家賃滞納訴訟(その3)

 平成13年9月5日「予告執行」の日であった。
 「予告執行」とは、「このままこの状態で居座ったり、判決に従わない時は強制執行しますよ〜」という通告である。

 当日朝9時15分にビルの前に弁護士と執行官2名、計3名と待ち合わせ。
 執行官の方は優しそうににこにことして、とてもこれから起こることが想像できないお二人だ。

 さっそく例のオヤジの部屋に突入することになった。
 部屋の前に行くと鍵がかかっている。(普通はそうだ)
 私がおもむろに合い鍵を出すと、
 弁護士「管理人さん、ちょっと待って下さいね。 執行官の皆さんよろしくお願いします。」
 と執行官の方に告げると、温和そうな顔つきの執行官の目つきが突然険しくなり、「でわ」と言ったた後、ドアに近づいた。

 いきなり一人がインターホンの連打!(驚)
 室内でインターホンが「ピンポ−ン、ピンポ−ン」と嵐のように鳴りまくっている。
 もう一人はドアの郵便受けに手を突っ込み、顔を近づけ、
 「OOさ〜ん、いますか〜? いるのはわかってますよ〜。 いますか〜? 開けてください〜?」
 と、怒鳴っている。\(●o○;)ノ

 1〜2分後ようやく鍵がかちゃりと開くと、二人はすぐにドアを引き開けた。
 一人が既にドアとの隙間に足を入れて二度と閉じないようにしている。
 オヤジ「何でしょか?」(殆ど寝ぼけてる)
 執行官「裁判所の者です。入室しますよ。」
 と、裁判所の執行文を書いた紙をヒラヒラさせながら、有無を言わさず部屋へ突入していく。
 (おお〜!よくドラマやニュースで見る場面だ〜!! 同じだ〜!o(^-^)oワクワク)

 さて、ここで私は片方の当事者なので、部屋の外で話を聞くことになる。
 部屋の中では....
 執行官「裁判所の執行官です.(略).今日は予告執行というやつで..(略)..素直に退室の意志があるかどうか..(略)..退室されないと強制執行に移ります...(略)」
 オヤジ「いや〜、引っ越そうと思っているところです...ムニャムニャ」
 執行官「え!? いつ引っ越しますかっ! はっきり言って下さい!」
 オヤジ「ああ..15日か16日....」
 執行官「今度の16日までに引っ越すのですねっ!」
 オヤジ「ええ、そういうつもりで...ムニャ」
 執行官「では、この誓約書にサインして下さい...それとハンコと...」

 しばらくして書類の手続きが終わって執行官と弁護士の先生は出てきた。
 三人は挨拶して立ち去った。

 さて、9月16日は過ぎましたが、オヤジは相変わらず部屋に出入りしています。
 荷物を出した形跡もありません。。


 その4へ続く


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