神様と霊

 霊とか神仏の存在を鼻から馬鹿にして信じない人はお読みにならない方がいいです。

 どこの建物にでもあるのではないだろうけれど、建物のどこかで科学では説明のつかない事が起こることがある。
 特に住居となると日本では古くから四柱推命などの家相や方位があり、最近では中国の風水などを信じる方が多い。

 私の管理するマンションにもなぜか良くないことが起こりやすい位置的なものがある。
 建築後にとある部屋に入室した入居者に起きた出来事を書いてみる。

 最初は不動産会社。
 新築すぐに入居してきたのだが2年目で資金が行き詰まり夜逃げ。
 バブルの最初の頃であり日本中が好景気に沸き立つ最中であったにも関わらずだ。
 噂では社長が遊び好きで放蕩の末だと言うことだが。
 この社長は数年後風の便りでひょっこりと知人の不動産業者の元に現れ、韓国だかフィリピンだかに海外逃亡していたと言ったとか。

 2番目は宣伝広告会社。
 某大手企業の下請けで関西での宣伝広告を一手に引き受けてなかなか羽振りが良かった。
 バブル崩壊とともに縮小縮小の一途を辿り、某大手企業一社だけに依存していたために業績悪化。
 別の小さな部屋へ縮小して再起を図ったのだが2年後に破産。

 3番目は大手ゼネコンの建築現場事務所。
 1年半だけの契約だったが、入居中に天井裏にある上階の下水管から水漏れ(阪神淡路大震災前だよ)。
 トイレに直結していない部分の配管の破損だったので悪臭等が無かったのが幸い。
 契約期間中に阪神淡路大震災が発生。
 この部屋の責任者である現場監督の自宅が倒壊。
 家族は親戚に預けて自分自身はこの部屋で寝泊まりしていたが、「ローンどうしよう・・・」というつぶやきが印象に残っている。

 4番目はこのページの「暴力団だった!」で紹介した会社。
 
 で、さすがにここら辺から何かある部屋だなと思って、嫁さんの知人に紹介してもらったちょっと有名な霊感のある占い師に見てもらった。
 *霊感とか占いとかは信じなかったり信じたりする方だが、悪質な占い師とは異なり良心的な方だったので、上記の事柄を話さずに建物だけを見てもらった。
 すると、「水の神様」が怒っているとか。
 住んでいる人に何か悪いことが起こっていませんか? 建物を建てたときに何かしませんでしたか?と聞かれた。
 祖父の代に戦後の土地統制の時からこの場所に住んでいて、その前に何があったのか(焼け野原だったのは聞いている)、最初に建てた建物がどんな物だったのかは全くわからない。
 父の話によると今の建物の前には川が流れていたらしいとだけはわかったが、大阪ならばそこら中に小さな川があったので、それが埋められてから久しくどのように流れていたのかもわからない。


 で、最初はこの部屋の1室に起こることだと思っていた。
 ところが、次に起きたのはこの部屋の上に住む女性からの話だった。
 この女性が入居してきてしばらく見かけないなと思っていたら松葉杖をついて管理室に家賃を持ってきた。
 なんでも彼氏の単車の後ろに乗っていて転倒し、大腿骨骨折で2ヶ月ほど入院していたそうな。
 彼女がやってきた時の会話。
 女性:「管理人さん、この建物建てたとききちんとお祓いしました?」
 私 :「いや、私が管理人で実家に戻ってきてまだ10年ほどで、建築当初のことはわかんないんですよ。」
 女性:「こんな話を信じてくれるかどうかわからないけど、私は実は霊感が強くて、時々霊が見えるんですよね・・・・。」
 彼女の話を聞いてみると、この部屋に住み始めてすぐに気づいたのだが、部屋のリビングの片隅の上の階から下の階へ向かって霊が通り過ぎていくのが頻繁に見えたらしい。
 たぶん霊の通り道になっていると思い、その場所に神社のお札を貼ってみた。
 そうしたらこの事故に遭ったらしい。
 ちなみに単車の彼氏は擦り傷程度で済んだとか。
 彼女に今まで下の階の部屋に起きた事と、占い師の方の話、今までのいきさつを話したところすごく納得してくれた。
 彼女は2ヶ月後に引っ越していった。


 その後、その次に入居している方が霊に対して強い方なのか、数年経っても何か悪いことが起きたとは聞いていない。
 だが、悪いことが起き続ける部屋とは全く違う位置あった飲食店に次の被害が出た。
 最初に起きたのは謎の漏水。
 店舗内の上水管のどこかに水漏れがあるらしく修理しても修理しても漏水が停まらなく、最後は現状の上水管を廃棄して新規に施設し直した。
 この飲食店の店長さんは代々雇われ店長だが、最初の人は強盗に遭う、次の人が店の売上金を持って逃げて行方不明、その次はいい人だったが肺に穴が空いたり単車で事故に遭ったりの不調の連続だった。
 この飲食店が経営不振で撤退するとき、原状回復のために造作設備を解体したときにわかったのだが、初期からあった水の通り道が大幅に変更されており、下水の点検口である場所がコンクリートですっかり埋められていた。


 ある特定の部屋だけでなくこの部屋に近い場所にいる霊感の強い人(私は仏縁のある人と思っている)に被害をもたらすらしいことがわかってきた。
 この部屋の真下の地下部分に上水管が通っているとか排水管が通っていることではないので、どこが水の神様の怒りに触れているのか現在でもよくわからない。
 もうこれ以上何も起きてほしくないので気がついたら土地の氏神様に平穏を祈り、水の神様に謝ることを続けている。
 私には祈ることしかすべが無いのです。


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