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くろとなっちが、付き合い始めて1年が過ぎ、2人の気持ちは「結婚」で決まっていました。結婚することが決まったら、じゃあ、式はいつにするのか、そして、新居をどうするのか、という話へ移っていきました。 「まず新居を決めたい」というなっちの思いから、今年に入って新居を探し始めました。賃貸にするのか、一戸建てかマンションを購入するのか。自己資金に乏しいふたりにとって、家を買うことには不安がありました。だから、初めは賃貸の線で新居探しを始めました。くろにとって今の住まいは、環境的にも建物的にも家賃的にもほぼベストの物件なので、今のくろの住まいと同じか上回る条件の物件が希望でした。
2月に入ってすぐ、F社のマンションのチラシが郵便受けに入っていました。「マンションか〜」と何気なく目を通すと、今の住まいのすぐ近くにできることが分かりました。「そう言えば、クレーンが建っていたよな」と窓の外を見ると、そのマンションの建設が始まったばかりのようでした。チラシには「2月9日受付開始」とありました。
2月9日の受付開始の日が過ぎ、マンションは販売と同時に売れてしまうものだと思いこんでいたくろは、マンション購入をすっかりあきらめていました。3月に入ったある日、F社から戸建て住宅の勧誘電話がかかってきました。戸建ての勧誘をあっさり断って、マンションのことを聞いてみると、「お話しできますよ」との返事。数日後、担当者(Sくん)から改めて電話が来ました。ここぞとばかり、くろはマンション購入の疑問をSくんにぶつけました。「賃貸は不景気な時ほど家賃が上昇するが、マンションはそのようなことはない」。「住居手当が減っても、住宅取得控除があるから気にしなくてもいい」。Sくんはひとつひとつ丁寧に説明してくれたので、くろの疑問は一気に解決。さらに、翌日、仕事から帰ってくると、資金繰りプランがポスティングされていて、それを見ると、35年ローンではあるものの、月々の返済に無理はなく、くろ最大の不安が吹き飛びました。 そして、改めてマンション購入に意欲を燃やし始めました。 |