■ LYON 〜リヨン〜


 リヨンはパリからTGVで約2時間。あっという間に到着する。パリに次ぐ大都市でローヌ・アルプ地方の中心だ。ローヌ川とソーヌ川、大きな川2つが流れる街。街並の美しさ、絹織物や美食の都としても有名。ポールボキューズをはじめとした星つきレストランがたくさんあり、星がなくてもおいしい店の数は多く、惣菜店等もレベルは高いとされている。そうそう、鶏で有名なブレスの街もリヨンの近郊にある。

 リヨンの味を知るには高級店に行くのも良いが、ビストロがたくさんあるのでこちらがオススメである(実はビストロしか行ったことがない…)。ビストロはブッション(=ワインのコルク)とも呼ばれ、ボリュームたっぷりの伝統的な料理が楽しめる。ワインをカラフで頼むと上げ底のビンに入れて運ばれてくるが、「上げ底」の理由はビンの安定のため・または量を多く見せるため、というように諸説あるようだ。いずれにせよ私でも気楽に入れる店が多くてとても嬉しい。

 代表的な料理はオニオングラタンスープ等、玉葱を使った料理や、川カマスのクネル(はんぺんみたいなモノ)、鶏の酢煮込み、ソーセージ類…etc。おいしいことはもちろん、いずれの料理もボリュームはたっぷり。体調を整えて望むべき土地だ。近くにはアルプスの山もあり、なんとなくその周辺の文化も感じる。

 旧市街の散策はどの地方でも楽しいもの。リヨンの旧市街はソーヌ川を渡るとすぐ。街全体を見るならとにかくフルヴィエールの丘へ登るべきである。しばらく坂を歩くことになるが、歩く甲斐のある眺めがそこにあるのだ。丘の上のバジリカ聖堂横の展望台は聖堂の左右にあり、どちらからも世界遺産に登録されている美しいリヨンの街並が楽しめる。



 新市街はたくさんの博物館や店が並び、飽きることなく時間を過ごせる。ソーヌ川とローヌ川の間、駅からオペラ座あたりは特に活気があり、夕方には道一杯に人がそぞろ歩いている。カフェやパスティッチェリアのテラスでゆっくりするのも良い気分。治安も良い。
 常設の屋内市場(レ・アル)はローヌ川を渡ってパール・デユー駅に向かう途中にある。観光の中心地域から近くはないが、一応歩いても行ける距離だ。たくさんの野菜や肉はもちろん、ズラリとソーセージを吊るした惣菜店や菓子・パン店が並び、雰囲気も品揃えも素晴らしいもの。他の地方の市場より感じが良く入りやすい。午後は数時間の昼休みがあるので時間に気をつけて出掛けたい。

 おいしいパン屋や菓子屋はたくさんあるので迷うところだが、どこの店にも必ずあるピンクのプラリネを使ったものは試す価値がある。見た目にくらべて味は素朴なキャラメル味でとてもよく、パンに焼き込まれているものはもう最高だ。また、ガレット・ブレッサンヌはパンの上に甘いクリームを塗って焼いたもので、いろいろなタイプがあるが、黄色いクリームがのっているものの味はまさにクリームパン!それも高級なモノではなく、ごく普通の菓子パンの味。いずれも甘いものが好きな方にオススメしたい。

→ LYON 〜リヨン日記〜



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■ たびたびの旅