冒険家の風間深志さんについて「こんな中年になりたい」との書き込みが掲示板にありました。
そこで、自分はどんな中年になりたいか考えました。
「もう中年だろう!」との声が聞こえてきそうですが、それはおいといて。
かっこいい中年を表わす言葉のひとつに「不良中年」があります。
それはたいてい矢沢永吉などの男性であって、女性に使われているのを聞いたことは
ありません。「中年」に言及すること自体失礼だからでしょうか。
婉曲表現にしたところで、「ナイスミドル」という言葉も男性のものです。
デパートに行けば、「ミセスのフロア」というものがありますが、ミセスには
ヤングもいるし、逆の場合もあります(この場合は「キャリアファッションのフロア」
になったりします)。女性の立場は多様なので、「かっこいい中年像」を一括りに
するのは難しいのかもしれません。
私は男性に関しては、冒険家やひねくれた俳優など現実離れした人を好む傾向が
あるのに、女性に関しては、女優や特定の分野で秀でている人、例えば山村礼子や田部井さん、
緒方貞子さんなども「すごい、かっこいい」とは思うけれども、特に「ああなりたいなあ」
とは思わないのです。これは、「なれっこない」という諦めではなくて、どうやら
思い描いている自分の将来像とは違うからのようです。
以前、知人が「岩下志麻のようになりたい」と言い、周囲の人は彼女をみて、うんうんと
納得していました。こんなふうに年齢を重ねたいと思う姿は、今の自分と全くかけ離れたところ
ではなく、今の延長線上にあるのではないでしょうか。
会社勤めをしていた頃、素敵な女性の先輩がたくさんいて、「何年後かにはあんな仕事ぶりや
生活になっていたいなあ」とつねづね思いました。退職してからは今の仕事の先輩方や
学校の講師がもっぱらの憧れです。その他、旅先などで知り合った人からヒントを得る
こともあります。「親の背中」ならぬ「先輩の背中」を見るのが私の習性のようで、
そういう意味では、現実的といえば現実的ですが、生活におけるその時々の身近な先輩方が
「理想の中年像」ということになるのかもしれません。
ただ、困ったことに、こういった方々は「中年」と
呼ぶにはふさわしくない輝きを持っていて、むしろ「お姉さん」と呼ぶほうがしっくりくる
場合も少なくないのですが、それは自分がそうでありたいと思っている潜在願望の表れで
あるかもしれないので、客観的にみてここは「中年像」としておきましょう。
そして、もし私のような視点を持っている女性が世の中に多くいるのなら、
魅力的な中年女性を表す一般的な言葉はやはり生まれないかもしれませんね。
しかし、そこをあえて、いいなあと思える女性を有名人であげるとすれば誰だろう。ふとTV欄を見て、目にとまったのは、
ああ市原悦子でした。
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