海と魚
3.魚
ここでは魚の詳細な生態学を書くつもりはない。
そういう物を読みたいのなら専門書をお薦めする。
普段釣り場でお目にかかる特定の魚の行動でよく議論されている事柄について書いてみる。
魚とは警戒心の強い生き物です。
そして、1匹の魚が成魚へと成長していく過程には必ず危険を感じる学習を行っているはずである。
学習をしない生き物はアホウドリのように絶滅の危機に陥っているはずだからだ。
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水中の魚は人間が見えるか? 回答から先に書くと見えていると思っています。 但し、限られた範囲内のことですが。 水中に潜って上を見上げると水面は銀一色の世界に見えます。 空が青いということもわかりにくい状態です。 少し斜め上方の磯や陸地はどうでしょう。 波でゆらゆらと揺れながら影が見えています。 人間はどうだろう? 人間も何か物体があるという感じでぼやーっと見えています。 魚もおそらく人間の影を見つけているはずである。 磯際に撒いた撒き餌の匂いにつられてやってきた魚が、人間の影を見て人間だ!とは思っていないでしょう。 時には全く見えていないのかもしれない。 海の自然状態の魚といっしょにしてはいけないかもしれないが、水槽で餌付けされた魚は人間の影を見ただけで水面近くに寄ってくる。 このことは見えているという証拠になるのではないでしょうか。 自然に住む魚たちは成長過程の過去の学習で、この影が見える用心しなくちゃと警戒心を抱くのではないかと思う。 成長した良型であればあるほどこの傾向は強いと思う。 逆にエサ取り達はエサが落ちてくると思って寄って来ちゃうんだよね〜(-。-;) 少し岸から離れて陸の方を見るとどうでしょう。 銀一色で何も見えなくなってしまいます。 水の屈折の影響だろうと思う。 少し離れただけで人間の影を探すのも苦労してしまう。 こうなると魚も見えにくくて警戒心も薄れるんじゃないかな? 魚が人間の影を見て警戒心を抱くのは磯に近い部分だけだと思う。 つまり、磯の近くを狙うなら磯際に立つな!ということです。 とある釣り名人がこの範囲を「魚の警戒水域」と呼んでいた。 的を得た表現だと思う。 但し、服とかライフベストの色は魚を研究する先生達がおっしゃっているように、魚の目では「この色は危険でこの色は安全」なんていうような識別は出来ないと思います。 派手な色の服を着たから釣果に響くなんて全く関係ないと思います。 「見えている魚は釣れない」というのは魚が人間を見つけて警戒心を抱いているのではなく、海中の透明度が高いから仕掛けの方に問題点があると思う。 どう思います? | ![]() |
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魚はハリスが見えるか? 答えから先に書いてしまうと見えていると思う。 但し、ハリスという物体だけでなく「針の耳」を見つけたのかもしれない。 つまりハリスや針の耳が何であるかは理解していないが、見つけることができるのだと考えています。 これは魚の警戒心というものに強く依存していると思う。 透明度の良い状況の海を観察しているとき、エサの匂いに寄ってきた魚が急に反転して帰っていってしまう光景を見たことがある。 これは明らかにハリス(又は針の耳)という物体を感知して警戒心を抱いてしまったからだと思う。 チヌの落とし込み釣りをした人ならばわかるだろうが、透明度が10pもない濁った海でもエサを識別してチヌが食いついてくる。 これは聴覚、臭覚、測線を使って離れた場所に上から落ちてきた物体を感知しているのだと思っている。 で、近寄ってみて食い物だとわかればガブリとやる。 ところが海の透明度が良くなればチヌは見向きもしなくなる。 つまりチヌは濁りのある時はハリスを発見できず、透明度の良いときはハリスや針の耳が見えている(感知している)のでしょう。 海が濁る・波気があるというときは魚がよく釣れるのは、濁りの原因となっている物が視覚を含めた魚の感知器官を鈍らせているからだと考えています。 ある物体が魚にとって危険な物か安全な物かという判断は、その魚が過去に学習したかどうかで決まると思う。 何かわからない物体(ハリス又は針の耳)の先に付いたエサを食べた仲間が暴れ出して海の上へ消えていった。 「あのわけのわからない物体は危険かもしれない」、という学習を済ましている魚は、エサに興味を示しても変な物体を感知して危険を感じ反転して帰っていくのだと思う。 特に釣り人が頻繁に入る磯や波止などの沿岸に餌を取りにやってくる魚は警戒心は非常に強いでしょう。 刺し餌をみて反転していってしまうのは、落ちてくる餌に何か付随する物が無いかどうか見極めようとして、ハリスや針の耳を見つけたからだと考えています。 ハリスを細くしたら魚が釣れたというのは、ある一定以上細くしたために魚が感知しにくくなった状況だったからだと考えている。 できるだけ細い方が良いということかな。バラさない程度にね では、夜釣りはどうか、朝夕まずめ時はどうなんだ太いハリスでも食うじゃないかという疑問が出てきます。 ここで広島大学生物生産学部水産増殖学研究室の教授、海野博士が解説してあるページを見つけた。 つりプレス.コムhttp://www.turipress.com/というページのの1ページなのだが、 このページは無断転載禁止なのでその内容はここでは書かない。 「グレ・チヌの生理生態学」(http://www.turipress.com/backnum/umino/saguru.htm)というページなのだがなぜか表紙からのリンクが切れている。 勝手にリンクしたので是非ともご一読の上参考にしていただきたい。 問題がある場合は教えてください | ![]() |
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グレ 現在の磯の対象魚と言えば代表がこの魚。 グレの生態をコメントしてみます。 グレは潮が比較的早い流れがあるところに住むため外洋に面した磯で多く釣れます。 グレは潮通しの良い岩礁帯に住み着いていて摂餌のために沿岸に行き来している魚です。 「潮の申し子」と呼ばれるように潮流と密接な関係があります。 潮の流れが速いときはグレにとって快適な環境なのだろうと思います。 グレの活性が高いとき(お腹が空いてる?)は人間が撒いた撒き餌に対して、海中を素早く上下運動しながらエサを捕食します。 時には一気に海面付近まで泳いできてエサを口にしたと思ったらまた一気に深みへと消えていきます。 この習性を利用した磯のフカセ釣りが人気となっているのです。 水面に浮いたウキが一気に水中へと消し込まれていく、それこそウキ釣り師にとってカ・イ・カ・ンそのものです。 グレは泳ぐのが早い魚かどうかわかりませんが、瞬発力はかなりのものだと思います。 活性が良い状態のグレがエサに向かって泳ぐ時は、時には周りにいるエサ取り達を蹴散らし、ライバル?であるイスズミやサンノジよりも早くエサにありつきます。 これはあくまでも活性の良いときであって、大好きな潮流がたるんだときや何らかの原因で警戒心を抱いた時、グレはこの行動をしなくなります。 上下運動をしなくなり、横方向への移動へと変わってしまいます。 こうなるとウキにアタリが伝わりにくくなってしまいます。 最近の傾向としてグレはこの活動が多く見られるように感じます。 食い渋りと呼んでいます。 この食い渋りは「撒き餌の与えすぎ=常に空腹でない状態」が原因の一つではないかとささやかれています。 更に潮が悪くなり流れもなくなると、グレは活性が低くなってしまいます。 こんなとき磯をすみかにしているグレたちは、海底の岩の間や穴の中で休憩しているらしいです。 ダイバーの観察では1つの穴の中にぎっしりと良型グレが潜んでいることもあるらしいです。 こうなってしまうといかなる名人さんでもどうしようもありませんね。 グレは潮の申し子。 タックルや技術ではどうにもならないのがまた面白いのかもしれません。 |
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