが、未だにそれは実現していない。木曜の夜だけ、と限定メニューなのでいつか計画をたて味わってみたいものだ。 デザート前のチーズだが、チーズプレート等という生易しいものではなく、物凄いボリュームでドン!と目の前に置かれる。好きなだけ食べることができるのだ。毎回全種類試すが、少しずつのつもりでも途中で満腹を迎えてしまう。山羊も羊も牛乳タイプも揃っており、とても贅沢な盛り合わせとなっている。日本では食べられないものばかりだ。 デザートはクレーム・ブリュレもおいしい。オーダーが入ってから表面をキャラメリゼするので上はカリカリ、すぐ下は生温く底の部分は冷たいのだ。これぞクレーム・ブリュレの手本と言えよう。ある時試したリンゴのキャラメリゼは生の山羊の生チーズと組み合わされており、これは大変なおいしさだった。ミルクの甘い味とリンゴの香ばしさと温かさが素晴らしいのだ。チーズで満腹のはずが、元気なお腹は急に隙間をあけるのだった。
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● ラルドワーズ(ヴァンド−ム広場)
黒板という名の店。メニューが黒板に手書きされているのだ。小さい店だが地下もある。そしてとても混んでいた。 いろいろと悩み、注文を済ませるとパンが運ばれてくる。このパンはカイザーのもの。酸味と粉の味がとてもおいしい。これにはハーブ入りのフロマージュブランが添えられていてつい食べ過ぎてしまう。
私が選んだ前菜はフォア・グラのカルパッチョ。2@厚にスライスされたフォア・グラが皿いっぱいに並んでいる。そしてバジル風味のソース・マヨネーズがかかっていた。悪くはないが少々クドかった。
料理は牛の頬肉のフォンダン。フォンダンとはトロトロという意味。牛の頬の筋肉をそのままクリッとえぐったような大きさに圧倒される。名の通りトロトロでとてもおいしい。添えのジャガ芋もトロトロ。まさにとろける味の一皿だが、ボリュームがあり過ぎて、食べるのに苦労した。 デザートはタルト・ショコラ・オランジュ。オレンジ風味のムース・ショコラが香ばしいタルト生地にのっている。生のオレンジが添えてある。無難な普通の味で可も無く不可も無く。 なかなかおいしい店だった。これで190フラン。ちょっと高いカナ…。でも感じも良いのでまた行きたい。
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● ル・ロワ・デュ・ポトフ(フォ−ション近く)
ここは歩けば日本人に当たる通り。フォーションの脇の道だ。ガイドブックによく紹介されているのでちょっと試してみた。赤いチェックのクロスと焦げ茶色の店内が親しみやすい。 ボル・ド・ポトフはポトフのブイヨン。細いパスタが少し入っていて素朴な牛の味のスープといった味。悪くない。意外な事に観光客ばかりではなく、結構地元のビジネスマンや近所のおじさん達の利用が多い。場所が場所だけに心配していたがちょっと安心する。
肝心のポトフ。ちゃんと牛の骨の筒切りがドン!と乗っていてなかなかの迫力。ごく普通のポトフ。普通がおいしい。骨髄もちゃんとあるので一緒に出されるカリカリクルトン(トースト)に塗って食べる。野菜不足&重い料理が辛い時はやはりこういう料理が食べたくなる。狂牛病で大騒ぎの2001年以降、牛骨髄の行方は…? 満腹になってホッと一息つこうと顔をあげると日本人観光客がコーラと共にポトフをズルズルと啜ったりしていて恥ずかしい思いをする。皆、郷に入っては郷に従えという言葉を知らないのか!とにかく音には気をつけましょう。
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● モスケ(植物園)
 モスケの屋外カフェも大好きでパリ滞在中のほとんど毎日通うが、中庭と屋内のレストランのクスクスも必ず食べたいものの1つだ。 前菜やサラダもたくさんあるが、ココはやはりクスクスかタジンを頼みたい。クスクスは数種類あるが、基本の羊とトマト・野菜の煮込みとスムール(クスクス)はどれを頼んでも同じ味のものが運ばれる。これにメインの肉を選んで添えるというスタイルだ。メルゲーズという辛いソーセージが定番。ケフタという肉団子もスパイシー、メショワという羊の丸焼きをゴロゴロ切ったモノも凄いボリュームだ。
タジンは独特の形の鍋で作った蒸し煮。羊とオリーブのタジンは塩漬けのレモンも入っており、実はこわごわ食べたのだが、大変に美味しくて感動した。これもスムールを添えて食べる。なんといってもココのスムールは味がいい。煮込みの方は味にバラつきがあるものの、それでもいつもそれなりにおいしい。1人でも2人でも同じ量の料理が運ばれる。不思議…残りは継ぎ足しか?
食後のアラブ菓子も注文すると巨大な皿にテンコ盛りの菓子が運ばれてくる。種類の多さに目移りしてしまうが、実は味にはいくつかの種類があるのみで大差はない。上手に組み合わせて選びたい。
素敵な雰囲気も味わえ、味もよく値段も安い!クスクスは約10ユーロ〜。お腹も心もしっかり・たっぷり楽しめるのだ。昼も夜も満席なのは当然。
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● ビストロ・アンリ(サン・ジェルマン・デ・プレ)
  サン・ジェルマン・デ・プレのレストラン密集地帯にある典型的なビストロということで出掛けた。目的は私の大好物であり得意料理でもある「グラタン・ドフィノワ」。この店の料理はドフィノワの付け合せに肉料理、というユニークな構成。狭く薄暗い店内にぎっしり並んだテーブル。古びたように見せ掛けた内装は塗装の新しさがどうしても分かってしまい、イマイチですナ。
突き出しはサラミ。なかなかおいしいのでちょっと嬉しい。前菜はタラマ。タラコをほぐしてパンとオリーブオイルでつないだもともとはギリシャ料理だ。パンも風味がよくつい食べ過ぎてしまう気軽なひと皿。
主菜はドフィノワ/シャラン産の鶏のクリーム煮添え。ドフィノワはジャガ芋の甘味がおいしいものの、期待していたコッテリ感がなく少々拍子抜け。バターのツンとした香りが少々キツイ。鶏は身もしまり味も大変結構。見た目に比べてデリケートな味でした。
デザートはクレーム・ブリュレ。基本だが冷たく冷やしたクレームを供する直前に表面に砂糖をかけ、バーナーや焼きゴテでキャラメル化させたもの。この店のブリュレはイメージ通りのモノであり、満足。 これで145フランは納得。他にも数カ所系列店があるけど皆ホントに同じ雰囲気(外装)。さて、味はどうでしょう??
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● ヌラ・トゥレトゥール(凱旋門〜アルマ橋)
レバノン料理の店。最近のパリで流行っているらしい。湾岸戦争の関係でパリにやっててきたレバノンの富豪相手のレストランが母体ということを玉村氏の本により知る。レバノン料理…耳慣れない、イメージも沸かない料理だが、野菜が多くてどうやらおいしいらしい。雨の中出掛けてみた。
レストランはキンキラと敷き居が高そうなので、すぐ近くのカフェ兼トゥレトゥールの方へ。レバノン料理の名物である前菜の盛り合わせメッツォの「グランド・アシェット」を頼んでみた。テーブルには乾かないようにビニール袋に入ったホムスという平たいパンが置かれ、そばにはピンクの大根ピクルスとオリーブが添えられる。大根は本当に大根の塩漬けの味。ハデな色は紅ショウガ系の色。「グランド・アシェット」はヒヨコ豆のペーストやパセリのサラダ、茄子のピュレ、薄い皮に包まれた豆のペースト、肉団子等、盛り沢山である。ハーブの香りは特に強いわけでも無く、それぞれの野菜の味がしっかり感じられとてもおいしい。当然満席、大人気も納得だ。
デザートはレバノン菓子の「ムーハーラービー」を選ぶ。米のフラン(粉入りプリンのようなモノ)という説明だったが…真っ白でやわらかく葛餅のような食感。そして味はオレンジ花水の強烈な香り。たっぷりピスタチオがのせられていて絶妙である。不思議だが、とてもおいしく癖になる味。葛系特有の冷たい舌触りもいい。 最後はコーヒー。フランス風かレバノン風を選ぶように言われ、当然レバノン風を。やってきたカフェ・レバニエーズはかつてない味。真っ黒でまるで焦げたアスファルトの味…食べたことはないが…まあそんなスゴイ香りのするコーヒーなのである。レバノンのコーヒーは挽いたコーヒー豆を湯で煮出すスタイル。豆の粉を沈澱させて飲むスタイル。いい勉強になりました。野菜不足解消。
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