Last up date 1999/06/20
リニューアル開始。といってもまだ手は付けていませんが。


Akita's dialect

 秋田県における方言は、その地方によって微妙に異なるので
今回は、県南地域の方言を重点的に紹介します。
他の地域と重なる部分も多いので、県北でも十分大丈夫でしょう。
また、解釈があいまいだったものについては、( )内に示しました。
標準語では発音表記が正確ではないものもありますが、出来るだけ原音に近くなるよう努力しました。

単語

 標準語と違う単語を集めました。現在大工事中。とりあえずタ行まで。

秋田弁 標準語
あぎねぇっこ行商
あぐどかかと
あさま
あだあんた
あっこあそこ
あとあとほとけさま、かみさま
あばおばはん
あますもどす、吐く
あめる食べ物がしけたり腐ったりすること
あやあら
あやまんつあらまあ
あんつぁ(良家の)長男
あんべぇ具合、気持ち(『塩梅』から?)
いだましもったいない(『痛ましい』から?)
いっぺたくさん
いものこさといも(これって方言だったの!?)
えがったよかった
えんこいぬ
おがる育つ
おどでなおととい
おどげぇあご
おどっこ小さな神社(お堂)
おぢまげるかっこつける、見栄をはる
おめお前(亮さんありがとうございます)
おばこ
おら俺、私
おんつぁ(良家の)次男
かっこべかご
かだゆぎ快晴日の翌朝、雪の表面だけが溶けて再び凍った状態。歩いてわたれる
がっけおでこ
かっちゃさかさま
かっちゃぐ引っかく
かっつぐ追いつく
かどにしん
かへぐ働く(稼ぐ?)
かますかき混ぜる
かまどきゃす破産する
かもういじる→《かもう》
かんだぢかみなり
かんじょわり恥ずかしい
きちゃけぇちっちゃい
きみトウモロコシ
きゃっこ貝(Snafkinさん、どうもありがとうございます)
きゃど
きゃす倒す、ひっくり返す
きゃる倒れる、ひっくり返る
くっちゃべるおしゃべりする
ぐどはやく
くびた
食え
けるあげる
けれください、ちょうだい
〜してけれ〜してください
こえあ(こやい)疲れた
こがまるかがむ
こごここ
こじぎゃっこおこずかい
ごしゃぐ怒る
こしゃる作る(こしらえる?)
こぉでたくさん
ごもじごみ
こんきゃこれだけ
〜さ(場所を指して)〜へ
さいしまった(主に女性?)
さぁっさしまった(主に男性?)
さかしい賢い
さがぶさけぶ
ざっこ雑魚
さっと少し
じぇんこお金
しが水面に張った氷
しかだねぇ申し訳ない
しかへる知らせる
しっきゃすっぱい
しける手伝う
じさ(じっちゃ、じさま)おじいさん
したらそれじゃあ
しっぱこしっぽ
じっぱりいっぱい
しばれる凍る(空気も、地面も全てが)
しまっこすみっこ
しみる凍る(物が)
じゃんご田舎
しゃで
しょでん
すばらしいうるさい、やかましい
すぱね泥がはねて付くしみ
ずろすけずるいやつ
せばまんつそれじゃあまた
そいだばそれは、それなら
そごそこ
それごしらそれこそ
そんきゃそんなに
そんたなそんなに
そんますぐ
だじゃくだだをこねる、意味もなく暴れ回る
たてる閉める
たなぐ持つ
たまげるびっくりする、あきれる
だまこおにぎり
たもづぐすがりつく
だんぶ(り)とんぼ
ちちゃこい小さい
ちゃこ
ちょす使う、いじる→《かもう》
ちんちこ乳児の性器(笑)
つこもる見えなくなる。(「つごもり」の変化した語らしい)
〜っし、〜っんす〜です、〜ます(もう少し柔らかい)
つらましね(人に対して)やっかいだ、いやなやつ
つぶたにし
でご大根
でっきりまったく
てっぺたかいところ、てっぺん
でぢっといっぱい→《いっぺ》
てぬげ手ぬぐい
でろっと全部
とぎとげ
〜どご〜を
どじめぐあわてふためく様子
とぜねぇ(ひとりぼっちですることもなく)さびしい
とっきゃる取り替える
とっぴんぱらりのぷー昔話の最後につける言葉
どんぶぐ綿入れ羽織
ながらまんじ中途半端
なげる捨てる
なったりけっして、どうしても
ぬぎ暑い、暖かい
ねぶかぎいねむり
ばっけふきのとう
はらつぇおなかいっぱいだ
びっきかえる
ふぎ吹雪
ぶりっこ魚(特にハタハタ)のお腹にある卵
〜べ主に推量(古文の「べし」がなまったのか!?)
べごっこ牛(の子?)
ほげる収穫後の田んぼなどの根っこから再び芽が出てくること
ほろぐ服などに付いたゴミ、雪などを払い落とすこと
まだぎ山地の狩猟を生業とする猟師のこと(主に熊撃ち)
まがすこぼす(亮さんありがとうございます)
めぐせぇ醜い
めごいかわいい
めんけぇかわいい
めんけがるかわいがる
もじゃねきたない、ちらかっている
もよう装(よそお)う、支度する
やざねいけない、だめ
やばちーしめってじめじめする様
やんかいやだ
よのげ米びつ
よんだ必要だ
わ、を、ん
んかいやだ
んが貴様
んだそうだ
んだがらそうですよ(あいづち)
んなお前

発音

 資料がいいやつがなかったので、独自の偏見で講義します。

1、発音変化

秋田弁を分かりにくくしている原因がこれである。
他愛もない単語でも、秋田弁フィルター(濁音)を通せば、
たちまち東北弁関係になれない人たちには理解不能になる。

ちょっと田舎の言葉が出ただけで、笑われるもの。
さっとじゃんごのこどばではっただげで、わらわえるもの。

もはや上の訳がないと理解不能であろう。
ところが、細かく見てみれば、それほど言葉は変わっていないのである。

ちょっと 田舎の   言葉が    出ただけで   笑われるもの。
さっと  じゃんごの こどば(が) ではっただげで わらわえるもの。

「さっと」、「じゃんご」の意味さえ分かれば、後はニュアンスで何とかなると思う。
とにかく、濁点に惑わされず、ネイティブの発音に耳を傾けよう!
でもたぶん単語しか拾えないだろうなぁ(弱気)
それと、とても早口に聞こえるが、実際早口である。
十分なリスニング訓練を要するだろう。

2、いまだ残る古文用法

〜(だ)べぇ
おそらくこれは古文助動詞「べし」の変形と思われる。
なぜなら、受験の時これで成功したのである(爆)
でも、にたような用法である事は確かである。
ああ、だれか学術的に説明してください(願)。

つこもる
つごもり、つまり晦のなまったものらしい。

注意! 受験で間違った答えだったとしても、
当方はいっさい関知いたしません。
ご自分の判断でお願いします。


(役に立たない)用例


シーン1(秋田人の言う日本一短い会話)
イ:「どさ?」(どこに行くの?)
ロ:「ゆさ」(お風呂入りに。)

シーン2(自称世界一短い会話)
イ:「け」(食べる)
ロ:「い」(いらない)

シーン3(秋田人VS東京人)
東京:「これどうすんの」
秋田:「なげどいで」(捨てておいて)
東京:「??? えぃっ!」
秋田:「なしてそたらどごさ投げるってな」(どうしてそんな所に投げるんだ?)
東京:「あんたが投げろって言ったんじゃない!」
秋田:「おらな投げれどな言ってね! なげでけれって言ったべ!」(私は投げろ何て言ってない。捨ててくれって言ったでしょうに)

シーン4(おかいもの)敬語の使い方
客 :「こえだばなんぼするんだべ?」(これいくらですか?)
店主:「210円だんっし」(210円です)
客 :「もうさっとやしぐなんねおご」(もう少し安くならない?)
店主:「これよりだばあどやすぐなんねっすおの」(これ以上は安くなりません)
客 :「せばしかだねべ。これけれ」(ならしかたがない。これをください)

シーン5(インターネット上の掲示板にて)
協力 佐々木福太郎さん 綾小路影清さん

カゲキヨ:まんず、久しぶりに来でみだら、なづがしいものあんな。
     (いやはや、久しぶりに来てみたら、懐かしい物があるなあ。)
     あの企画、どうなるべや?
     (あの企画、どうなるの?)
     いまんどご、いぐ気だけんど。やっぱ、くたばんかもしんめえ。
     (いまのところ、行く気だけど。やっぱりくたばるかもしれない。)
     へば、まだ来るんてな。
     (それじゃ、また来るから。)

栗膳斎 :あやあや、いぐきてけだんす。
     (あらあら、よくきてくれました。)
     いぐ気だごったばいいども・・・・・・。
     (『↑の企画について』行く気ならいいけど・・・・・・。)
     なんとか、都合つけでけれっす。
     (なんとか都合つけてください。)
     せば。
     (でわ)

福太郎 :わぁなばへ,みずしごどしねねがら,もしかせばいがれねがもしれね
     (『↑の企画について』俺は、水道関係の仕事があるから、もしかすると行かれないかもしれない。)
     どもよ,どっちにしろ板かわねねんてよ,秋田さかえったら考えるべ.
     (だけど、どっちにしろスキー板買わなきゃならないから、秋田に帰ってから考えよう。)
     年末なばしごともへるべしな.あどでそれの事についてくっちゃべるが.
     (年末なら仕事も減るだろうから、後でそのことについて話し合おう。)
     したらな.
     (それじゃあな。)

シーン6(静岡人VS秋田人)
協力 如月サツキさん
如月サツキ「なんか秋田弁しゃべってみて」
栗ぜんざい「さっとがなまっただげで、んなだわがらねぉの。おもしぇぐね」
     (ちょっとなまっただけで、あんたらわからないもの。おもしろくない)
如月サツキ「悪かった。第一日本語でしゃべってくれ」
栗ぜんざい「あや、んが、じゃんごのこどばばがにするどごだが!?
     (おや、貴様、田舎の言葉をバカにする気か!?)
      あえな、東京のなまりだべ!」
     (あれは、東京のなまりだろ!)
如月サツキ「?????????????」
わかったかい? みんな同じ日本語だい!

シーン7(ケンカ)
A「んだぁんが! やるきがぁ!」
 (何だ貴様! やる気か!)
B「んなのほぉがらさぎにしかげだっけねがや!」
 (お前のほうから先に仕掛けてきたんだろうが!)
A「そえだばちがうべ! おらなんなぶつかってきたがら注意したんだべったよ!」
 (それはちがうだろ! 俺はお前がぶつかってきたから注意したんだ!)
B「んだどぉ!?」
A「あ゛ぁん!?」
・・・・・・警察行き・・・・・・決定

ことわざ

その1
「どかんといっぱつ、かまどきゃし」
秋田県仙北郡千畑町にある有名なことわざ。
交通事故の怖さを物語っている。
かまどきゃし→《単語》

その2
「死なば卒中、飲まば朝酒」
…………いや、どーコメントしたらいいのか……(汗)。
実際問題、秋田は酒豪が多いですし、脳卒中死亡率も高いんですが……。
このことわざはあなたの健康を害するおそれがあります。
飲み過ぎに注意しましょう。

ってなとこですか……。

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