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Total entries in this category: Published On: 2 18, 2006 02:20 午前 |
BSE発症実験成功 朝日新聞によれば,日本国内で初めてBSE発症実験に成功したらしい
とのことである。
日本のBSE対策の現状は多くの人が不安を抱いていると思うが,その原因の一つとして,管轄の責任者(厚生労働大臣/厚生労働省)が現状を誠実には説明していないことがある。 例えば,厚生労働省 のウェブサイト内のBSE Q&A コーナー では,以下のように記されている: −−−−−−以下引用−−−−−− Q1 牛肉は安全ですか? A1 「国際獣疫事務局」(OIE)の基準では、筋肉は特定部位ではないとされており、牛肉の安全性には問題がないとされています。 国内においては、BSE検査を実施するとともに、と畜・解体時にすべての牛の特定部位(specified risk material)の除去・焼却及びこれらにより食肉等が汚染されることのないよう衛生的な処理が義務づけられています。 −−−−−引用ここまで−−−−− 「安全ですか?」と問われて,外部の国際機関の見解を引用(「国際獣疫事務局の基準では...問題がない」)して,責任逃れをしているようにしか見えないし,牛肉の安全性に対するこの国の政策責任者の直接的な答えはない。 もっともBSEは現状では未解明の部分が多い病気で,こういう苦し紛れの表現になってしまうのもわからないではない。罹患畜の潜伏期間中の状態,つまり将来発症し得る牛に,若い時期,どんな状態が観察できるか,がよくわかっていないので,若い牛を罹患しているかどうか峻別する方法が無いのだ。 良心ある技術者,誠実な責任者なら,わからない部分は危険である可能性があると考えてその旨延べるだろうし,わからない部分を解明しようとするだろう。少なくとも,こういう部分がわからないと説明はするべきではないだろうか。 今回の成果は,このわからない部分,即ち罹患初期の状態を知ることができるという意味があり,画期的だ。罹患初期の牛を人為的につくりだし,それを観察できるようになったのだ。逆にいうと,ようやくこれから若い牛の安全性評価方法が確立できるかもしれないともいえる。 ところで米国産牛肉の日本への輸入が米国政府の強い要望に押される形で再開されたが,意思決定者も政策立案/実施責任者も国民のためには危険なものをきちんと排除しようという良心を放棄してしまったかのように見える。日本国政府の担当部署や研究者であっても,特定部位以外は安全ですかと問われてはいそうですと直接的に答えるだけの材料を持っていないのは上述のQ&Aページにある乳製品の安全性に関する記述 (同じくWHOという外部機関の見解を述べてはいるが,見解そのものは感染の可能性なく,安全と言い切っている)との比較からも明らかだが,その状態で輸入再開を決定してしまったのは,一つはいわゆる米国お追従外交の結果であり,もうひとつは外食産業の強い要望を国民全体の要望にすりかえていいくるめる詭弁のなせるわざといえよう----首相の靖国神社公式参拝が国民の総意であるかのような詭弁を弄した人らしいといえばそれまでか。 米国政府がいう説得の論旨は明らかに生産者よりで,ある月齢を超える牛がよく発症する,ならばその月齢以上の牛のみ検査しよう,それ以下は検査しても現時点の知見ではどんな検査をすればよいかわからないのでどうせ罹患しているかどうかはわからないのだから検査は不要ということだ。 食の安全,自衛するしかないなぁというのが,前述のニュースを読んだ感想である。 Posted: 木 - 1月 5, 2006 at 04:17 午前 |
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