無農薬・減農薬栽培に取り組む『くらぶち草の会』 を知っていただくためのホームページです。

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08.10.06
ラオス人民民主共和国 Sitaheng Rasphone農業大臣
去る10月3日(金)ラオス人民民主共和国のSitaheng Rasphone農業大臣
が当会のご視察におみえになりました。ラオス国は、山間部が多く、昔なが
らの焼畑農業が行われており、今後の農業振興を図るうえで、同じような地
形で小規模ながら有機農業で成果を収めている倉渕の農業が参考になるの
ではないかとの趣旨のもと、環境保全型農業生産者団体Radixの会 後藤
和明常務理事のご仲介により今回の運びとなりました。当日は当会の概要
・販売方法についてご説明させていただき、近くのお蕎麦屋さん(利久)で日
本蕎麦をお召し上がりいただきました。「大げさにせず、お忍びで」とのこと
でしたので、おともの方も少なく少人数でのご視察でした。
右からお二人目が大臣: 秋冬野菜の育苗について
中央が大臣
左からお二人目が大臣、お隣は奥様
08.09.30
消費者の方と交流
9月25日(木)に、東京の消費者グループの方たちが、おみえになりました。
写真は収穫体験の様子。バジル、トマト、インゲンなどの収穫作業を経験
していただきました。生産者にとっては、直接ご意見などうかがえる貴重な
時間となります。生産と消費の現場が遠のいている今日、貴重な時間でも
ありました。
バジルの摘み取り作業
インゲンの収穫作業の前に、草の会佐藤茂会長による説明です
08.09.23
食べ物について
給食費を払っているんだから、「子供に”いただきます”を言わせるのは止めさ
せて欲しい」という親が増えているそうです。「いただきます」は、米、野菜、肉な
どの生命の恵みに感謝するとともに、太陽、水などの自然の恵み、さらには、そ
れらを生産してくれた農業生産者の方、調理してくれた方、養ってくれている親
などの感謝の言葉ではなかったでしょうか。少なくとも、私はそのように教えられ
てきました。消費者主権という言葉がありますが、「お金を払っているんだから
・・・」という理解が誤って学校教育の現場にもまかりとおってきているようです。
人間は母親の胎内で人間として育まれ、誕生しますが、その後の私達の身体
を成長させ、生命活動を維持しているのは食べ物です。炭水化物、蛋白質、脂
質などの栄養素、さらにはビタミン、ミネラルを摂取し続けなければ生命活動を
維することはできません。食べ物を中心に考えると、私たちは食べ物の変形物
と言えるかもしれません。今、食べている米、肉、ラーメンが身体(皮膚、筋肉
、爪、髪の毛)となり、キャベツや大根が生命活動を調整してくれているわけで
す。ポテトチップも身体の一部となります。
産地偽装、汚染米の流通など食べ物に関する事件が多くなりました。摘発され
るようになっただけでしょうか?もう少し、食糧のこと、身近な食べ物のこと、
食べるということを真面目に考えることと食べ物を大切に扱う必要があるよう
に思います。世界中には、飢えで亡くなる人たちが数多く存在しています。
小松菜、チンゲン菜など葉物の出荷が増えてきました。食欲の秋です。
08.09.15
産地のリーダーシップ論など
自民党総裁選がニュース等を賑わせていますが、農政については、各候補
とも具体的な政策はおもちでないようです。与謝野さんの「農地法制度の見直
し」には独自色が感じられるようですが・・・。農政に限らないことですが政策を
きちんと吟味して選出していただきたいものです。
仕事柄、多くの産地(生産組織、出荷・販売組織など)のリーダーの方とお話し
する機会があります。カリスマ性、技術力、販売力などリーダーたる背景はさま
ざまですが、皆さんに共通するのは、思考の柔軟性と開放性、勉強熱心、セン
スの良さ、大局的総合的な考え方、歴史観・組織観でしょうか。より具体的には、
「とにかくやってみる」という気概、異なる価値観や人間を排除しない気質、また
それとは矛盾するかもしれない主義・思考の一貫性、経営あるいは栽培技術の
探究心、トータル思考、社会とのつながりの中での農業の位置づけ、そして俗な
言い方ですが、みみっちーことを言わないが緻密。毒がある。時には鉄拳を振る
う勇気(殴るわけではありません。)、自分が食えなくてもメンバーを飢えさせない
という責任感などなど。
特に、大産地や発展している産地のリーダーと一般組織構成員との考え方の大
きな違いは以下にあります。新規事業にあたっては、普通は現有の経営資源(
ヒト、モノ、金、情報、組織など)を前提に、発想し、不可能と結論づけてしまい
がちですが、リーダーの方は自らのヴィジョンの実現を前提とし、戦略を構築し、
必要な経営資源を調達し、組織を設計していきます。農家の方には、このような
拡大・発展志向を快く思わない方が多いのも現実ですが、組織の維持さえも、
発展・拡大志向なくしては難しいのかもしれません。
経営学の中にリーダーシップ論という分野がありますが、産地リーダーの類型化
という研究テーマも面白いかもしれません。産直研究の研究者の方いかがでしょ
うか。
また、戦国武将の武田信玄は、ほとんどの人間に好かれるような人間は信用でき
ない。そのような人間は盗人か詐欺師か・・・・との言葉を残しています。組織の全
員に好かれているような方もいません。人に好かれる人間より信頼される人間とい
うことでしょうか。八方美人では、どの世界でもリーダーは務まりません。
総選挙も近いようです。選挙は、選んだ人に、自分の権利を委譲する行為です。
誰がやっても同じということではありません。
候補者の政策をきちんと吟味し、投票したいものです。農政をはじめ政治が悪
いのは、私達国民の責任でもあります。
08.09.06
黒澤明監督はお米好き
本日の朝日新聞の「天声人語」、日本農業新聞の「四季」の欄において、黒澤
明監督のことにふれられています。黒澤監督のご飯好きは有名でしたが、以下
農業新聞にある黒澤監督の言葉を引用させていただきます。「日本人は米だ。
米を食わないと、どうも腹が落ち着かない。だいたいねぇ、日本の行事のほとん
どが五穀豊穣、豊年満作と神様に米や餅を捧げているんだ。米をつくらなくなれ
ば、日本人の心を支えてきた年中行事を捨てるののと同じだ」
ベネチア映画祭が開催中、日本作品の受賞はなるでしょうか。ちなみにNHK衛
星第2放送では、没後10年黒澤明監督作品が上映されています。本日の上映作
品は「七人の侍」。農民の描き方には賛否があるようですが、いかがでしょうか。
08.08.30
秋冬野菜が心配
ここ10日間の天候不良、多雨曇天低温のため、トマトでは、灰色カビ病が発生
してしまいました。日照不足もあり、葉物も太りが悪く、一株あたりの重量が少な
いため、収量が上がりません。来週の天気予報を見ても、快晴は望めないよう
です。畑がぬかるんでいるため秋冬野菜の播種・定植(植付け)も進みません。
愛知県などでは、水没してしまった田畑もあるようです。そこで心配されるのが、
今後の年内野菜供給量。野菜不足が予想されます。
ここ数年本当に集中豪雨が多くなりました。「過去に例のない」とか「百年に一
度あるかないか」あるいは「観測史上初めて」などの言葉が、TVなどの天気
予報において聞こえてきます。個人レベルだけでなく、行政レベルでも、想定外
の災害を想定しての準備・対策、さらには被災後の対応策も必要になってきてい
るようです。
08.08.22
8月31日は野菜の日
お盆を過ぎると、準高冷地である倉渕では、気温が一気に下がります。8/22
午前11:00の気温は16℃。数日前までの暑さが嘘のようです。果菜類の収量
も激減です。今年の夏は、ここ数年にないほど果菜類(キュウリ、ナス、トマト
など)が大豊作、市場で成立した価格は、生産者の生活を維持できるものとは
ほど遠い水準でした。いわゆる豊作貧乏の状態。畑で廃棄された野菜も例年
になく多かったようです。ところが、ここ数日の低温のため、果菜類の収量が落
ちてきたようで、本日の新聞市況欄を見ると、かなり価格が上昇してきています
。供給量の低下に市場が敏感に反応しました。ところが、価格が高くなれば他
の食材で代替し、安くても必要量しか購入しないのがここ数年の消費者行動。
価格が安くなれば、購入量が増え、価格が上昇するのが常でしたが、そのメカ
ニズムが働かなくなってきているようです。露地栽培の野菜は栄養価も高く、美
味しいと言われますが、露地栽培できる時期は、野菜を一番作りやすい時期で
もあり、供給量が多く(価格は安く)なる時期でもあります。生産者のジレンマが
そこにあります。個人的には、「季節のばっかり食」こそ、食の王道と思います。
夏野菜が豊作ということは、「暑い夏は、身体を冷やす効果があると言われる夏
野菜(特に、果菜類)をたくさん食べなさい。」という自然界からのメッセージかも
しれません。旬のものをたくさん食べれば良いのです。同じ野菜が続くのはあたり
まえ、食生活にもエコロジカルな発想をお願いしたいものです。
8月31日は、安易なゴロ合わせから決められたのかもしれませんが、野菜(ヤサ
イ)の日。野菜をたくさん召し上がれ。
08.08.13
「食と健康を地理からみると」
20年前に農文協より刊行された書籍のタイトルですが、「食べるということ」に
ついて考えるキッカケとなった本でもあります。著者は島田彰夫さん。
栄養学以外にも食性、風土、食文化が人間の健康を考えるうえで大きな要因
となることを認識させてくれます。夏ばて気味で、食欲の減退するこの時期は、
食べることについて考える良い機会かもしれません。余談になりますが、この本
の第三章 近代栄養学の地理・歴史的制約の中で、ベルツに触れられています
ベルツ(エルヴィン・フォン・ベルツ)は、1876年に、ドイツからお雇い外国人として
東京医学校(現在の東京大学医学部)の教師として招かれ、約30年にわたって
日本に滞在し、医学の発展に尽くした人物。彼の日記や書簡を編集した「ベルツ
の日記」には、当時の日本人が、粗食であるにもかかわら重労働を長期にわた
って継続できることに対する驚きなども綴られているようです。また、彼が新生国
家明治日本に対して行った西洋文明の輸入に関する批判的示唆は高く評価でき
るものでもあります。
群馬県ともかかわり深い人物でもあり、草津温泉を再発見、世界に紹介したこと
でも知られています。
08.07.28
雷雨
「雷とからっ風 義理人情」 上毛カルタに詠われるほど、群馬県では、雷が多い
のです。それでも都市化の影響もあり数十年前に比べると発生件数は減少してい
るようですが。梅雨は明けましたが、毎日のように積乱雲が発生し、雷雨を引き起
こしています。数日前、県東部では突風を伴った雷雨が発生し、ハウスが倒壊す
るなどの被害があったようです。写真は昨日の雷雨(大雨)の様子。夕方5:00に
は空が真っ暗になり、ひどいドシャ降りでした。傾斜のある畑では土が流されるな
どの被害があり、風も吹いたことから、作物にも多少の被害があったことと思われ
ます。今年は4月以降、本当に雨が多いのです。毎年、「今年は異常気象だな〜」
との会話が聞こえてきます。
事務所横の道路がまるで川のようです
雷雨が去った後の夕焼け
夕焼けの中に虹を見ることができました
08.07.18
夏祭り
夏は祭りの季節です。倉渕近辺のお祭りをご紹介いたしますので、ぜひお出かけ
ください。
榛名湖上花火(榛名の祭り)
日時: 8月1日(金)午後7:30〜9時
会場: 榛名湖
内容: 水上・水中花火やスターマインなど約3千発の花火を湖上で打ち上げ。
榛名富士を背景に、ボートから投げ込まれる水中花火は、湖面を鮮
やかに飾ります。
箕郷ふるさと夏祭り
日時: 7月27日(日)郷土芸能など午前10:00〜午後7:30
花火大会 午後7:30〜8時
会場: 箕郷ふれあい公園ほか
内容: フリーマーケット、山車みこし行列、郷土芸能、箕輪城太鼓など。
ぐんま「はにわの里」まつり
日時: 8月10日(日)ステージイベント、仮装大会など正午〜午後7:55
花火大会 午後8:00〜8:45
会場: かみつけはにわの里公園
内容: ステージイベント、仮装大会など。
くらぶちの夏祭り
日時: 8月23日(土)午後2:30〜午後8:30
場所: 高崎市役所倉渕支所
内容: 山車ばやし、盆踊り、花火大会など。
08.07.05
納豆の日・・・7月10日
7月10日(木)は納豆の日です。スーパーなどの店頭では、そのアイテム数や製造
業者の多さに驚かされます。納豆の日は、そもそも1981年に、関西納豆工業協同
組合が関西地域限定の記念日にしたのが始まりのようで、1992年に、全国納豆協
同組合連合会により全国的な記念日となったようです。ちなみに今年の納豆クイー
ンは歌手の和田アキ子さん。歴代クイーンには、菊川怜さん、佐藤藍子さん、上戸
彩さん、真鍋かおりさんの名前も見受けられます。納豆と言えば大豆ですが、大豆
の自給率は約5%であると言われています。大豆からは、醤油、味噌、豆腐など日
本人の食生活に欠くことのできない食品が作られます。7月10日は皆で、納豆を食
しながら大豆に感謝しましょう。
余談になりますが、農林水産省が大豆関係のHPを開設しているようです。大豆につ
いて詳しくお知りになりたい方は農水省のHPからどうぞ。
08.06.25
有機農業宣言・東京集会〜みんなで広げる有機農業〜
『食・農・環境の未来を「ゆうきの一歩」』から。標記イベントが開催されます。昨年12
月に有機農業推進法が制定され、有機農業推進の活動が活発になってきています。
関心のある方はいかがでしょうか。食べ物のこと、農業のこと、いろいろ考える良い
機会になるかもしれません。
下記のようなスケジュールです。
日時: 6月29日(日)
場所: サンケイプラザ4階ホール(東京都千代田区大手町1-7-2)
プログラム
11:00 開場
12:00 映画「土の世界から」上映
12:50 集会開始
13:25 取り組みの紹介
13:40 シンポジウム
15:30 分科会 @有機農業への参入促進
A若者の有機ネットワークを作ろう
B学校給食「給食を有機農産物で!」
C流通・加工「もっと有機農産物を食べれるように!」
お問い合わせ先: NPO法人全国有機農業推進協議会
TEL&FAX 03-3946-1237
08.06.19
青果物の出荷量が多くなるにつれて本業が忙しくなってしまい、本頁の更新頻度が
低くなり、定期的にご覧いただいている皆様にはたいへん申し訳なく思っております。
上の写真は、事務所付近の道路を横切るハクビシン。昼間、目にすることは、とても
珍しいのです。他にもキツネ、タヌキ、イノシシ、猿などを良く見かけます。先日は、夜
帰宅すると、イノシシの子供が6頭ほどで庭の地面をほじくり返していました。また、タ
ヌキにばかされたのかもしれませんが、帰宅途中の車にタヌキが飛び込んできてしま
い「轢いてしまった!」と思って、車の下を覗き込んだら、大きな丸い石だった。という
こともありました。倉渕では毎年人口が50〜100人ずつ減少しています。昭和40年代
には約8000いた人口が現在は約4900人とも聞きます。人間の数が減った分、自然が
押し出してきているようです。
08.06.06
アグフレーションと穀物メジャー
アグフレーションという言葉を目にします。アグリカルチャーとインフレーションから
成る造語で、呼んで字のごとく「農産物価格の継続的上昇」という現象を指し示す
用語です。上昇の程度やスピードにもよりますが、生活費の上昇につながることだけ
は間違いありません。第一次産業を経済の中心とする貧しい国家にっとては、好まし
いのではないかとの声もありますが、投機家や穀物メジャーの意向もからむだけに
そのように短絡的に考えることはできません。アフリカで起こっている穀物価格高騰
に起因する暴動を見れば明らかでしょう。また、バイオ燃料は言うに及ばず、加えて
中国、インド等における肉消費量の増大も価格高騰に拍車をかけているようです。
余談になりますが、豚肉1kgを生産するためには3kgの穀物、牛肉1kgには8kgの
穀物が必要であると言われています。穀物メジャーについても、ここ最近TVでとりあ
げられることも多いようですが、世界最大なのが、米国のカーギル社。非上場企業
としては、世界最大の売上を誇るカーギル家が支配してきた同族会社で、世界の
穀物貿易の約25%を動かし、人工衛星を所有し、瞬時に世界各国の穀物情報や天
候を知ることができ、CIA以上の情報収集能力を有するとも言われています。また、
国家との人的交流も盛んなようで(日本で言えば天下り)、米国の国家的世界戦力
の中で果たしている役割も大きいようです。かってフランスのド・ゴールは「独立国家
とは食料を自給できる国家である」とも言いました。ようやくではありますが、日本で
もそのような声が高くなってきているようです。
08.05.26
小栗まつり 倉渕と小栗上野介(おぐりこうづけのすけ)
昨日(5/25)、小栗まつり(主催:小栗上野介顕彰会、共催:高崎市、高崎市教育
委員会)が開催されました。「小栗まつり」とは幕末の忠臣、小栗上野介忠順の功績
をたたえ、理解を深めるためのもので毎年開催されています。倉渕町は、小栗公
の終焉の地、今年は没後140年ということもあり、記念式典や墓前祭講演会をはじ
め、恒例の昼市など盛りだくさんであったようです。小栗公の功績については、今さ
ら述べるまでもありませんが、横須賀造船所の建設、仏語学校の建設、陸軍伝習所
の創設など、開国佐幕、日本の近代化の必要性という観点から数々の偉業を成し
遂げました。また、中央銀行の設立、郵便・電信事業の建議、鉄道の建議、諸色会
所(商工会議所の前進)の設立などといった小栗公の構想は、明治政府に受け継が
れてゆくことになります。その功績に対しては、大隈重信「明治政府の近代化政策は
小栗忠順の模倣にすぎない」、東郷平八郎「日本海大海戦の勝利は造船所をつくっ
た小栗公のおかげ」、司馬遼太郎「明治の父」などの言葉もあります。しかしながら、
幕府の重臣で、薩摩・長州との主戦論を唱えていたため、上州権田村(現:倉渕町)
に隠遁。水路の整備、学習塾を開くなど、静かな暮らしを送っていたようですが、
1868年、明治維新の年、4月5日に薩長を中心とする倒幕軍に捕らえられ、翌6日、
家臣とともに烏川のほとりで斬首されました。死の直前、村人と明治政府の役人が
口論になると、小栗が「お静かに」と言い放ったそうです。享年42歳。年齢的には、
西郷隆盛より一つ、大久保利通より三つ年長と、同世代。日本人として初めての世
界一周を果たし、日本の近代化を夢みながらも、旧体制である幕府に殉じた優秀な
官僚の最期でした。
※余談になりますが、西郷(1828〜1877)、大久保(1830〜1878)、坂本龍馬
(1836〜1867)、高杉晋作(1839〜1867)、木戸孝允(1833〜1877)と、とても
短い生涯でした。高杉にいたっては、わずか28年。あたかも維新・日本の近代
化のためだけに天から授かった凝縮された短い生涯であったかのようです。
08.05.17
レタスと雹
5月も中旬になり、露地もののレタス、サニーレタス、リーフレタス、ロメインレタス
の出荷が本格化してきました。古くはレタス全般をチシャと呼んでいましたが、こ
れは乳草(チチクサ)がなまったもの。切り口から出る白い液に由来しています。
意外にもキク科の作物なのですが、レタスの花はまさしく菊の花そのものだそうで
す。生のままでサラダも美味しいのですが、炒め物、鍋物にもおすすめ。たっぷり
食べることができます。余談になりますが、平成12年厚生労働省により施行され
た「21世紀の国民の健康づくり運動(健康日本21)」によれば、1日の目標野菜摂
取量は1日350g以上。レタス1個はだいたい400〜600gくらいです。
この時期悪さをするのが、雹(ひょう)です。大気の状態が不安定なこの時期は雹
害を受けやすく、作物が穴だらけにされてしまうこともあります。そこから傷み、腐
れが広がってしまうこともありますので出荷することもできません。昨夜来、雷雨な
どもあり、気温は高いのですが、風が冷たく、まさに大気の状態は不安定。雹が降
らなければ良いのですが。ちなみに直径5mm以上のものが雹(ひょう)、それ以下
のものは霰(あられ)と分類されています。
08.05.09
目揃え会
5月になると葉物の出荷最盛期となります。ほうれん草、小松菜、チンゲン菜
水菜など。同じ品目を何人かの生産者で出荷していると、出荷物の品質に差
がでてくることもあります。そういったことを防ぐために実施されるのが目揃え会
です。合わせて出荷先ごとの受入れ規格(長さ、重量など)や、鮮度保持上の注
意点を確認するとともに、生産者間の情報交換(作柄、品種選び)の場ともなり
ます。
写真は昨日行われた目揃え会の模様。部会長の矢野勝さんを中心に皆で勉強
です。
![]()
中央が部会長の矢野勝さん 規格(重量、長さなど)の確認
08.05.03
フキの出荷が始まりました
ここ倉渕はフキの産地です。5月に入るとフキの出荷が一斉に始まります。
倉渕のフキは柔らかく、食感が良いのが特徴。煮物や”きゃらぶき”もとて
も美味しいのですが、サラダやピクルスもおすすめ。ちょっぴり苦味のきい
た春の味をお楽しみください。
収穫前のフキの様子
フキのサラダ(2人分)
材料: フキ(下茹でたもの)・・・・・1〜2本(約80g)
卵・・・・・・・・・・・・・・・・・1個
ソース(マヨネーズ・・・大さじ1・1/2、練りわさび・・・小さじ1/4、酢
・・・小さじ1)
作り方: @下茹でしたフキを、4〜5cm長さの斜め薄切りにします。
A卵を茹でます。黄身をほぐし、白身は粗いみじん切りにします。
Bソースを合わせます。
Cフキを盛り付け、ソースをかけ、上からみじん切りした卵をかけ
れば出来上がり。
フキのピクルス
材料: フキ(下茹でしたもの)・・・・・300g〜400g
水・・・・・800cc にんにく・・・・・1かけ 輪切りとうがらし・・・・・
ひとつまみ ローリエ・・・・・1枚 胡椒・・・・・大さじ1 塩・・・・
大さじ・・・・・1・1/2 レモン汁・・・・・200cc (スパイスの量はお
好みで調整してください)
作り方: @鍋にフキ以外の材料を入れ、煮立て、冷まします。
A下茹でしたフキを水気を切ってから容器に並べ、@をかけて冷
やします。
※フキはアクがありますので、下茹でしてからご使用ください。
[下茹でのしかた]
葉をおとし、鍋の直径に合わせて長さを切りそろえます。まな板の上で塩
をふり、手でころがします。塩の分量は200gに対して小さじ1くらい。塩が
ついたまま熱湯に入れて2〜3分くらい茹でます。それを水にさらし、水につ
けながら皮をむきます。
08.04.22
桜が満開
事務所近くの桜が満開となりました。写真は4月22日 午前9:00撮影。
昨年、この頁において満開をご紹介したのが4月23日でしたので、同じ時期
の開花となりました。余談になりますが、百円硬貨の花は”桜”だそうです。
![]()
フリー百科事典:wikipediaにおいては、「サクラ」の名称の由来について、「咲く」
に複数を意味する「ら」を加えたものであるとの説や、春に里にやってくる稲(サ)
の神が憑依する座(クラ)だからサクラであるとの説、さらには富士の頂から、花
の種をまいて花を咲かせたとされる「コノハナノサクヤビメ(木花之開耶姫)の
「さくや」をとって「桜」になったとの説が紹介されています。
いずれにしても日本の春を象徴する国花。ちなみに3月27日は「桜の日」でした。
08.04.14
水団(すいとん)のこと
先日、久しぶりに水団(すいとん)を食する機会に恵まれました。この水団、
戦争中の食糧事情をイメージさせるものとして、食生活の豊かになった現在
では、めったに口にすることもありません。しかしながら、室町時代の書物
に「水団」の文字が見られるほど歴史の古い食べ物のようで、江戸時代から
戦前にかけては庶民の味として親しまれ、巷にはすいとんの屋台や専門店が
見受けられたようです。米の収穫量の少ない地域や小麦栽培が盛んであった
地域では、食生活の中に位置づけられていたようですが、食生活の欧風化、
小麦から野菜などへの転作などもあり、次第に食べられなくなり、現在、若い
世代では、その存在すら知らない人も多いと思われます。
千葉県松戸市のHPには、「戦時中の食事体験講座」というコーナーがありま
すので、興味のある方はご覧になったらいかがでしょうか。水団の他に大根
飯などのレシピも掲載されています。
水団のレシピ: 材料4人分(上記HPのものではありません)
小麦粉・・・150g ごぼう・・・中1/2本
水・・・150cc しいたけ・・・1〜2枚
塩・・・少々 長葱・・・1/2本
だし汁・・・1200cc
醤油・・・大さじ1 お好みで油揚げ、かぼちゃ、
大根・・・中1/4本(約200g) こんにゃく、里芋、鶏肉、豚肉なども。
人参・・・小1本(約150g)
1. 大根、人参はいちょう切り、ごぼうはささがき(水に約5分さらす)
しいたけは石づきをとり、薄切り。葱は斜め切り。
2. 小麦粉と水と塩(少々)を良く練り混ぜ合わせ、30分程度寝かせておき
きます。固めの好きな人は水分若干控えめ、柔らかめの好きな人は水分
多めに。耳たぶくらいの硬さが目安でしょうか。
3. 鍋にだし汁と大根、人参、ごぼうを入れ、中火で煮る。野菜が柔らかくなっ
たら、しいたけを入れ、調味料(塩、醤油、好みで酒少々など)で味を調える。
4. 3に2の生地をちぎって(あるいはスプーンなどですくって)おとしていく。
中火で約8分程度煮込む。最後に葱を入れて完成。薬味で七味も良いでし
ょう。
※味噌仕立もおすすめ、カレー粉を小さじ1〜2入れるとカレー水団になります。
これも美味です。簡単に作れますし、お腹にもたまる、具だくさんの汁ものとして
お試しになられてはいかがでしょうか。素朴でなつかしい立派なお料理です。
08.04.07
都道府県別自給率
農水省により、都道府県別のカロリーベースの自給率(06年度 概算値)が
公表されました。100%を超えたのが、北海道(195%)、青森(118)、岩手
(105)、秋田(174)、山形(132)の5県。米の生産県が高いのは当然のことで
すが、宮城(79)、福島(83)、新潟(99)、富山(76)、福井(65)となっています
九州では鹿児島が85%と高く、関東では、東京(わずか1%)、神奈川(3)、
千葉(28)、埼玉(11)、栃木(72)、茨城(70)、わが群馬県は34%となってい
ます。ちなみに大阪(2)、京都(13)、兵庫(16)、沖縄(28)。
全国で18県が自給率目標を設定しているそうです。
※日本農業新聞 2008年3月30日(日)による
08.04.01
春の雪
昨日、本日と降雪がありました。4月の雪は、寒い倉渕でも久しぶりのこと
です。ここ数日は、寒い日が続いています。
3月31日午前11:00撮影 事務所付近の様子
08.03.29
野菜・果実の自給も忘れてはならない
ある出荷先の方から、第二次世界大戦時における日本の野菜事情について
教えて欲しいとの依頼があり、調べてみました。以下、「食料主権」農文協2003
83〜87頁、鈴木芳夫「忘れてはならない野菜・果実の自給 その重要性と歴史
的経験」による。
戦前の野菜生産は昭和9〜11年が頂点。日中戦争突入とともに下降線をた
どる。日本経済の戦時体制化に伴う農業生産構造の転換。昭和16年2月、「国
家総動員法」に基づき「臨時農地管理令」公布、米、麦、いも、豆の食料確保を
図る。同令に基づく「農地作付統制規制」により野菜・果物・花などの作付を大
幅に制限。同年12月「農地生産統制令」公布、重要農産物の生産確保のため
、機具・資材・人などの統制を図る。これらの統制令下で、天候等の影響もあり、
野菜不足。大都市住民の近郊農家への買出しの発生。野菜不足解消のため
野菜自給菜園の奨励の実施。「何が何でもカボチャをつくれ」などの標語。昭和
19年7〜9月にかけて、野菜大増産を目指し「農地作付統制規制」を改正、野菜
果樹などの作付制限解除。「京浜等五大消費地の蔬菜供給圏」を指定。その後
戦局悪化などにより米国による爆撃の本格化などもあり敗戦。
鈴木氏はこれらの経過を踏まえたうえで、”副食=野菜の重要性を忘れるな”
と述べ、当時の政府が主食の増産を目指すほど副食=野菜・果実の生産が
減少してしまった事実を踏まえ、「自給を考えるうえでは穀物などの熱量的食料
のみならず国民の食生活全体を考えた観点を必要とする」と結ばれています。
その野菜の自給率ですが、昭和40年代前半まで100%であったものが、年々
減少し、平成17年には79%まで落ち込んできています(重量ベース)。
08.03.19
有機農業推進法
有機農業の推進に関する法律(有機農業推進法)が施行され、1年数ヶ月
が経過しました。法律に基づき具体的な実行計画作りが進められているのが
約30都道府県、わが群馬県は取り組みが遅れているようです。計画の詳細に
ついては良くわかりませんが、補助金を中心とした生産振興的な有機農業支
援が多いように感じられます。推進法第十条には「消費者の理解と関心の増
進」とあります。有機農業による生産物の販売につながらなければ、有機農業
の振興もありえないでしょう。巷では、食に関する事件の多発により必然的に
食の安全性に関する関心が高まっているようですが、行政による有機農業に
関する消費者への周知努力がいまひとつ不足しているのではないかとの印象
を受けます。いわゆる慣行農業生産者や農薬メーカーなどとの兼ね合いもあり
難しい面があるのかもしれませんが、法律に則した対応をお願いしたいもので
す。需要が供給を創出するということもあります。販売につながれば生産量の
増大ひいては、よりいっそうの有機農業の広がりも期待できるでしょう。
08.03.12
鈴木宣弘先生のお話し
先日、東京大学教授 鈴木宣弘さんの講演を聞く機会に恵まれました。特に
印象に残ったのが、以下の点。
・日本の農産物関税が高いというのは誤り
主要国の農産物平均関税率は、EU20%、スイス51.1%、韓国62.2%
ブラジル35.3%、タイ34.6%、インド124.3%、日本11.7%、米国5.5%。
・日本の国内補助金が多いというのは誤り
・食料の内外価格差を非関税障壁とするのは誤り
・ナショナル・セキュリティ 日本への食料優先供給論の誤り
・狭義の経済効率を超えた総合的判断基準の必要性 など。
あっという間の1時間、貿易自由化論者に聞かせたい興味深いお話しでした。
ここ倉渕では、気温の上昇により、雪も解け、播種・植え付け準備のための圃場
への堆肥散布が始まりました。事務所周辺は畑が多いものですから、鶏糞、豚
糞、コーヒ粕など、堆肥の主原料に由来する独自の香りを楽しませていただいて
います。
08.03.05
啓蟄の日
本日は「啓蟄」(けいちつ)の日。啓は「ひらく」、蟄は「土中で冬眠している虫」
の意のようで、「気温が高くなり、大地も暖まってくると冬眠していた虫が穴から
出てくるころ」ということになります。厳密には、太陽黄径345度のときだそうで、
本年は本日3/5 13:59。ちなみに2007年は3/6 08:18、2009年は3/5 19:47
となるようです。
5〜6月に出荷するレタス、キャベツ、7月から出荷するトマトなどの播種・育苗も
始まりました。作業もだんだん増えてきました。いよいよ倉渕もシーズン・インです。
08.02.29
穀物市場は「薄い市場」
世界的に穀物需給が逼迫する中で、日本の総合商社が食料の安定確保に
に乗り出したとのこと。海外の農場での直接生産や調達ルートの複線化を実施
するようです。気象災害の頻発による供給の不安定さ、需要増、バイオエタノー
ルに代表されるような非食用需要の増大が穀物不足の原因と考えられています
が、穀物市場を考察した場合、その脆弱性を、柴田明夫さんは著書「食糧争奪」
の中で三つの点において指摘しています。
@生産量に対して貿易量が10〜12%に限られるため、輸出国の国内生産の変動
を増幅する形で貿易量に反映される。基本的に穀物は基礎食糧であり、国内での
消費が優先され、余った分が輸出に供給される。
A主要な輸出国が米国、カナダ、オーストラリア、南米、中国などに限られること。
B輸入国も日本、韓国、台湾などアジア諸国が中心であること。
加えて、中国、インドにおける旺盛な需要増も考慮しなければならないでしょう。
穀物をはじめとする農産物は再生可能資源ではあるが、その有限性ということも
念頭におかなければならないようです。かって英国が穀物法を廃止したのち、自
給率が40%まで低下し、危機感の中、自給率向上対策に転じた歴史からも学ぶ
べきことは多そうです。
ちなみに穀物自給率については
日本は28%、米国128%、フランス142%、ドイツ122%、イタリア62%、英国70%
※参考文献
日本農業新聞 2/28/2008(木)
柴田明夫著「食糧争奪」 日本経済新聞出版社 2007
柴田さんも上掲書224〜225頁において触れられていますが、マルサスとリカ
ードゥの論争をはじめとする19世紀初頭から半ばにおける英国の経験からは学
ぶべきことは多いでしょう。
08.02.22
祈年祭と「週刊東洋経済」2/23増大号
東京マラソンが行われた2月17日は祈年祭の日でもありました。祈年祭は、11
月の新嘗祭と対になる祭祀で、その年の五穀豊穣を祈念するお祭りです。
「週刊東洋経済」2/23増大号は、なかなか興味深いので、関心のある方はいか
がでしょうか。”食の戦争”(空前の価格高騰が日本の食卓を襲う)と題して、世界
的視点から穀物問題を論ずるとともに、日本農業の現状についても言及していて、
とても読み応えがありそうです。
08.02.20
農業における技能と技術について
どんな仕事も同じかもしれませんが、マニュアル化できる部分と、できない部分
がありますね。同じマニュアルに則して仕事をしても個々人の仕事に量・質の面
で差が生じてしまうことはよくあることです。ここでは、マニュアル化できる部分を「
技術」、できない部分を「技能」と呼ぶことにします。農業においてはどうでしょうか。
異論はあるかもしれませんが、
技術: 使用資材の種類、堆肥の原料、機械の種類などマニュアル化可能で、他者
に容易に普及することが可能な部分
技能: 経験、意欲、観察・判断力、責任感、学習能力、来歴など、容易には他者に
普及することが不可能な部分。
と分類できるかもしれません。宇根豊さんは、同じように技能を「土台技術」、技術
を「上部技術」と分類しています(注)。農業に限らないことですが、インターネットな
どの普及により、技術的な部分については容易にアクセスし、入手できるようになり
ました。技能そのものもマニュアル化できるだろうとの声もありますが、農作物を単
なる農家の製品と考えるか、生産者の作品と考えるかなど、営農哲学にも関連する
問題かもしれませんね。ともあれ、技術・技能とも大切であると同時に、安全で美味
しい農産物を、安定的に消費者の皆さんに供給するのが一番の仕事!!
(注)「食料主権」(農文協)104頁
08.02.11
榛名山と榛名湖
榛名湖の氷上わかさぎ釣りが解禁となりました。ここ数年暖冬であったため、
不可能でしたが、氷の厚さが基準である15cmに達したようです。榛名湖は、
上毛三山(榛名、赤城、妙儀)のひとつである榛名山頂にあるカルデラ湖で、
草の会事務所から車で約15分の距離に位置しています。下の写真は2月10
日に撮影したものです。
路面が一部凍結していますので、お越の際は十分ご注意ください。
![]()
標高約1000m 風が冷たいので風除けが必要です
必要な器具・装備はレンタルできます
榛名富士です
※榛名山は、古来山岳信仰を受けてきた山で、山麓には榛名神社が祀られて
います。また周辺には伊香保温泉、竹久夢二記念館、水沢うどんで有名な水沢
観音などがあります。伝承によれば、巨人ダイダラボッチが、富士山、浅間山、
榛名山を競争でつくり、あと一歩のところで富士山のダイダラボッチが勝ったと
され、山をつくるために掘った跡が榛名湖になったとも言われています。
08.02.07
経済学的な言い方をすれば、野菜は需要の所得及び価格弾力性の低い財貨
であるため、その価格水準は主に供給量の多寡により決定されると、以前に本
頁において申し上げました。豊作も度が過ぎてしまうと、生産者に”豊作貧乏”な
る事態を引き起こしてしまい、生産者の生活を危うくしてしまいます。そのため需
給調整が実施されることも少なくありません。2月1日の農水省のプレスリリース
によれば、大根、白菜の需給調整が実施されるとのこと。
詳細につきましては、2月1日の農林水産省の報道発表資料でご覧いただけます。
別紙(緊急需給調整(市場隔離)の実施計画)(PDF:26KB)
大根、白菜とも近年、ご家庭での消費量の減っている野菜です。鍋や漬物にと消
費者の皆さんにはもっともっと召し上がっていただきたい野菜です。
08.02.06
2月6日の日本農業農業新聞の記事において、大分県中津市耶馬溪町の山あ
いにお年寄りのかようコンビニ、名づけて「ノーソン」が紹介されていました。(「日
用雑貨や食品、衣類などが買える店がなくなってしまい、歩いていける店がない
と、お年寄りは暮らしていけない。こうなったら地域の人間が動くしかない」との意
識のもとで運営)。他にも島根県雲南市吉田町における住民出資の会社「吉田ふ
るさと村」(市街地と山間部をつなぐバス運行を担う会社)、行政サービスを住民が
肩代わりする村、長野県清内路村を紹介しています。
・過疎化・限界集落化、高齢化
・耕作放棄地の増加
・年金減額・医療保険負担増
・市町村合併、学校の統廃合、公共事業減少(産業基盤の脆弱性)など
中山間地域やそこに住む人たちの抱える問題は共通です。
ここ数年来、ローカルガバナンスという言葉も聞こえてくるようになりました。納税
して行政に付託するか、あるいは上記のように足りないところは自己責任で実施
するか(高負担高福祉か低負担低福祉かにも関係する議論)。中山間地域のみ
でなく日本の行く末にも関する議論でしょうが、不便になるムラの暮らしという難題
は自力(地域あるいは個人)で解決せざるをえないようです。
08.01.30
食料主権という概念
人口増大、天候不良、バイオエタノールに代表されるような食料の非食用需要の拡大
などにより、食料の確保が、現実的に大きな問題となりつつあります。絶対量の不
足という事態においては自由主義貿易が無力であることは言うまでもないでしょう。
我が国においても、人口減少・高齢化等により経済が縮小局面に突入し、世界経済に
占める地位の低下に伴い、円安の進行も予想されることから、これまでのように、そ
のほとんどを輸入に依存することは不可能になることが予想されます。必然的に食料
の自給が必要になるし、それは、一国の安全保障上や国民の生命の維持からも要請さ
れる自明の結論となります。経済学の入門書などにおいては、日本における農業生産
は非経済的な行為で、消費者は経済的な犠牲を強いられているとの記述を目にするこ
ともあります。はたしてそうでしょうか。そうした議論は生産上の比較優位説に根拠
をおいた議論で、経済学上正しいかもしれませんが、国家の安全保障上や国民の生命
維持などの観点からすれば決して正しいとは言えません。絶対量の不足という状態に
おいては、交易活動は成立しません。他方、米国の穀物生産者によれば、日本に食用
に販売するより、国内でエネルギー用に販売した方が利益が大きいので、ビジネスと
してそちらを選択するのが当然だとの主張もあります。こちらでは経済の原理によっ
て日本の食糧輸入が困難になってきているわけです。さらには、国際的に食料事情が
逼迫すれば、輸入にばかり依存している日本の姿勢そのものが国際問題にもなりかね
ないでしょう。
そこで食料主権とは「人々やコミュニティー、国が自分たちの農業・食料・土地な
どの政策を、社会的にも経済的にも文化的にも、それぞれの独特の条件にふさわしい
ものとして規定する権利」「すべての国は、自国にとって適切と考えれられるレベル
の食料と栄養価を自給する主権を有し、それによって、いかなる報復もこうむるよう
なことがあってはならない」などの定義があります。こうした考え方は、国連におい
ても議論され、社会学者ジャン・ジクレールによって第六十回人権委員会に報告書が
提出されています。報告書は圧倒的多数で採択され、日本も賛成しています。(賛成
五十一カ国、反対は米国のみ、オーストラリア棄権)。にもかかわらず、WTO交渉
等においてこのような声が反映されないのは何故でしょうか。いずれにしろ、国際的
にも、国内的にも農業モデルの見直しが必要であるとともに、日本における食料主権
の確立に向けては消費者(国民)の意識改革も必要になってくると思われます。
※ジャン・ジクレールは、日本ではあまり知られていませんが、発展途上国問題や飢餓問題の権
威で、2000年9月には、国連人権委員会の特別報告者に選ばれています。記憶違いでなければ
スイスのジュネーブ大学で教鞭をとられているはずです。
08.01.24
道祖神の里・倉渕2: 落合、坂下の道祖神
前回に続き道祖神のご紹介です。夫婦和合の道祖神でしょうか。石工さんも
愉しみながらのお仕事だったかもしれませんね。かくのごとく仲睦まじくありたい
ものです。
![]()
落合の道祖神 坂下の道祖神
道祖神の種類もさまざまなようです。単体道祖神、文字道祖神、男根道祖神、
自然石、題目道祖神などなど。
08.01.16
道祖神の里・倉渕1: 熊久保の道祖神
道祖神は、村の守り神、子孫繁栄・交通安全などの神様として信仰されており、
おもに、石碑や石像の形で祀られています。昔から交通の要衝であった倉渕には、
約80ヶ所に、実に110数体の道祖神が祀られています。「病気・悪霊などの災厄か
ら集落をお守りください」との思いから数多く祀られているのかもしれません。
今回ご紹介するのは、県内最古の銘、寛永2年(1625年)の年号が刻まれた”熊久
保の道祖神”です。
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高崎市倉渕町(旧:倉渕村)では、毎年「道祖神フェスティバル」というイベントも実施
されています。
08.01.07
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
今年は、倉渕町(旧:倉渕村)について、いろいろご紹介できればと思っています。
鳴石神社は、叩くと音がする(鳴る)石が御神体として祀られています。この石は
事務所のある鳴石地区の地名の由来であると言われています。
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どんど焼き(どんどん焼き)の準備 事務所付近の鳴石(なるいし)神社
07.12.30
草の会も本日で仕事納め。今年もご愛顧いただきありがとうございました。
今年一年を振りかってみると、3月の暖かさ、7月の低温それから、なにより8月の
猛暑・台風が思い出されます。温暖化を身近に感じた年でした。お正月くらい
ゆっくりしたいと思うのですが、なかなかそうも言っておられません。1月2日は
仕事初め。とりあえず、今年はこれでお休み。
皆様良いお年を!
07.12.17
冷え込みが厳しくなってきました。今朝9:00現在の気温は0℃。15日夜から16日朝
にかけては雪が降りました。スリップによる自動車事故も何件か発生したようです。
スタッドレスタイヤも道路が凍結していれば効果はありませんので、おいでになる際に
は、ご注意ください。
写真はヒラタケの栽培風景です。菌床を土中に埋め込み、切った稲ワラを敷き、無
加温ハウスで栽培しています。ヒラタケは、大きいものの方が食感が良く、美味しいの
ですが、ポロポロと形が崩れやすいので流通しずらいキノコです。天プラ、煮物、汁物、
キノコご飯など何にでも良く合う、美味しいキノコです。
![]()
収穫適期 防寒のため被覆しています
07.12.11
ファイトケミカルという言葉をご存知でしょうか。広義には、植物由来の栄養素や
化合物を指しますが、五大栄養素(糖質・脂質・タンパク質・ミネラル・ビタミン)と食
物繊維を除く成分と言った方が正確なようで、人間の健康維持にとって極めて重要
な働きをしていることがわかってきました。
代表的なものとしては、赤ワインなどに含まれるポリフェノール、リコピン(トマトなど)
イソフラボン(大豆)、カロテン(人参)、アントシアン(ブルーベリー)、βグルカン(キノ
コ類)、カプサイシン(トウガラシ)などなど。現在確認されているのは900〜1000種類
ほどのようですが、今後もどんどん発見されることも予想され、およそ1万種類くらい
あるとも考えられています。
Wikipediaによれば、
アントシアン・・・抗酸化作用、イソフラボン・・・更年期障害改善・骨粗しょう症予防、
リコピン・・・抗酸化作用、βグルカン・・・免疫力向上、カプサシシン・・・体熱生産作用
また、ニンニクに含まれるアリシン・・・抗酸化作用・動脈硬化予防等の効果があるよ
うです。
まさに医食同源、食生活に気をつけることが、自らの生命を守る第一歩かもしれま
せんね。
07.12.07
ほうれん草が美味しくなってきました。
栄養価の高い野菜であることは周知のことですが、風邪、がん、動脈硬化の予防や
血圧を下げる効果、さらには美肌効果もあると言われています。中でもベータ・カロ
テン(目や皮膚の健康、風邪予防)、ビタミンC(美肌効果、生活習慣病の予防)、ビタ
ミンE(抗酸化作用で不飽和脂肪酸の過酸化を抑制。ご存知若返りのビタミン)、葉酸
(DNA合成や細胞分裂に重要)、鉄分(ヘモグロビンの生成による貧血の改善)はよく
知られているところです。
※( )内は一般的な作用です。
ほうれん草に限らず、野菜・果物をとることが生活習慣病(糖尿病、肥満、高血圧、
高脂血症)の予防・改善に有効であると言われています。適度な運動とストレスをため
ないことを心がけ、低エネルギー・低脂肪、そして食物繊維の豊富な野菜をたくさん食
べましょう。
07.11.27
去る11月23日は勤労感謝の日でしたが、新嘗祭(にいなめさい)の日でもありました。
農業国家である日本では、春には豊作を願い、秋には収穫に感謝する風習がありました。
「新嘗」の「新」は新穀を、「嘗」はご馳走を意味する言葉のようで、新穀を得たことを神様
に感謝する新嘗祭は、五穀の豊穣を祈願する祈年祭(2/17)と関係あるお祭りです。
新嘗祭の起こりには諸説ありますが、古事記には、天照大御神が新嘗祭を行ったとの
記述があるようです。
1947年までは大祭日となっていましたが、1948年からは勤労感謝の日として国民の祝日
となったのご存知のとおりです。新嘗祭自体は伊勢神宮及びそれに連なる神社の祭儀とな
り伊勢神宮には天皇の勅使が遣わされて、神様が召し上がる食事を供える形式となってい
るようです。
07.11.19
先日までの暖かさが一転して寒くなってきました。ここ数日、日中の最高気温も10℃
に届かず、朝晩は零下となっています。ほうれん草が美味しい季節となりますので、たく
さん召し上がれ。
事務所付近も紅葉が一層進み、間もなく落ち葉の季節となりそうです。空が澄んできま
したので遠くの山々が望めるようになりました。
11/19(月)午前9:30撮影 事務所付近の紅葉
07.11.12
去る11月3日(土)収穫祭を開催いたしました。400名様にご参加いただき、盛況でした。
今年の目玉は収穫体験の中の”大浦ゴボウ掘り”。お楽しみいただけたようです。
さて、昨日の雨も止み、今朝は冷え込みました。一度はなくなった浅間山頂の雪も今朝
はご覧のとおりです。野菜の出荷では、ほうれん草、小松菜、大根が最盛期を迎えてい
ます。
中央が11月12日午前10:00現在の浅間山です。青空が広がっています。
(ちょっと失敗写真でした)
07.11.01
前回に続き、頭の痛いお話。
原油価格高騰のため、石油元売り大手各社が、ガソリン卸価格の一斉値上げを実施しま
した。わたしたち生産者にとっては、野菜を入れる袋・トレイ・パックなど包材の値上げ、
生産物の運賃の上昇となってはね返ってきます。農業の大切さ、環境保全、食農教育、
さらには所得補償、攻めの農政、有機農業振興など声高に叫ばれてはいますが、いまひ
とつ生産者には伝わってきません。大切なのは、国産農産物の意義を見出し、消費者の
皆さんにたくさん召し上がっていただくこと。よろしくお願いいたしますよ。
ようやく周囲の山々も色付いてきました。浅間山頂上付には雪が見られるようになりました。
07.10.17
穀物価格高騰の影響が、食品の値上げとなって現れてきました。
食パン・菓子パン、家庭用油脂、ハム・ソーセージ、パスタ、即席めん、袋めんなどを中心
に本年10月〜来年1月にかけて値上がりするものが多いようです。諸原因は9.22に本頁に
おいてお伝えいたしましたが、経済力を背景に諸外国の安価な食料に過度に依存し、食料
自給率を下げてきたツケを払わされるようになった形です。一方で、国産米は値下がりが続
いているようで、10日にあった米入札取引では、前年産より7.9%安の60キロ14.443円(
過去最低水準)を記録したそうです。
世界では、約8億5000万人が飢え、5秒に1人、5歳未満の子供が飢えのため命を失って
いるそうです。10月16日は世界食料デーでした。
※10月16日(火)日本農業新聞の記事より引用させていただきました。
07.10.10
昨年から取り組みが始まったセロリ栽培、まだまだ栽培がうまくいかず、失敗も多いため
少量の出荷量なのですが、今後に期待したい品目のひとつです。そのセロリですが、カルシ
ウム、カリウムなどのミネラルが豊富。葉には白い部分の2倍のカロテンが含まれるとも言わ
れています。
日本には、豊臣秀吉の治世、文禄・慶長の乱(朝鮮への出兵)の際、加藤清正により持ち
込まれたとの説もあります。江戸時代の書物である「本朝図鑑」には「清正人参」の名で記録
さているようです。広く栽培されるようになったのは、戦後、食生活の欧風化と平行してのこと。
お買物の際の注意点は、
◇葉の緑色が鮮やかでシャキッとしていること
◇茎の部分の緑色が濃いほど、特有の香りが強い(香りが苦手な人は白いものを)
◇茎を指で押さえ、へこむものはス入りの可能性あり
栽培の難しい野菜ですが、生産者の頑張りに期待したいところです。
07.10.04
国際有機農業映画祭が、11月24日(土)に開催されます。
関心のある方はいかがでしょうか。
主な上映作品:
☆種子を守れ(1994年 インド)
☆危険なオレンジ(2005年 タイ)
☆サルー!ハバナ キューバ都市農業リポート(2006年 日本)
☆地域から始まる未来:グローバル経済を超えて(1998年 英国)
☆日本の公害経験〜農薬その光と影(2007年 日本)
☆食の未来(2004年 米国)
入場料 前売り2000円 当日2500円
場所: 明治大学リバティタワー
開場: 9:10 開催時間: 9:30〜20:30
後援: 有機農業推進議員連盟、キューバ大使館、学校法人・アジア学院
反農薬東京グループ
詳細につきましては、下記までお問い合わせください。
アジア太平洋資料センター
電話: 03-5209-3455(小池) FAX: 03-5209-3453
07.09.22
世界の穀物価格が高騰しています。本日も某製粉メーカーが、業務用小麦粉を値上げ
するとの記事を目にしました。論者にもよりますが、穀物価格高騰の原因は概ね以下の3
点にあるようです。
・気象災害の頻発による供給量の不安定さ
・中国における穀物にたいする膨大な需要増
・バイオエタノールに代表される非食用需要の増大
日本の穀物自給率は24%と極端に低く、人口も多いため、諸外国からの輸入に依存して
いる現状です。日本の輸入は、世界の穀物貿易の中で約13%を占め、世界最大でもありま
す。国別の輸入割合を見てみると
・小麦・・・米国53.4%、カナダ23.6%
・とうもろこし・・・米国95.1%、中国4%
・大豆・・・米国70.2%、ブラジル16.7%
ちなみに
・牛肉・・・豪州91.9%、ニュージーランド6.8%
・豚肉・・・デンマーク30.5%、米国30.0%
・鶏肉・・・ブラジル85.7%、米国6.1%
(我が国の主要農産物の国別輸入割合(2004年):財務省「貿易統計」による)
この先大丈夫でしょうか。
07.09.08
台風9号の被害に遭われた皆様にはお見舞い申し上げます。
倉渕でも、豪雨強風の影響でハウスが倒壊するなど大きな被害がありました。キュウリ、
インゲン、小松菜などは、強風に揉まれボロボロにされてしまいました。丹精込めて栽培
していた作物、大切に利用してきたハウスなどが一瞬のうちに無に帰してしまうことは、
生産者にとっては、経済的な損失だけではなく、精神的にもとてもつらいことです。
強風に潰されたハウス
強風のため裂けた樹木
07.09.06
猛暑も過ぎ去り、先週来、曇天続きだったこともあり、昼間でも最高気温が約20℃
にしか至らず、果菜類の収量が落ち込んでしまいました。
台風9号の動きが気になりますが、食欲の秋、冬に備えて体がエネルギーを貯めこ
む時期となりました。米、芋などをはじめ秋刀魚、きのこ類などが美味しい時期です。
旬を楽しむぜいたくは、四季のある日本にいればこそ。「季節のばっかり食」こそ、
食の王道だと思います。
草の会の出荷物も果菜類から葉物類に徐々に移行していきます。小松菜、チンゲン
サイ、水菜などの出荷が増えてきました。
07.08.22
「雷(らい)と空風(からかぜ)義理人情」。群馬県の歴史・地理・風物を紹介する
上毛(じょうもう)カルタ(注)に詠まれるほど、夏の雷(夕立)は冬の空っ風と並ぶ
群馬県の風物詩です。落雷など悪さもするのですが、夕方以降の涼とともに、作物
には適度なお湿りをもたらしてくれる自然の恵みでもあります。ここ数週間の猛暑
のため作物にも若干生育障害が出始めているようです。今日あたり一雨きそうな
気配です。
発達する積乱雲(雷雲)
(注)上毛カルタ:
昭和22年に発行された郷土カルタで、群馬県出身の人物、風土、歴史・地理など
が詠まれ、群馬県人であれば、お年寄りから子供まで諳んじています。ちなみに
「い」:「伊香保温泉、日本の名湯」
「え」:「縁起達磨の小林山」
「け」:「県都前橋、糸の町」
「つ」:「鶴舞う形の群馬県」
「ね」:「葱とこんにゃく、下仁田名産」
「れ」:「歴史に名高い新田義貞」などなど。
詳細につきましては、(財)群馬文化協会までお問い合わせください。
07.08.15
残暑お見舞い申し上げます。
連日暑い日が続いております。作業中の汗の量も半端なものではありません。
ところで、汗を出す汗腺(活動している汗腺)を能動汗腺と言うそうですが、この
数は、生活環境や生活習慣により異なるようで、日本人約230万個、フィリピン
人約280万個、ロシア人約190万個と言われています。暑い国の人ほど、体温
調節が必要になり、その分、汗腺数が多いということでしょうか。汗腺数は、生後
2〜3年間育った環境により決定されるとも言われており、その間に冷房を多用
すると、汗をかきにくい、体温調節機能の乏しい体になる危険性を指摘する声
もあります。しかしながら、ここ数年の夏場の異常な高温、都会では、冷房なし
ではいられないことでしょう。地球規模の温暖化の問題です。
07.08.08
昭和40年 平成16年
世帯員数 4.26人 3.19
一人当たりの生鮮野菜の年間購入量については、
昭和40年 平成16年
62.8kg 54.9
品目的に、購入量の減少しているものは
昭和40年 平成16年
大根 6.3kg 4.7
白菜 7.4 2.4
きゅうり 4.1 2.8
里芋 1.3 0.9
なす 2.5 1.6
葱 2.4 1.7
かぶ 1.3 N.D.
さつまいも 1.6 1.0
じゃがいも 4.8 3.6
逆に購入量の増えているものもあり
人参 1.7 2.7
レタス 0.3 1.6
ピーマン 0.4 0.8
しいたけ N.D. 0.6
ブロッコリー N.D. 1.0
また、32年前のスーパーのチラシ広告を見ると、現在よりも野菜の価格が高
かった。との話を聞ききました。
人口減少、購入量が減少している中での輸入農産物の増加、生産物の価格
は変わらないにもかかわらず、諸物価は上昇してゆく。日本の農家には厳しい
現実です。
参考文献: 平成17年青果物流通年報 野菜編(東京青果情報センター)
07.07.25
7月21日(金)、「有機栽培の基礎と実際」(農文協)の著者である小祝政明
氏をお迎えして勉強会を開催いたしました。今回の勉強会のテーマは、人参、
枝豆、ブロッコリー、トマト、トウモロコシ栽培における施肥設計の注意点など。
要点は以下のようでした。
◇植物は、光合成をおこない、水と二酸化炭素から炭水化物をつくる。
◇炭水化物と窒素の結合により細胞、アミノ酸ひいてはタンパク質がつくられる。
◇この炭水化物がたくさん結びついて糖やセンイ類となる。
◇ゆえに、炭水化物がたくさんあれば、作物は、その炭水化物を利用して収量
を増やしたり、糖度を上げたり、さらにはセンイを強固にして病虫害に強い堅
固な体をつくることができる。
◇日照不足においては、光合成不足を補えるので、炭水化物(酢など)の散布
が効果的。
◇高PH土壌においては、ミネラル(特にホウ素、マンガン、鉄)は不溶化される
ため、作物には吸収されにくくなる。
◇土壌分析における重量法・体積法による数字のちがい。などなど。
とてもここでは、書ききれませんが、目をさまされることも多い勉強会でした。
また、印象的だったのは、同じ雑草の根の形状が、異なる生産者の圃場では、
まるでちがっていたこと。「施肥の違いによる生育状況の違い」を改めて認識
しました。
枝豆の生育状況を葉色から診断する小祝氏
07.07.17
雨量が多く、湿気の多いこの時期は、気温の高い低いにかかわらず、作物の病
気の発生しやすい時期にあたります。
農作物の豊凶が、私たちの生活に影響を与えることは言うまでもありませんが、
その多くが、天候の不順によるものであると言えるでしょう。また、天候不順に誘
発される病虫害が凶作を引き起こしてきたことも考慮しなければなりません。
植物の病気に関しては、古くは旧約聖書の中の記述にも見られますし、ギリシア
の哲学者アリストテレスも「さび病流行の年」という言葉を使用しているようですので、
かなり古くから、植物病理についての認識はあったものと思われます。
作物の病気がもたらした悲惨な例としては、19世紀中ば、アイルランドで起こった
ジャガイモ大飢饉があげられます。これは、ジャガイモの疫病の大発生によるもので
多くの餓死者がでたばかりでなく、その他の社会・経済的要因も重なり、アイルランド
の人口が約800万人から440万人ほどに激減したとも言われています。この病気が菌
類によるものであることを明らかにしたのが、植物病理学の父とも言われるハインリヒ
・アントン・ド・バリー(「共生」という言葉をつくったのも彼だと言われる)。また、現在で
も使用されているボルドー液がフランスのボルドー地方で使われ始めたのもこの頃で
あると言われています。
日本においても、江戸の4大飢饉(寛永、享保、天明、天保)については、ご存知な
方も多いことでしょう。中でも天明の大飢饉においては、伝染病(人間の)の発生も重
なり、約30万人が死亡したとも伝えられています。
栽培方法の研究、作物新品種や農薬の開発、貿易、科学技術などの発展は日本
人を飢饉から解放してくれましたが、毎年この時期は、「食糧」について考える時期でも
あります。
07.07.09
低温のためキュウリが不調です
キュウリの生育適温は昼間25〜28℃ですが、倉渕では、ここ数日、15〜20℃
で推移しているため、生育が思わしくなく、当初の予定にくらべ、6〜7割程度し
か出荷できていません。本日の午後1:00現在の外気温は17℃でした。
また、多湿を好む作物なので、空梅雨気味の天候も影響しているようです。
自根キュウリとは
ところで、草の会のキュウリはすべて自根栽培されています。一般に流通してい
キュウリは接木栽培されているものが多いのですが、接木栽培は、低温下における
伸張性と土壌病害の軽減、果実のブルームレス化を目的として行われます。接木
する台木としては、現在のところ、カボチャが利用されており、台木用のきゅうりは
開発されていません。カボチャはキュウリと同じウリ科の野菜であり、繁殖力が
強く、前記目的にかなうため利用されています。接木されたキュウリはブルームレ
ス化(果皮から白い粉状の分泌物が出ないようにする)されるわけですが、この
ブルームは本来、果実ひいては種子を乾燥などから保護する目的で、果実が生
理上分泌するもので、このブルームが分泌できないブルームレス・キュウリは、果
実・種子を保護するために、必然的に果皮を厚く・硬くしまうようです。結果的に接
木されたブルームレス・キュウリは皮が硬くなり、自根で栽培されたものより、食味
・食感の点で劣るのではないかと思われます。また、漬物にする際に、皮が硬いた
めに、塩分や旨味が果実内部まで浸み込みにくく美味しい漬物ができないとの声
も漬物業界には根強くあるようです。
カボチャに接木されるわけですから、キュウリ本来の食味が損なわれる可能性も
あるでしょう。さらには、自根の方がケイ酸吸収(ブルームの正体はケイ酸)がよく
なるという説もあるようです。ただし、ブルームの出る台木カボチャもあり、「黒タネ」
「新土佐」という品種は有名です。ブルームがないほうが見栄えが良いとの理由で、
一般流通では、ブルームレス・キュウリが圧倒的に多いのが実情です。収量的には、
自根栽培したものは、接木慣行栽培のものの約4〜5割程度しか収穫できないと言
われています。
草の会では、キュウリだけでなく、トマトも自根栽培されています。
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黄色く見えるのがキュウリの花です。花の着きは良いようです。雑草が多いのは除草剤を使用していないから。
07.07.03
同じ群馬県内の有機農業生産者グループ「甘楽町有機農業研究会」会長の
新井俊春さんをお迎えして、ミディトマトの勉強会を実施しました。草の会の生産
者6名の圃場を、新井さんと6名の生産者、事務局の栽培管理担当者で視察し、
花のつき具合、葉色、草姿などから、施肥設計、水管理、収量などを検討いた
しました。視察終了後の懇親会でも、ミネラルの必要性、リン酸の効かせ時、追
肥のタイミング、育苗など栽培技術の話でもちきりでした。
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中央が新井さん
本年度は、「レッドボーイ」に加えて「フルティカ」という品種を作付しています。
勉強会の成果が楽しみです。
07.06.26
去る6月21日、イタリア・スローフード協会の方16名が、中山間地農業の視察におみ
えになりました。ご一行は約10日間日本に滞在し、京都の茶の湯体験、築地市場の
見学など実施されたようです。草の会では、外国人の方の視察は、台湾の小売業
関係者、韓国の農業協同組合に続いて3度目のこと。草の会の農業への取り組み
の説明、トロ箱ナメコの栽培・水田の説明、交流会などあっという間の一日でした。
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松井卓夫さんの田んぼで稲作の説明
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榛名湖近くで、昼食時の記念撮影
07.06.19
草の会で、一番出荷量の多い野菜がほうれん草です。露地、トンネル、ハウス
栽培をリレーしながら、周年お届けすることができています。しかしながら、今年は
春から、水不足や虫害の発生などが重なり、十分な量を出荷することができませ
んでした。
写真は発芽したばかりのほうれん草の様子です。以前は手播きしていました
が、最近は専用の播種機がありますので、ご覧のようにきれいに発芽が揃いま
す。販売されているものとは、葉の形がずいぶん異なることがおわかりでしょうか。
07.06.12
数日来の豪雨の影響で、圃場(畑)においては、雨水が流れた箇所が大きな溝に
なってしまったり、表土が流されてしまったり、マルチがはげてしまうなど大きな被害
がありました。強い雨に打たれたり、水分が過剰になると根圏が酸欠になるなど作物
にも相当なストレスとなりますので、今後の生育が心配されます。また、雨のあとの
高温は、水分過多で軟弱になった作物を腐敗させることもありますので、出荷に際し
て十分な注意が必要になります。
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露地きゅうりの栽培風景(6/12撮影) 出荷の始まったズッキーニ(6/12撮影)
07.06.05
草の会では、原木栽培と菌床栽培という栽培方法の異なったシイタケを出荷させ
ていただいていますが、それぞれにちがった旨味があり、どちらが美味しいかは評
価の分かれるところです。店頭などでは、”原木栽培””菌床栽培”の区分表示が
義務付けられていますので、興味のある方は食べ比べてみたらいかがでしょうか。
原木栽培は、原木の確保が難しくなってきたり、原木を扱うことが重労働であるた
め、全国的にも後継者が減少しているようです。
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収穫までもう少し時間がかかります 植菌(種菌の植え付け)したばかりの原木
07.05.29
7月上旬より出荷予定の中玉トマトの様子です。トマトの樹は、とても柔らかいので
自力で立っていることができないため、写真のように「ひも」や「支柱」を利用して
誘引していきます。
ここ倉渕ですと、3月下旬〜4月上旬に播種、4月中下旬に移植(播種箱から育苗ポ
ットに移す作業)を行い、5月下旬〜6月上旬にかけて定植(畑への植え付け)を実施
します。収穫期間は7月上旬〜10月中旬までとなりますので、実に半年以上、生産
者はトマトと付き合うこととなります。今年の作付品種は、フルテイカ(タキイ種苗)
とレッドボーイ(カネコ種苗)という品種で、前者は早生、後者は晩生の傾向にある
ようです。市場関係者によれば、昼夜の寒暖差の大きい倉渕産のトマトは食味が
良いとのこと。
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写真は5月18日に撮影したものです
07.05.22
コールラビという野菜をご紹介したいと思います。
アブラナ科アブラナ属の野菜で、そのルーツはキャベツの原産地である
ヨーロッパ。日本に渡来したのは明治初期、最近ようやく店頭に出回るよ
うになったようです。
歯ざわりが良いので、皮をむいて薄切りにし、そのままドレッシングや塩
をふってサラダや和え物に、さっとゆでてバターでソテー、あるいは、煮崩れ
しにくいので、クリーム煮やスープ煮でもおいしく召し上がっていただけます。
ビタミンCの含有量はカブの3〜4倍であるとも言われています。
※花図鑑野菜(草土出版)より引用
くらぶち草の会は、このコールラビの数少ない産地です。まもなく出荷最盛期
となります。
出荷を待つコールラビ、5月22日(火)午前9:30撮影
07.05.17
大気の状態が不安定な5月は、雹(ひょう)による害が心配な時期でもあります。
もう少し気温が高ければ雨になるものが、上空の気温が低いことによって凍った
まま地上にまで到達してしまいます。レタス、ほうれん草などの露地野菜を傷つけ
たりするので生産者にとっては悩みのタネとなるわけです。
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葱の花、いわゆる葱坊主です。受粉して種子をつくります。
前回ご紹介した雑草。力強く生育中。
07.05.11
昨日は雷雨、雹(ひょう)、強風と大荒れの天気でした。群馬県内では竜巻が発生し、
高崎市、渋川市で被害があったようです。ここ倉渕町では数分間雹が降り続き、レタスに
若干の被害がありました。
さて、春は芽吹きの季節ですが、植物の力には驚かされます。下の写真は、雑草の芽
がアスファルトを突き破り地上部に顔を出した様子です。巷では、「雑草のごとく・・・」などと
よく言われますが、かくのごとく強く生きたいものです。
三つの赤い芽が見えます
07.04.29
1962年、米国大統領J.F.ケネディは、「消費者保護及び消費者利益に関する特別教書」
の中で、消費者の4つの権利を提唱しています。@安全を求める権利A知らされる権利B選
択する権利C意見が反映される権利。消費者運動の中で基本理念とされ、今でもとても大切
なことなのですが、農産物に関しては、あまりにも生産と消費の場が遠のいてしまっているせ
いもあり、突拍子もないお問い合わせや理不尽なお電話をいただくことも少なくありません。
農家出身の方が少なくなってきたのかもしれませんね。米、麦、野菜などの農産物に限らず
魚、肉など私たちの口に入るものは、すべて生きていたものです。食べるということは、生命
をいただくことに他なりません。「安全であれば」とか「安ければ」などという価値観もあるかも
しれませんが、生産の側にいる者として伝えなくてはならないことは沢山あるのかもしれませ
ん。
おとといの朝の気温は−2℃でした。朝晩まだまだ寒いです。作物の生育にも幾分ブレーキ
がかかったようです。ほうれん草が切れてしまいました。
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フキノトウも日数が経つとこうなります。 春の光景”つくし”です。
07.04.23
桜の花が咲きました。暖冬のため開花が早まると思われましたが、ここ一ヶ月、気温の低
い日が多かったため、ほぼ例年並みの開花時期となりました。
倉渕は標高差の多い地域なので、場所を変えれば、長期にわたって桜を楽しむことがで
きます。山桜も見頃となっていますので、お暇などあれば、ぜひお出かけください。日帰り入浴
のできる露天風呂付きの温泉宿(相間川温泉、倉渕温泉、亀沢温泉など)もお楽しみいただ
けるでしょう。
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4月23日(月)午前11:00現在、事務所付近(標高約850m)の桜の様子です。
07.04.19
一昨日、昨日は真冬並みの寒さでした。日中の最高気温は3℃、昨晩から今朝にかけて
は雪も降りました。
ここ数年、トマト黄化葉巻病という病気が大きな問題になってきています。トマト黄化葉巻
ウィルスによって引き起こされる病害で、平成8年に国内で初確認されていらい、西日本を
中心に急速に被害が拡大し、トマトにおける重要病害となっています。この病気を媒介する
のが、シルバーリーフコナジラミという害虫、成虫の体長約0.8mmで、衣服などにも付着し
て移動する可能性もあるので、完全に防除することは難しいようです。倉渕では、この病気
の発生は、現在のところ確認されていませんが、近隣町村では、ハウストマトが全滅したなど
の報告もあるようで、トマト生産者のみでなく、家庭菜園も含めた地域的な対応が、ここ倉渕
でも進められています。
07.04.17
農薬取締法、肥料取締法、食品衛生法、、農林物資の規格化及び品質表示の適正化
に関する法律(JAS法)、不当景品類及び不当表示防止法など農業に関係のある法律(
特に、生産・出荷に関して)をざっとあげてみました。以前から存在していた法律なのです
が、ここ数年、食に関する様々な事件の発生を背景として、農業生産者に対する法律の
適用が厳しくなってきています。また、法律ではありませんが、最近、農水省による基礎
GAP(農業生産工程管理)の導入に関する記事を新聞紙上で目にしました(4月8日.日本
農業新聞)。コンプライアンス(遵法主義)はあたりまえのことなのですが、生産の現場いる
者にとっては、その運用が現実的でなかったり、かえって現場を混乱させるのではないか
と思えることも多々あるのです。生産意欲を阻害することがないような形での制度形成を
お願いしたいものです。同様に各お取引先様にもお願いしたいところです。
あまりにも決め事が多すぎたり、些細なことをうるさく言われれば、ヤル気がなくなるのは
どなたでもいっしょでしょう。
事務所付近の桜は、蕾の先端が開き始めました。これから開花します。
07.04.08
先日(4月6日)堆肥勉強会が実施されました。各生産者の堆肥の原料の仕込
から始まり、途中の発酵の具合、完成品の出来具合などを皆で検討してゆくもの
で、数年前より実施されています。勉強会座長の池田信一さんによれば、「当初
に比べ、出来がよくなり、全員が確実にレベル・アップしてきている。」とのこと。
良品生産は、良質な堆肥づくりから始まります。堆肥づくりは有機農業の基本です。
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勉強会から:色、水分、腐熟度などについて検討しています 萩原廣一さんの堆肥舎
07.04.03
ここ数日の暖かさが嘘に思えるほど今日は寒い1日となっています。
午前11:00の気温は2℃。ご覧のように雪が降っています。気温と降雨に
恵まれグングン生育していた作物が心配です。異常気象ですね。
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07.03.27
ここ数日暖かい日が続き、すっかり春めいてきました。暖冬のため例年
より過ごしやすい冬でしたが、寒さの厳しい倉渕に住むものにとっては、春
の訪れは、やはり嬉しいものです。
小松菜、チンゲンサイ、水菜など出荷品目も増えてきました。今年も
シーズン・インです。
写真は、事務所付近の桜の様子です。標高約850mに位置しているため
例年、開花時期は北海道とほぼ同じくらいになります。
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ようやく蕾が膨らみ始めた程度です 桜の木と開拓碑:事務所付近は戦後の開拓地なのです
07.03.20
出荷が少ない冬季は、堆肥づくりが行われます。この時期は、気温が
低く、湿気も少ないことからじっくりと発酵が進み、水分調整も容易である
ため堆肥づくりに適しているといえるでしょう。
腐植の形成(土壌の物理性の改善)、肥料分の供給(化学性の改善)、
菌体の供給(生物性の改善)など堆肥の役割は様々です。
写真は大川原光夫さんの堆肥の切り替えし風景です。
積み込みしてある状態で、場所によって出来不出来がないように、均等に
良い堆肥に仕上がるように、外の部分を中に、中の部分を外に,下の部分
を上に、上の部分を下に、何度も積み替えていきます。切り返しの目安は
堆肥の温度。だいたい50〜60℃前後でしょうか。
07.03.13
ここ数日真冬のような寒い日が続いています。日中でも気温が5℃くらいまで
しか上がらず、先日までの暖かさがうそのようです。それでも、春はそこまで
来ており、”ふきのとう”や”かき菜(宮内菜)”の出荷が始まりました。
生産者(池田信一さん)ご自慢の”ふきのとう味噌”のレシピをご紹介します。
美味しいですよ!
材料
ふきのとう・・・150g
味噌・・・90g
みりん・・・大さじ4杯
酒・・・大さじ3杯
鰹節・・・適量(お好みで)
砂糖・・・お好みで少々
1.ふきのとうを茹でる(3〜5分)
2.水にさらす(10分くらい)苦味が気になる方は何回か水をかえてください
3.ふきのとうを細かく刻み、水を絞る
4.フライパン又は鍋に酒を入れ温める
5.水をきったふきのとうを入れ、他の調味料も入れ、味噌がこげないように温め
ながら適当に水分が飛んだら出来上がり。さあ、召し上がれ!
春の訪れを感じさせる”ふきのとう” ふきのとう味噌
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地面から控えめに顔をだします ご飯が進む春の味です
07.03.07
暖冬の影響で、作物の生育や出荷時期が、例年より2〜3週間進んでいる
ようです。浅間山の雪もすでに融け始めています。生産者が、心配するのが
夏の天気。「冷夏なのか平年並みなのか、台風はどうかな」などなど。
準高冷地であるため、寒さの厳しい冬季は、ほとんど作物ができない草の会
にとっては、夏場の天候は大いに気になるところなのです。
中央が3月7日午前11:00現在の浅間山: 今年は早くも山肌が見えています。
07.02.27
勉強会をつうじて、その重要性を認識しながらも、組織的に実施できて
いなかった土壌分析業務を会事務局((有)草志舎)として実施することと
なりました。簡易土壌分析器(Dr. ソイル)は、これまでも数名の生産者
において利用されていましたが、「分析はしたいが使用方法がわからない」
「廃液の処分に困っている」などの声もあり、事務局として実施する運びと
なりました。 今後ともあらゆる面でのレベルアップを図っていきたいと思い
ます。
検査項目: アンモニア態窒素、硝酸態窒素、可給態リン酸、加里、石灰、
苦土、可給態鉄、マンガン、塩分、EC,PH
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簡易土壌分析器 Dr. ソイル(右も) こちらはPhメーター
分析をおこなう事務局員の横倉氏と
生産者の中島氏
07.02.19
生キクラゲの出荷が5月より始まります。植菌から収穫まで約三ヶ月かかります
ので、今月から植菌作業がスタートしました。国産のものは、あまり流通していな
いので貴重なものとなりそうです。乾燥ものとは一味ちがうプリプリした食感をお楽
しみに!炒め物、中華サラダ、酢の物などに最適です。
写真は昨年撮影したものです。生産者は野口忠一さん。
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キクラゲの発生初期(ポット栽培です) これくらいになればほぼ収穫期です
07.02.11
春の出荷に向けて野菜の育苗作業が始まりました。今回は佐藤茂さんの育苗風景をご紹介
させていただきます。
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播種箱に培土を入れ、右写真の用具を使って播種穴をあけ、中央の写真:ピンセットを利用し、何千何万粒も種をおとしていきます
種はとても小さいので、根気のいる作業です。左の写真:チンゲンサイがきれいに発芽しています。夜間は防寒のためポリで被覆
します。
佐藤茂さん
07.02.03
現在出荷している人参は、昨年秋に収穫され、土中で貯蔵されていたものです。例年
ですと、”雪の下土中貯蔵”となるのですが、今冬は雪が少ないため、単なる”土中貯蔵”
となってしまいました。寒にあたった人参は甘みが強く、収穫したての人参とは別の旨味
があります。
写真は貯蔵人参の掘り出し風景です。生産者は佐藤茂さん。
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今年は気温が高いため若干発芽が見られます 写真上の部分に白く見えるのが雪です
07.01.29
今回も内堀さんにご登場いただきました。
手にされているのは、通常の細長いゴボウとは異なる”大浦ゴボウ”という品種です。栽培方
法により太さ10cm、長さ1m、重さ3kgにもなるほど巨大なうえ、中心に大きな空洞ができま
すが、外観からは想像できないほど、柔らかなごぼうです。煮物に最適です。
数年前から栽培に取り組んでいます
07.01.22
出荷の少ないこの時期は、堆肥づくり、ボカシ肥づくりなどが行われます。
草の会では、稲のモミ殻をいぶし焼きし、炭化させたモミ殻くん炭を多くの生産者が自家製造
し利用しています。アルカリ性で、通気・保水性が良いため、育苗用土の材料として利用され
ることが多いのですが、ケイ酸やミネラルも含有されているので、ボカシ肥や堆肥の材料とし
ても利用されています。
[内堀さんのくん炭づくり]
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中央が火種、右横が製造器 山の中央部から焼けていきます 完成真近
完成品を手にとる内堀さん
07.01.15
本日早朝、倉渕町(旧: 倉渕村)鳴石地区で行われた”どんど焼き”の様子です。
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”あたりめ”が見えます 同日朝の浅間山です
写真でご紹介した”どんど焼き”は小正月に日本各地で行われる伝統的な火祭りの行事
です。青竹を骨格として、藁などをを詰めて三角すいのやぐらを組み、これに火を投じて、
お守り・ダルマなどを持ち寄って焼き、その火にあたり、焼いた餅を食べるなどして、無病
息災を願うものです。その起源は、平安時代の宮中行事にあるとも言われ、”どんど”、
”どんど焼き”、”どんどん焼き”、”左義長”、”鬼火焚き”など地方により呼び名はいろいろ
なようです。
07.01.01
謹賀新年
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
安全で美味しい野菜づくり、
小さくともキラリと光る産地を目指して
生産者・社員一同励んで行きたいと思います。
06.12.25
アエラ’07.1.1-8号の農産物「国産が安全」の虚構という記事を読みました。
ネオニコチノイド系農薬アセタミプリドの危険性についての話から始まり、硝酸
態窒素やBSE対策にも触れ、国産の危険性を訴え結ばれています。論理矛盾
があったり、不安をあおるだけで代案の提示がないなど個人的には、あまり良く
ない記事であるとの印象をうけました。
まず第一に、「国産」が安心とは限らない、国産も輸入も大差なしと述べながら、
残留農薬の基準値を超える検出件数・検出率とも国産品より輸入品の方が高いと
明確に数字を表示している点。明らかに輸入品の方が危険ではないかという論理
矛盾。
第2、安全性を論ずる記事でありながら、価格比較まで言及し、必要以上に国産品
の価格高を強調している点。価格について論ずるならば、なぜ国産品の価格が高い
のかもきちんと説明するべきではないのか。
第3、国産が安全でないならば、消費者は、外国産を選択するべきなのか。外国
産は安全なのか?の疑問に答えておらず、単に国産品の安全性を疑問視させるような
記述に終始していて無責任との印象を受けるなど。
食品行政の不備を指摘したかったのでしょうが、それならば他にも書き方はあるよ
うに思われます。不安をあおるだけで物事の見方を歪めた記事になっているのはとても
残念です。いかがでしょうか。
06.12.18
今秋冬は、野菜の供給が潤沢であることによる価格安、産地によっては野菜を
廃棄するなど、生産者にとっては厳しい状況となっています。世の中に出回っている
大部分の野菜(契約栽培などによる固定価格制などを除く)の価格は、市場における
需要と供給のバランスによって決まります。野菜に限らず食料に対する需要は、ある
程度一定であると言われています。経済学的な言い方をすれば、食料需要の所得
弾力性及び価格弾力性は小さいということになります。簡単に言えば、価格の動きや
所得が増えても、減っても人間の食べられる量・購入量はそれほど変化しないと言い
換えられます。需要が一定であるとすると、価格が安くなったり、高くなったり変動する
のは供給量が変動することによります。農業は自然相手であるため、天候によって豊作、
不作といった作柄変動があり、供給量の変動によって価格が変動してしまいます。
一般の工業製品と違い、このように価格=収入が不安定なところに農業経営の
難しさ・厳しさがあります。出荷・供給される量によって価格が決まるのですから、
出荷する時点でも価格がわからずに出荷していることもあります。(前日の相場や
作柄によっておおよその価格はわかっているのですが)
また、大豊作だと農産物価格は大暴落しますし、大凶作だと高騰します。前者は
生産者、後者は消費者の生活に大きく影響してきますので、ある程度の価格安定政策
は必要であるのかもしれません。
今年は、供給量を減らし、値くずれを防止するために、多くの野菜が畑で廃棄されて
います。まとまりのない文章になってしまいましたが、消費者の方には、たくさん食べ
ていただくことを切望する今日この頃です。
06.12.10
有機農業推進法が12月8日(金)、衆院本会議で全会一致で可決、成立しました。
本法の目的から始まり、有機農業の定義、基本理念、国及び地方公共団体の責務、
法制上の措置、有機農業者の支援などがうたわれているようです。法律や条令の
中には良かれと思ってつくられたものが民間の現場を混乱させることもありますので、
推進法に基づき、どのような施策がなされるのか注視していきたいと思います。
また、「有機農業は日本農業のほんの小さな一部であり、農業そのものを支援・推進
する施策こそ必要で、農業の一部が栄えて、全体が地盤沈下してしまいかねない」
との声も聞こえてきます。
しかしながら、WTO体制化での日本農業を考えてみた場合、声高に、生産量増大、
価格政策、国境政策などを叫ぶこともできないわけで、日本が国内農業保護の論拠
としている非貿易的関心事項(NTC: 食料安全保障、農業の多面的機能、経済学で
言うところの公共財など)にも関連する推進法をテコに日本農業を守っていくという
考え方もできるでしょう。
収穫祭の写真集が完成しました。フォトギャラリからお入りいただけます。ぜひご覧
ください。参加されたお子さんたちの生き生きした表情が印象的です。
06.12.03
おまたせいたしました。2006年収穫祭の写真をフォトギャラリのページに掲載い
たしした。まだ全ての写真が準備できておらず申し訳ないのですが、ご容赦ください。
尚、写真掲載について不都合のある方は下記までご連絡お願いいたします。
くらぶち草の会 事務局まで TEL. 027-378-2531 FAX.. 027-378-4051
収穫祭が開催されたのは、11月3日(金)。本会とお付き合いの古い出荷先の
消費者の方を中心に総勢250名の参加があり、大盛況でした。バーベキュー、餅つき
チャレンジ・クイズなどお楽しみいただけたでしょうか。生産者にとっても、消費者の方
と、直接お話しすることのできる数少ない機会です。毎年、継続して実施していきたいと
思っています。
朝晩の冷え込みが厳しくなり、朝には約1cmほどの氷もはるようになりました。
寒い時期の倉渕のお楽しみは、星が綺麗なこと。数年前の獅子座流星群の際には、
大天体パノラマショーを楽しむことができました。民間の天文台があるほど、ここ倉渕
は星空の美しいところなのです。
06.11.28
11月18日付けの日本農業新聞によれば、日本がオーストラリアとの自由貿易協定
(FTA)締結で農産物の関税撤廃を強いられた場合、国内の農業、雇用を含む地域
経済など総合的な打撃が「2兆円規模」に上ると、農水省が予測しているとのこと。
同国から日本への輸入額が多い主要4分野(肉牛、酪農、小麦、砂糖)の生産が壊
滅すれば、わが国の食料自給率が現行40%から「数ポイント下がる」とも見方もある
ようで、同省では、農産物の関税撤廃から重要品目を除外できる状況づくりに全力を
上げる姿勢。
貿易自由化論者には、「農が栄えて国滅ぶは好ましくない」「他産業も含めて総合的
に日本の経済を考えるべき」との主張があったり、自由化反対論者(特に、農産物に
関して)には「農業こそ国の根幹、食料生産こそ基盤」「食料安保」の声があったり、さ
まざまな議論を耳にします。食糧・農業問題は、年金、外交、教育、さらには憲法問題
とともに私たち一人一人がきちんと考えていかなければならない問題のひとつでしょう。
そのオーストラリア、今年は大干ばつの影響で小麦が不作とのこと。
※FTA(自由貿易協定)とは
2国間あるいは地域間の協定で、モノの数量や関税などの貿易上の障害となる壁を
撤廃し、自由貿易による相互利益を目的とする協定。
強い霜が降りるようになり、露地の葉物の出荷が減ってきました。倉渕は準高冷地で
あるため、冬場、特に、12月中旬以降4月下旬までは、生産量が減ってしまいます。
この間の出荷物は、トンネル、ハウス栽培ものがほとんどです。
06.11.19
11月13日、超党派の国会議員による有機農業推進議員連盟が検討している
「有機農業推進法案」(試案)が固まったようです。同議連としては、農水委員提出
法案にできるよう、今国会提出に向けて、各党内で調整に入るようです。今臨時国会
においては、教育基本法案が最重要法案であることは、ご承知のとおり。与野党の
激しい対決が予想できる中、有機農業推進法案の今後を見守りたいと思います。
天候などに恵まれ、豊作のため供給過剰になり、農産物価格が下落したり、出荷
できなくなることを”豊作貧乏”と言いますが、今秋は、まさにその状態です。消費者
の方には、たくさん召し上がっていただくことを希望したいものです。
06.11.14
神門義久著「日本の食と農 危機の本質」(NTT出版、2006年)という本を読ん
でいます。一般論に終始せずに、問題の責任の所在を挑発的に論じられていて、
生産の場にいる者として、あるいは一人の消費者としても考えさせられることの多
い力作だと思います。
10.28の文章でお伝えいたしましたとおり、今年は台風もなく、天候が順調であっ
たため、高冷地の野菜がこの時期まで出荷が続いていたり、平地の出荷が早まっ
たりしていて野菜の供給量は飽和状態。出荷できずに困っています。ここ倉渕は、
準高冷地であるため、高冷地と平地の野菜にはさまれ苦戦している次第です。
ただし、本来の出荷時期より、2〜3週間全体的に早まっているようですので、12月
後半くらいから、野菜不足ということにもなりかねません。
収穫祭の写真の展示が遅れていて申し訳ありません。もう少し時間がかかるか
もしれません。
06.11.05
原油価格の高騰などにより、野菜の出荷袋や運賃が値上がりし、農業生産者
にとっては、コスト上昇なっています。加えて、農産物価格の下落傾向は農業経営
をより一層難しいものにしています。同じ所得を得ようとするならば、必然的に経営
規模を拡大し、より多くの数量を生産するとともに、経済学でいうところの”規模の
利益”を実現しなければなりません。
経営規模の拡大は、政府の進める農政のひとつの方向性でもあるわけで、「認定
農業者制度」はそれが具現化されたものであると言えるでしょう。農業も経済行為で
あるいじょう、ある程度の規模拡大は必要であると思われますが、政府の進める
農政の路線の行く末には、一村に数件の大規模農家しか残らない閑散とした農村像
が想像されます。しかしながら、日本の国土を考えてみた場合、中山間地、傾斜地が
多く、農地が一箇所に集積されておらず点在している現状では、その実現もそう容易
なことではないと思われます。
加えて、そのような事態になれば、コミュニティとしての農村が崩壊してしまいます。
現在、たくさんの小さな農家が担っている地域保全機能を、数件の大規模農家のみ
で代替することは不可能なのです。農業には、単に、食料生産ということのみなら
ず、景観保持、環境保全、保水機能や癒しの場としての機能もあるわけで、数字の
みでは計りきれない、経済学で言うところの市場取引を経由しない”外部経済”をも
考慮しなければなりません。
また、四季それぞれの景色が広がる日本の農村風景は、日本人の心のふるさと
と言っても過言ではないでしょう。
※11月3日(金)本会12回目の収穫祭が開催されました。3連休の初日、道路の渋
滞等にもかかわらず、約250名の消費者の方にご参加いただき、大盛況でした。
収穫体験、餅つき、バーベキュー、群馬県のおやつである”おやき”を中心とした
一品料理もお楽しみいただけたようです。また来年も開催いたしますので、お楽
しみに!
当日の模様は近々、当HPでご紹介したいと思います。
※収穫祭アンケートへのご協力ありがとうございました。御礼申し上げます。
06.10.28
この時期としては、例年にない暖かさが続いています。強い霜も降りておら
ず、葉菜類の出荷が順調です。全国的にも、野菜の出荷量が増えてきている
ようで、供給過剰による価格安が心配されます。青果市場においては、大根
一本10円(生産者価格)ということもあるようです。文字通りの豊作貧乏になっ
てしまいますね。
暖冬のためか、ここ倉渕の紅葉も遅れ気味でしたが、付近の山々は若干色
づき始めたようです。紅葉狩りの観光客も増えてきたようです。倉渕には、小さ
いながらもいくつか温泉宿があります。倉渕温泉、亀沢温泉、相間川温泉など
など。どれも特徴のある温泉ですので、近くにお越しの際には、いかがでしょうか。
06.10.24
大根の虫害(キスジノミハムシによる食害痕)がひどく、出荷先に、ご迷惑
をおかけしております。これは大根の根部に小さな点々が無数に広がり、サ
メ肌状にされてしまうもので、見た目が悪くなるだけでなく、被害がひどい場合
は、大根の発育が悪くなり、収量も低下してしまいます。エン麦の利用、輪作、
前作における野菜残渣の片付け、畑のまめな除草、被害の大きい時期での
作付を避けるなど、いろいろ心がけていますが、問題の解決は容易ではない
ようです。しかしながら、まだまだ努力不足。無農薬と高品質の両立目指して
皆で知恵をしぼり、克服していきたいと思います。
06.10.15
大根、人参、小松菜、チンゲン菜、ターサイ、みぶ菜、レタス、コールラビなど秋冬
野菜の出荷が増えてきました。キノコ類も好調です。
先日、山梨県の二産地の方と、就農希望者の受入れについて意見交換する
場に恵まれました。農業は、労働力の流動化が進んでいない産業で、離農する
農家が多い反面、農業を始めたいという若者の受け皿が不足しています。産業
としての農業の将来について悲観的な論者もいますが、若者を中心とした元気
いっぱいの生産者グループも全国的に多くなるなど明るい材料もたくさんです。
農業も、時代に適応できるよう脱皮していかなければ、産業としての将来はあ
りません。今がちょうど、その転換期かもしれませんね。
フォトギャラリーのページに写真を追加しました。ぜひご覧ください。
06.10.07
有機農業推進法に関する議論が昨年来活発になっています。
2005年9月30日には、有機農業推進法試案という冊子が、日本有機農業学会
から発行され、同年11月14日付けで、参議院法制局による有機農業推進法案
政策骨子(案)が発表されています。また、それらに対しても様々な意見や提言が
各方面から寄せられているようです。
有機農産物の流通量の少なさを理由に、法案そのものに対して疑問視する声
があっったり、推進される対象となる有機農業そのものの定義が難しかったりする
など、いろいろ議論を深める余地はありそうです。年金、消費税、外交問題などの陰で、
あまり報道されることもありませんが、今後の経過を見守って行きたいと思います。
雨と日照不足が続いていましたが、明日以降、ここ倉渕は天候に恵まれそうです。
実りの秋、収穫の秋、食欲の秋です。大地の恵みに感謝してモリモリ働きます。
06.10.01
秋を迎え、キノコが美味しい季節となってきました。草の会で、出荷させ
ていただいているのは、原木シイタケ、菌床シイタケ、菌床ナメコ、菌床ヒラタケ、
菌床キクラゲ、原木舞茸など。
キノコの栽培には、古くから行われている原木栽培とオガコに米ヌカなどの栄養
分を加えて作った培養地を利用する菌床栽培がありますが、現在では、菌床栽培
の比重が高くなってきいるようです。
ご存知の方も多いことと思いますが、、私たちが、キノコと呼んでいるのは、肉眼
で見ることのできる大きさの子実体(繁殖のための胞子をつくる器官)を形成・発
達させる菌類(担子菌類、子のう菌類)のことで、キノコの本体は糸状の細胞がつ
ながった菌糸と呼ばれるものからできています。
キノコは、「木の子」に由来する言葉といわれるように、樹木とは深い関係があり
キノコの種類は樹木の種類の豊富なことと無関係ではありません。温暖湿潤な
自然環境に恵まれ、樹木の種類の多い日本にあっては、キノコの種類は4千から
5千になるとも言われています。キノコの国「日本」なのです。
話は横道にそれてしまいましたが、倉渕産のキノコは、香り・食味とも良いとの
評価をいただているようです。ぜひ、ご賞味ください。
06.9.23
倉渕特産であるミョウガの出荷が今期は今週いっぱいで終了します。
ここ高崎市倉渕地区(旧:倉渕村)は、陣田ミョウガで知られるミョウガの
大産地です。しかしながら、約20年前より、根茎腐敗病(こんけいふはいび
ょう)というやっかいな病気が流行し始め、生産量が激減し、栽培をあきらめる
生産者も増えてきました。この病気の正体は、ピシウム菌という立ち枯れ病菌
らしいのですが、土壌感染力が強く、有効な対策もみつからないまま現在に至
ってしまいました。地域の特産品であるミョウガ栽培を守ろうという意識のもと、
病気に汚染されていない山の中の国有林地区の一部を借り受け、栽培を始め
る試みがスタートし、最盛期ほどではないにしろ栽培が継続されています。
草の会の生産者は現在5名、病害にも負けず、何とか農薬を使用することなく
作り続けています。
ミョウガは古くから親しまれてきた日本特有の香味野菜です。これからも
ミョウガ産地”倉渕”の灯を消さぬよう皆で頑張っていきたいと思います。
06.09.16
農村医療の充実に尽力された若月俊一(わかつき・としかず)さんが、8月22
日、佐久総合病院でお亡くなりになりました。96歳。
農村医療における若月さんの功績はここで述べるまでもありませんが、予防
医学の重視の観点から長野県佐久地区での集団検診の実施、さらに無医村
への出張診療など精力的に活動され、地域医療を志す医療関係者のバイブル
的存在であったとも言われています。76年には、アジアのノーベル賞といわれ
るマグサイサイ賞を受賞。
若月さんの業績に敬意を表し、謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。
台風13号が接近してきました。地図上台風の右側の地域ほど、被害が大き
いと言われているだけに、今回の進路は気になるところです。作物と畑、ハウス
が無事でありますように!
06.08.18
カメムシの被害が広がっています。梅雨明け後、急に、作物に付き始めた
ようで、被害のあったキュウリ、インゲンなどは出荷できずに畑に捨ててい
ます。生産者によっては、収穫物の3割〜5割を捨てているものがいるほど
です。このカメムシ、背中が亀の甲羅に似ていることから、こう呼ばれるよう
になったのでしょうが,悪臭を放つ虫と言えば、ご存知の方も多いことでしょう。
農業生産の現場にいる者にとっては、臭いよりも作物の汁を吸われる
ことが問題で、お米で言えば、若い籾(モミ)から汁を吸われると、米粒が
茶色になってしまい出荷することができません。野菜、果物でも吸収痕(汁
を吸われた痕跡)が残ってしまい、やはり出荷することができません。
わりあいなじみ深い虫なので、地方によって呼び名はいろいろのようです。
「クセンコ」、「ワクサ」など。一度誤って口の中に入れてしまったのですが、
強烈な苦味(いや、辛味?)でした。ご注意ください。種類もたくさんです。
インターネットで、「カメムシ」で検索するといろいろなカメムシの写真が、
ご覧いただけるでしょう。
06.08.01
梅雨明けはしましたが、相変わらずの低温、多雨、日照不足。
作物の生育にとっては好ましくない状況が続いています。青果物の市況
も見ても、どの品目も例年にない高価格なようです。草の会では、きゅうり、
いんげん、ズッキーニが不調で、出荷先様にはご迷惑をおかけしている
次第です。ここで、それらの品目の生育特性を確認してみたいと思います。
「きゅうり」
生育適温は、昼間25〜28℃、夜間15℃前後。トマトほど強い光を必要と
しませんが、曇雨天など日射の少ない日が続くと、収量や品質が低下します。
「トマト」
日中24〜28℃が適温。30℃以上の高温では、着果・肥大・着色が不良となり
、夜間の高温は、花芽の発達に悪影響を及ぼし、果実肥大も悪くなり、空洞
果を増加させます。低温すぎても生育が遅れ、収量が低下します。
日照が弱いと軟弱に成長して、着果数が少なく、果実の発育・着色も不良と
なり、空洞果など各種生理障害の原因となるようです。
「いんげん」
18〜26℃が適温。32℃以上で受精や莢(さや)の伸長に障害が発生、また
多雨・日照不足は落花や着莢数の減少につながります。
「ズッキーニ」
適応温度幅は広いようですが、9℃以下と35℃以上では異常花の発生が多い
ようです。雨が多いと受精が行われなかったり、未受粉果が多くなり、収量
が激減します。
また、日照不足=光不足は、植物の成長のためのエネルギー獲得機構とし
ての光合成にも影響することは言うまでもないでしょう。
高温、日照り続きも困るのですが、天候の回復を祈る今日この頃です。
ここ倉渕鳴石(なるいし)地区では、昼間の温度が25℃以下の日々が続いて
います。
※本文は、「新編 野菜園芸ハンドブック 」(西 貞夫監修 養賢堂)を参考
にさせていただきました。
06.07.23
美味しい野菜を見分けるのは、至難の技ですが、いくつか方法をご紹介
したいと思います。
トマト・・・5%の食塩水に入れてみて、浮くか沈むか。ガクが上を向いて沈む
トマトは、糖度、酸とも高く味が濃い。逆に浮かぶトマトは、着色まだらで
味の薄いトマトで、果肉が薄く中に空洞果があることもあるようです。
きゅうり・・・折った時の修復力。甘くて鮮度の良いものは、固く接着するようです。
曲がりキュウリも味は一緒とも言われますが、養分が一方に偏っ
た結果で、苦い部分が多いとも言われています。
すべてご紹介したいのですが、興味をもたれた方には、「おいしい野菜の見分け方
・育て方」(武田 健 著 農文協)をお薦めします。本文も同著を参考にさせていた
だきました。
枝豆、トウモロコシは、鮮度が一番。収穫後すぐに予冷をし、流通されたものは
鮮度の劣化も少ないのです。何はともあれ、自分で栽培し、収穫後すぐに食べる
のが野菜の一番美味しい食べ方でしょう。畑でガブリはこたえられない旨さです。
06.07.09
日本の食料自給率がカロリーベースで約40%と低いことは、
近年良く知られるところとなりました(ちなみに米国約120%、フランス
約120%、ドイツ約90%、英国約74%)。野菜の自給率について言えば
昭和40〜50年代にカロリーベースで100%であったものが、平成14年
度には、83%となり、ここ数年同様な数字で推移しているようです。
野菜をつくるために必要な種子の自給率はどうでしょうか。詳しい
数字はありませんが、10〜14%くらいではないかと言われています。
種子の自給率は国内生産物に使用した種子に対する国内産種子の
割合ですから、きわめて低い自給率であると言わざるをえません。
市販されている野菜の袋には、必ず原産地が表示されていますの
で関心を持たれた方は、ホームセンターなどで袋を手にとって、ご
確認ください。ほとんどが外国産です。
大豆については、種子自給率は100%と言われていますが、大豆生産
そのものの自給率が約5%であるので、正味の種子自給率については
言うまでもないでしょう。
とまと、きゅうり、茄子、ピーマン、オクラ、トウモロコシ、いんげん、枝豆
など夏の野菜がにぎやかになる季節ですが、上記したような問題も心に
留めておかなければならないでしょう。
06.06.28
有吉佐和子さんの「複合汚染」を10数年ぶりに読み返しています。
「食の安全性」という言葉が、あたりまえに使用され、そのことに異議
を唱える人もいない時代となりましたが、今もなお、大切なメッセージを
送り続けてくれているように思われます。
果菜類の出荷が増えてきました。ズッキーニ、キュウリが始まり、まもなく
トマト、インゲンも出荷開始となります。日照不足などで、巷では、野菜が
不足気味との声も聞こえますが、草の会では、生産者のがんばりもあって
ほぼ予定通りにお届けすることができています。
キュウリについて言えば、草の会のものは、すべて自根(じこん)栽培さ
れています。耐病性や経済性を考慮してカボチャなどの台木に接木する栽培
方法もありますが、草の会ではキュウリ本来の食味にこだわって自根栽培
しているわけです。自根栽培されたものには、ブルームという白い粉のような
ものが付着します。このブルームを分泌することでキュウリは自分の体を
乾燥などから守っているのだそうです。接木されたキュウリは、一般的には、
このブルームを分泌できないため、生理上果皮が厚くなる傾向にあるよう
です。(キュウリはカボチャに接木されますが、カボチャの種類によっては、
ブルームキュウリとなる場合もあるようです。)手前味噌になりますが、草の
会のキュウリは食感が良く、美味しいですよ!漬物屋さんの業界では、果皮が
薄くて、旨味が浸透しやすいとの理由からブルームキュウリが好まれ,逆に、
スーパーなどでは、見栄えの点で、ブルームのないブルームレスキュウリが
好まれるとの話を耳にしたことがあります。
06.06.19
多湿である梅雨時は、野菜の病害が一番発生しやすい時期です。
今、草の会で出荷最盛期にあるレタスで言えば、高温多湿の場合、
軟腐病、低温多湿ならば、斑点細菌病、灰色カビ病などが頭を悩ま
せます。
また、輸送中に傷みの出やすい時期でもあります。収穫後の早期
予冷(=よれい:冷やしておくこと)と十分な予冷時間を確保することが
品質保持にとっては重要になります。野菜は、収穫された後、呼吸
が盛んになり、野菜自体が熱をもち、自らのエネルギーを消費しなが
ら、消耗していきます。そのことを防ぐために予冷が必要となるわけ
です。夏の暑い時期であれば、収穫後5時間常温(自然の温度)で輸送
されたものよりも、1日たっぷり予冷をして届けられたものの方が
鮮度は良いし、その後の日持ちもよいのです。野菜の鮮度は、収穫後
の時間の長短だけでは計れないものなのです。
※生産者紹介のページに、準備中であった生産者写真を、フォトギャ
ラリーのページに野菜の花の写真を追加いたしましたので、ぜひ
ご覧ください。野菜の花の写真は、順次追加していきます。
お楽しみに!
06.06.06
もう6月、1年のうち、半年が過ぎようとしています。
草の会の野菜では、レタス、キャベツ、コールラビが出荷最盛期
を迎えています。これから出荷数量が増えてくるのがズッキーニです。
ズッキーニはウリ科カボチャ属の野菜。見かけはキュウリ、食感は、
しっかりしたナスといったところでしょうか。ビタミンAが豊富で、ビタ
ミンCも含有、糖質、デンプンともに少なく、カロリーも低いと言われ
ています。
生のままスライスしてショウガ味のサラダもいけますが、ナス同様、
油との相性が良いので、輪切りにして、シンプルに、塩・胡椒で油で
炒めただけでもとても美味しくいただけます。バターで炒めても良し。
クリーム煮、トマト煮、カレー、フリッター、フライ、漬物などにもとても
よく合います。イタリア料理に欠かせない一品ではありますが、何
にでも使える、クセのない万能野菜と言えるでしょう。
くらぶち草の会は、このズッキーニの大産地です。今年もたくさん
作付けしています。もちろん無農薬栽培です。
06.05.29
ほうれん草にアブラムシが発生してしまい、出荷先ならびに消費者
の方に、ご迷惑をおかけしてしまいしました。
アブラムシやヨトウムシ、アオムシ、タバコガといった虫たち、
軟腐病、べと病、葉かび病といった野菜の病気は、無農薬・減農薬
栽培に取り組む草の会にとっては悩みのタネです。また、猿、イノシシ
といった動物たちにも困ったものです。猿が両脇にカボチャをかかえ
てスタスタと逃げていったこともありました。腹もたつのですが、その
光景を思い出すと、笑いをこらえ切れません。お地蔵さんの頭を
ゴロゴロころがして楽しそうに遊んでいたこともありました。
田んぼには、ドジョウ、蛍、川には、鮎、山女、岩魚、山では、カッコウ
の声。人間にとっての益・不益はともかくとして、いろいろな生命が
にぎやかになってきた倉渕の今日この頃です。
06.05.22
いま、倉渕は田植えの真っ盛り。田んぼの面積が狭いので、
お米の大産地ではありませんが、水がきれいで、昼夜の気温差
が大きいことから、美味しいお米が収穫できます。蛙の鳴き声が
にぎやかで、もうすぐ蛍も見えるでしょう。
野菜では、レタスの出荷数量が増えてきました。サニーレタス、
リーフレタスも。レタス類は、以前、チシャと呼ばれていたことが
あります。葉や茎から白い乳のような汁を出すことから、乳草
(チチクサ)が転じて、チシャと呼ばれるようになったとの説もあります。
このレタス、特に玉レタスは、生食はもちろん美味しいのですが、
炒め物もお薦めです。フライパンに油をひき、強火でさっと炒め、
塩コショウで味付けすれば立派な炒め物。シャキシャキした食感
も生食の時と変わらずお楽しみいただけます。
06.05.15
私たちが口にする野菜や果物は、「安さ=価格」「見栄え=
長さや大きさの規格」という側面ばかりが求められ、食べ物
にとって一番大切な部分である「安全性」「おいしさ」という
側面が軽視されてきました。一番大切なものを忘れてしまっ
たものが、消費者の方に受け入れていただけるはずがあり
ません。近年の一般家庭における野菜・果物離れの一因か
もしれませんね。
厚生労働省が中心に進めている国民健康づくり運動(健康
日本21)や、青果物の生産・流通団体でつくる青果物健康推
進委員会の進める「ベジフル7」運動は、日本人の野菜・果物
摂取量の少なさを指摘し、さまざまな生活習慣病の予防の観点
からも野菜・果物の消費拡大を呼びかけています。
また、消費者の皆様にたくさん召し上がっていただき消費して
いただくことは、日本の農業を元気づけることにもつながります。
そのためにも私たち生産者は、安全でおいしい野菜や果物を
責任をもって作り続けたいと考えています。
これからが、倉渕の野菜の最盛期となります。
06.05.06
露地物の、ほうれん草、小松菜、チンゲン菜、水菜の出荷数量が増え
てきて、葉菜類がにぎやかになりました。倉渕特産のフキの出荷も、
もうすぐ最盛期となります。煮物にすると柔らかくて、とても美味しい
ですよ。
くらぶち草の会の野菜は、土壌消毒剤と除草剤は使用禁止、基本的
に栽培期間中無農薬・減農薬栽培という厳しい生産基準のもとに栽培
されている環境保全型農産物です。
しかしながら、法律上の制約もあって、お店では、無農薬栽培・減農薬
栽培と表示することができません。とても残念です。
レタス、コールラビ、グリーンボール、ミョウガタケなどがもうすぐ出荷
開始となります。お楽しみに!

平成18年1月23日から次のようにかわりました。
〒370−3401
群馬県高崎市倉渕町権田 5344−1484
「村」が消滅したことはさびしいかぎりですが、
「倉渕」の自然は、変わることなく優しく、清らかな水、美しい星、豊かな緑、鳥の声、森の香り、
のどかな農村風景は私たちを拒むことなく、たおやかに包み込んでくれます。



