中間まとめ検証


 中間まとめが出ました。昨年出た検討素案と比較しながら、共学化関連のところだけに絞ってここで検証していきたいと思います。

赤字が管理人のコメント、青字が「検討素案」からの引用、それ以外が中間まとめの文章です。

中間まとめ全文はhttp://www.pref.miyagi.jp/ko-kaikaku/tyukan/tyukan00.htmlで見ることが出来ます。


中間まとめを検証します。

      はじめに

対象期間が「平成20年度まで」から「平成13年度から平成22年度までの10年間」になってます。

第1章 将来構想の基本的な考え方

   1 「みやぎ新時代教育ビジョン」における学校教育の目標と施策の基本方向
   2 本県高校教育改革の基本的な方向と主要課題への対応
    (1)生徒の多様化への対応
    (2)中学校卒業者数の減少への対応
    (3)地域社会との連携

    (4)男女共同参画社会に向けた取組み

(検討素案)(3)男女共同参画社会の基礎づくり

「基礎づくり」から「向けた取り組み」になってます。

(検討素案)本県は全国的に見て男女別学校の割合が高い県の一つですが、男女共同参画社会の実現という時代の要請に向けての条件整備が求められています。

 平成12年度現在、本県には82校(本校78、分校4)の全日制県立高校があります。これを、男女別学・共学という観点から分類すると、男子校が11校、女子校が11校、共学校が60校という構成になり、全国的に見ても男女別学校の割合が高い県の一つとなっています。
 本県における男女別学校の多くは、戦前別学であった旧制中学校や高等女学校が、戦後共学化されずに新制高校に移行したものです。
 現行の学校制度が発足した昭和23年以降に開校した高校については、一校を除き、設立当初から男女共学として発足したか、あるいは後に男女共学としています。さらに、専門学科については、これまでも順次男女共学化を進めてきており、平成11年度までには、共学校に設置されながら男子又は女子に募集を限定していたものを、すべて男女募集としています。

 男女別学・共学については、それぞれに独自の教育効果があるという議論もあります。しかし、未来の高校生にとってよりふさわしい教育環境はどうあるべきかといった視点に立って考えることが何よりも大切です。このような視点から男女別学・共学を考えた場合、高校生という多感な時期に、男女が共に学び、理解し、成長し合う場を日常的に設けることが教育環境として望ましいこと、社会の在り方の反映である学校においては、男女が別々に学ぶよりも共に学ぶ方が自然であること、さらに県民の負担で設置されている県立高校においては、性差による入学制限を設けることは好ましくないことなどの理由から、男女共学がより望ましいものと考えられ、今後も男女共学化を積極的に推進していくことが必要になります。

 文章は増えてますが、中身はホントに貧しい……

 まず、一番の論拠になるべき、「男女共同参画社会」と「男女共学化」のつながりについては相変わらず全く説明されていません。
 宮城県の「男女共同参画社会」の状況がどうであって、「男子高・女子高が多い」こととどのように関わりがあるかわかりませんし、「教育環境として望ましい」ことと、「男女共同参画社会」を形成する上で必要なこととは本来別のことのはずです(同じ方向を向くことはあっても考える過程が全く別なはず)。
 共学化は他県で既に行われていますが、「男女共同参画社会」の進展度合いはドングリの背比べでしょう。共学化しても男女共同参画社会の実現に寄与する度合いは小さいことは既に他県で証明されています。
 にもかかわらず共学化すると言っているのですから、もっと十分な説明が必要なはずです。

 また、昭和23年以降で唯一男子高として開校した学校があるわけですが、この一校がどのような経緯で男子高になり、また他の昭和23年以降に開校した学校と比べてどのような成果を挙げているのか、という議論はないのでしょうか

 結局今まで県民から寄せられた意見は全く反映されていませんね。多様な考え方があっていいのに、「男女一緒に学ぶべき」という考え方以外を否定してかかっているのは変わらない……

第2章 生徒の多様な個性や特性に対応した魅力ある高校づくりの推進

   1 特色ある学科の設置
    (1)総合学科の設置
    (2)単位制高校の設置
    (3)専門学科の設置及び改編
   2 定時制高校及び通信制高校の充実
   3 中高一貫教育及び中高連携教育の推進
   4 多様な個性や特性に対応した教育の推進
     ・授業の内容・方法の充実
     ・特別活動等の充実
     ・部活動の在り方の検討
     ・教育相談機能の充実
     ・進路指導の充実

第3章 生徒数の減少に対応した学級減及び学校再編

   1 全日制高校の適正配置
    (1)生徒減少への対応方針
    (2)適正配置の方針
    (3)計画(前期・平成13年度〜平成17年度)
   2 定時制高校・通信制高校の適正配置

第4章 開かれた学校づくりの推進

   1 学校評議員制度の導入
   2 学校の自己点検・自己評価システムの導入
   3 生徒による授業評価の充実
   4 学校自由見学日の設定
   5 学校施設の開放
   6 社会人の授業聴講制度の導入
   7 高校間の単位互換制度の導入
   8 他の教育機関との人材交流
   9 インターネット等を活用した学校情報の発信

第5章 男女共学化の推進

(検討素案)
 本県は全国的に見ても男女別学の比率が高い県の一つとなっていますが、今後は、男女共同参画社会の実現という時代の要請を踏まえ、積極的に男女共学化を推進していく必要があります。

 このような状況を勘案し、特に専門高校では職業選択の機会均等の観点から、学科改編などに合わせて順次共学化を進めてきました。また、平成11年度からは、男女別学校に設置されている学科以外の専門学科をすべて共学としています。

 しかし、平成11年度現在で、県立の別学校が22校、市立の別学校が4校残っており、共学化の推進状況は十分とはいえません。

 平成11年8月に、本県が独自に行った調査によれば、中学校3年生の約7割が「賛成」あるいは「どちらかというと賛成」、一般県民の7割弱が「賛成」あるいは「どちらかというと賛成」であり、「反対」は数パーセントという結果が出ています。このような意向を踏まえ、具体的には次の方針で男女共学化を推進していきます。

・男女別学校については、圏域の募集定員の男女比率を勘案しながら、校舎の改築や学科改編、再編などを機に、すべて男女共学化を進めます。

  未来の高校生にとっての教育環境はどうあるべきかといった視点に立って男女別学・共学を考えた場合、高校生という多感な時期に、男女が共に学び、理解し、成長し合う場を日常的に設けることが教育環境として望ましいこと、社会の在り方の反映である学校においては、男女が別々に学ぶよりも共に学ぶ方が自然であること、さらに県民の負担で設置されている県立高校においては、性差による入学制限を設けることは好ましくないことなどの理由から、男女共学がより望ましいものと考えられます。
 また、平成11年9月に、本県が独自にまとめた調査によれば、高校の共学化に対しては、全体として7割弱が「賛成」あるいは「どちらかというと賛成」であり、「反対」は数パーセントという結果が出ています。
 このような考え方や調査結果を踏まえ、具体的には次の方針で男女共学化を進めていきます。

 男女共学化の推進についての基本方針
・男女別学校については、校舎の改築や学科改編、再編などを機に、対象校ごとに関係者の理解を得ながら、全て男女共学化を推進します。

 角田高校、角田女子高校、築館高校、築館女子高校、気仙沼高校、鼎が浦高校、矢本高校は、再編に伴い男女共学となりますが、この他の男女別学校についても、関係者の理解を得ながら、順次男女共学化を進めていきます。

 さすがに「他県に比べて男子高・女子高が多いから」では理由にならないということに気付いたようですね。(遅すぎるという気もしますが)

 それにしても、中身がないですね。「未来の高校生」「自然」というイメージだけの言葉、男子高・女子高がそろってある分には何ら問題ないはずであるにもかかわらずイメージだけ悪くしようと言う「性差による入学制限」という言葉……ホントになんにも変わってないですね。

 意見を聞く会その他で県民から多数反対意見があったこと、有識社会ですら反対意見があったことを全く書かずに、アンケート結果のみ……頭痛い……

第6章 教育諸条件等の整備

   1 教職員の配置及び学級定員等の検討
   2 教員研修制度の充実
   3 学級減に伴う空き教室の有効利用
   4 新学習指導要領実施に向けた条件整備
    (1)コンピュータの整備
    (2)教科「情報」・「福祉」を担当する人材の確保


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