家賃滞納訴訟(その1)
まえがき:
私は常々「優しい管理人さん」でいようと思っている。
だから、この不景気のさなか,少々の滞納はガマンしてなんとか住人さん達が住み易い,生活しやすいようにしようと,ある一定期間は督促はしない。
しかし、こちらもボランティアではないので,一定期間を越えると追い込みにかかる。
その際に,頭を下げて謝りに来たり,滞納分を何とか解消しようと努力してくれる住人さん達には出来るだけ救いの手をさしのべて待つようにしている。
金銭よりも人と人との人情を重んじている。
そういう方針で運営しているので,評判が良く,住人さんの紹介,一度出た人がまた入居するリピーターなどで,私の自慢である。
管理物件は立地条件が良いということもあるため,これまでほぼ満室。
空き待ちが出るほどである。
運営は苦しいけれど,住人さんの家庭を崩壊してまで金儲けに走るつもりはない。
ビジネスの世界では甘ちゃんだが,それをポリシーにしている。
だが,そんな管理人のささやかな心遣いを踏みにじり,つけ込んでのさばる奴がいる。
そんな人間は許せない。
とことん追い込みをかける....
本文:
これは全て事実であり,実際に起きた出来事です。
住人山本順造(あえて本名を書かせていただく)の家賃滞納が始まって4ヶ月目,文書による督促も4回目に入るが,山本はこれをことごとく無視。
そろそろこちらの怒りも頂点に達してきた。
山本は管理物件竣工以来の住人で今年14年目の入居者。
管理物件のすぐ近くに会社「ヤマト産業」(大阪市西区西本町1丁目5−13 山本ビル3F)を持ち,代表となっている。
また,上記会社の所在するビルは一族(母親,親族)の持ち物であり,大阪の中心部に不動産を所有する資産家である。
山本が管理物件に入居した理由は,仕事が忙しいとき自宅に帰るのがおっくうなための「セカンドハウス」であった。
平成13年4月21日,文書による最後通告を送る。
内容は,これ以上家賃を滞納し,再三に渡る督促に関わらず無視を続けるならば法的処置を執り,直ちに明け渡し,及び,損害賠償訴訟に移行するというものである。
平成13年4月30日,家賃締め日を過ぎても,入金おろか連絡さえも無し。
平成13年5月7日,顧問弁護士に依頼して,提訴する旨を依頼する。
これから,長いが,一方的な明け渡しへと入っていく。
まずは,内容証明郵便により,1週間の期限をもって滞納家賃分全額の支払いを命じる請求を送付する。
1週間後,弁護士の元へは山本から何の連絡も無く,それすらも無視する。
それから5日後に滞納家賃のうち,一部としてであろうか,弁護士指定の銀行口座にわずかなお金が振り込まれる。
そのお金は滞納分の一部として収受するが,初期の目的の全額納入という請求を無視したため,明け渡し,損害賠償の提訴の方針を固める。
その2へ続く