暴力団だった!(会社乗っ取り編 その2)

 これから記載する事柄は全てノンフィクションですが、登場する人物・団体名は仮名にしてあります。
 警察・公安・司法機関等からの要請以外、記載に当たっての資料・データ等は一切公開に応じません。
 自己保身のためですのでご了解下さい。(嘘だと思ってもらってもかまわんちゅうこってす。(;^_^A)


 持ってくるはずのお金が入らなかったが、貸した部屋が逃げるわけはないので、発行した領収書の無効と再度の賃料督促として、今度はわざわざ書留で通知書を送ることにした。(後々訴訟になった場合に備えての証拠づくりである)

 3日後、ある人間が管理室にやってきた。
男「この度、日本国営通信の代表に就任しました松本(仮名)と言う者です。」
私「は? 柴田さんはどうされたのですか?」
男「柴田は専務になりまして、私が今度代表になりました。」
私「なんか変な会社ですねぇ...」
男「滞納してる賃料の件なんですが、小切手を持ってきました。 全額は今は無理ですので一部ですけど。」
私「o(^-^)o それは、それは.. ありがとうございます。 じゃ、領収切りますね。」 (手のひらを返したような態度(^。^;))
私「先日の支払い分の領収書は無効になっている通知はご存じですか?」
男「はい、申し訳ありませんでした。 あの領収はワールド・ベンチャーの人間が持っていってしまって無いのですが、当人に会ったら破棄するように伝えておきます。」
私「そうしていただければ有り難いです。 残金もよろしくお願いします。」

 松本が帰ってから小切手をよく見ると、会社名「ヨーロッパ・トラベル・サービス」となっている。
 しかも、発行日付は1週間後。
 廻り小切手かよとは思ったがすぐに銀行に入金を済ませた。

 翌日...松本とやらがあわててやってきた。
松本「オーナーさん、昨日渡した小切手は先付け小切手で1週間後やないと落ちんのです。」
私 「それで? 入金はもう済ませましたよ。」
松本「不渡りになりますんで、至急STOPしてほしいんですわ。」
私 「ええですけど、現金持って来はったら手続きしますわ。 前回も結局入金されへんかったんですから。」
松本「.....わかりました。何とかします。」

 その小切手は不渡りになるかな〜?と楽しみに待っていたのだが、2日後無事落ちた。
 それ以後、ワールド・ベンチャーの太ったオヤジも日本国営通信の松本も、そして元々の借り手だったレイズの社長も姿を見なくなった。
 そして再三の督促にも関わらず賃料も支払われる事は無かった。


 どうにもならず悩んでいたある朝、210号室の扉を見ると変な張り紙がしてあった。
 張り紙の内容はとある金融業者の督促状。
 ご丁寧に不渡りとなったこの会社の手形のコピーを貼り付け、糾弾する文章と金融業者の連絡先が書かれてあった。
(こういう形での張り紙は刑法では「恐喝行為」になりますので、それをわかっていて敢えて張り紙した金融業者は何者?)

 あ〜あ、この会社もこれでお終いだなと判断して写真撮影して破産宣告か、倒産の通知が来るのを待っていたのですが、ところが......??

 1ヶ月経とうがこの会社は平然と人の出入りがある。
 出入りする人間は殆ど変わってしまい、昔見た記憶の人間がいない。
 しかも、昼間は誰もおらず、夜間になると事務所に明かりがともる状態が続きました。

 滞納が始まって3ヶ月。
 あらゆる督促にも一切連絡は無し。
 保証金の範囲内で片づけるのが限界と判断して顧問弁護士を通じて、明け渡しの訴訟に踏み切ることになりました。

 明渡し訴訟編へと続く


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