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在日日本人の日本滞在日記

How I live in Japan, out of my diary

Since 1st Oct., 1998
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イタリアトマト通信98

イタリア

  1. イタリアトマト通信
  2. イタリアトマト雑記帖

98年の夏,機会があって2ヶ月間,南イタリアのナポリ近郊でトマト缶詰の生産に携わる機会がありました。ここでは,当時,現地から送っていた生活風景の報告をします。なお,日付け・時刻は現地時間です。

 9回分まで転載しました。(99/12/22)

目次

  1. 南イタリア猛暑続く(98/08/05)
  2. なんでイタリアにいるの?(98/08/07)
  3. 南イタリア忙しい毎日(98/08/08)
  4. なんでイタリアにいるの?2(98/08/12)
  5. 雑記(98/08/15)
  6. おたよりから(98/08/16)
  7. 伊太利蕃茄通逓(98/08/18)
  8. 伊太利蕃茄通逓(98/08/18 付録1)
  9. トマトを求めて三千里(98/08/20)

南イタリア猛暑続く【8月5日0:00イタリアトマト通信社発】

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 現地からの報道によれば、南イタリアでは引き続き、湿度の高い状態が続いている。 現在イタリアでは日中は35℃湿度60%以上、夜半でも20℃以上というところが大半で、人々は寝苦しい夜をすごし、昼間は汗だくになりながら暑い暑いを連発している。例年であれば、地中海性気候(小学校社会の時間を思い出してね)特有の、気温は高くなっても湿度は低めという快適な夏が期待できる中部イタリア以南の地域全域において、7月下旬から8月上旬にかけて気温・湿度の高い状態が続いている。

 『語学研修のつもりで来ました』という当地に出張してきたある日本人同僚曰く、事前に聞いていたのと全然違う!、これじゃぁ日本にいたのと変わらないじゃないか!!というくらい暑いとのこと。今のところ大雨の心配は北イタリアのみであり、南部では局地的な雷雨がわずかにみられるものの、晴れの天気が続いている。

 湿度の高い状態が続いているため、恒例の南イタリアの山火事が例年になく少なくなっている。イタリアでは山火事があると政府が臨時に人を雇用して植林を行うのが一般的だが、失業率の高いこの地域では、仕事にありつくために山火事をわざと起こさせる輩がいるとも言われていた。ヘリコプターによる山火事の消火活動が連日行われるのが例年の恒例行事であったが、今年はその姿も見られない。

 この暑さ、当地の気象台によれば当分続くと見られ、特産品のトマトへの影響が心配されている。

なんでイタリアにいるの?【8月7日14:39 イタリアトマト通信社発】

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 皆様こんにちは。今日は明け方5時頃まで雨が降っていました。昨日に続いて強風が吹き荒れています。気温が下がって20~25℃となり、暑苦しさはなくなりました。今日は、なぜイタリアにいるのか、何をしているのかということを中心にお伝えいたします。

 いま,ブーツのような形をしたイタリアの、すねのあたり、ナポリから南へ下ること約40分ぐらいのビエトリスルマーレという地域に宿泊し、毎日、農場(トマト畑),缶詰工場,ラベリング工場,倉庫を巡回しています。各工場へは車で30分から1時間くらい、一日に3~4工場見回り、生産ラインが汚れていないか、製品の内容物に異状はないかなどをチェックしていたのです。作ってもらっている商品はホールトマト、ダイストマト(缶詰めがスーパーで売られています。一部はレストランや食品工場にも売られています)など,トマト加工品です。イタリアのトマトは日本で皆さんが食べているピンクのトマトに比べてはるかに旨味成分の多く,果肉の多い,加工用トマト(加熱に適したトマト)を栽培しています。

 なにしろ今年はリコピンブームということで,トマト製品が日本国内で非常によく売れています。私達生産立ち会い駐在者も,去年より人数が増え,取引先・生産工場数も増え、製品の種類もパサータ・ポモドリーニ(プチトマト)などが増え,ばたばた走りまわっています。駐在者は二手に分かれ、朝8時30分から夜中の8時くらいまで仕事をし、9時から食事というパタンがここのところ続いています。

 ではなぜそんなに手間を掛けるのか、往復の航空運賃や宿泊費をかけてでも生産立会をしなければいけないのはなぜか。いくつかの理由がありますが、その最大の理由の一つは日本向けの製品が要求される外観のきれいさ、内容物の安全性の高さ(腐敗したトマトや虫などの異物混入防止)が,他の市場向けの水準とはかけ離れて高く,品質管理に難しさがあるからです。

 イタリアではトマト缶詰めを100年以上作り続けており、日本より歴史は長いです。多くの生産工場が国際的な品質管理規格のISO9000シリーズを取得しています。ところが日本向け缶詰め製品としてみると,缶が凹んでいたり、トマトの皮が入っていたりといった、直接内容品質(トマトのおいしさ)には関係しないところで製品として問題ありとされることが多いのです。日本の消費者は缶の外観まで厳しくチェックし、また、売る側もそれゆえに注意しなければならないといった事情があります。海外ではスーパーで凹んだ缶詰めや袋が破れているパスタも平気で売られていますし、トマト缶詰めにトマトの皮やヘタが入っていても、お客さんはまったく問題にされません。むしろ、当地のレストランでは、皮が入った料理をだす方が「新鮮な生トマトを使って作っているんだよ(濃縮した二次加工品ではないよ)」ということを商品そのものが語ると考え,お店の「ウリ」にするのです。

 長くなりました。続きはまた後日。皆様お元気で。ありべでるち、さようなら。

南イタリア忙しい毎日【8月8日23:30イタリアトマト通信社発】

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 皆様お元気ですか? 目標は毎日発信だったイタリアトマト通信ですが、眠くてなかなか思うようにゆきません。

 ここ2・3日は通訳無し,日本人技術者だけで各工場をまわっていました。イタリア語を必死で聞き取って、こちらの言いたいことを片言のイタリア語と身振り手振りと絵とを駆使して相手にわかってもらって、反論してくる相手になおも意図と目的を理解してもらって納得させるという毎日。大変ではありますが、日本にいるときよりも自分の能力を沢山使っているなと感じられ、正直言って仕事をしているっていう実感がわいてきますので、こういう毎日は楽しくもあります。でもいいかげん疲れてくると、いつのまにか中国語でまくしたてていたり英語とイタリア語とごっちゃにして話していたり...(^^;

 今年は去年と比べて相当緊張感が高くなっています。調達担当としてこちらに駐在している担当者が調達以外の仕事に忙しく、今日以降は品質問題・調達量問題全てを、電話でやり取りしながらにしても 現場にいる小生ら技術者と商社の人が一旦は受け持つという体制になりますので。加えて天候も今一つですし調達量も激増ですものね。この夏、大変多くの方のイタリア訪問があるのですが、そのために駐在員はてんてこ舞い。なんとか業務が回っているのは去年来ていて事情が飲み込めている技術者ということで指名を受けた私が来ているということもあるのですが(自慢ではなく、実感です。イタリアへ来ていきなり電話で日々のアポをとりながら品質も確認して衛生状況も見て、時には交渉まで入って....)当事者としてはこの大変さを日本にいる人たちにわかってもらいたい!^^;

 満月の夜、妹からきた近況報告メールなぞに返事を書いていているうちに感傷的になり、このトマト通信も活動状況を書くつもりがすっかりグチになってしまいました。なんでイタリアにいるの?その2については次回にさせていただきます。 当地の同僚は毎日日本に手紙を書いたりたまには電話をしたりしているようですが,連絡をとるような人のいない小生としては何かしら書いてメールを出し続けるっていうのが安定剤の一つになっておりますのでおつきあいいただいている皆様、どうかおゆるしくだされ。

 ではまたお会いしましょう。ありべでるち、さようなら。

8月8日南イタリアにて

なんでイタリアにいるの?2【8月12日07:47イタリアトマト通信社発】

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皆様今晩は。

 新潟では新たに毒物混入事件が発生したり、関東では冷夏が続いていたりするとの情報を頂きましたが、日本はいったいどうなってしまったのかと思う今日このごろです。幸い当地は昨年のような(ナポリで100人以上の死者が出た)マフィアの抗争事件もなく、いたって平穏無事な生活をしております。本日は当地での小生の業務内容を、一昨日の一日の動きを例にして書いてゆきたいと思います。

10日(月)

 6:00 起床、天気を確認。今日も霧が出ている。上空に雲がないので、どうも湿度が高いことと昼夜の寒暖差が激しいことによるものと推測。半島の反対側のトマト産地は雨が降っていないだろうかと心配して空を見上げる。

 6:30 電子メールのチェックのため、おもむろに自分のパソコンを電話線につなぎ、ローマのアクセスポイントに電話---イタリア到着後、10日間で電話代が7万円になってしまったが、今週からローマにかけることによってインターネットに接続できるように昨日インターネット経由で手配した。料金がかなり削減できるといいな。

 8:00 朝食。甘いクロワッサン1個とミルクティー1杯。カッフェの国で紅茶が飲める。幸せ---カッフェはカッフェで美味しいけれど。

 8:30 ハイヤーの出迎え。南イタリアは交通マナーがひどく、運転を自粛している。そろそろそれなりの交通ルールがあることが見えてきたので、持参した国際免許を使って運転したいなと思うこともしばしば。何しろ車がないと夕御飯を食べに出かけるのさえおっくうになる。

 9:00 ポンペイ近くの臨時出張事務所(仮称)に出勤。契約コンサルタントと前日までの情報の確認。午前中は時差の関係で夕暮れの日本と連絡をとりあうことが必須なので、別行動中の駐在員・日本の同僚・上司と長時間電話。一緒に居る商社の人は昨晩1時すぎから午前4時くらいまで東京の会社の人と連絡を取り合っていたらしい。寝不足で健康を害さなければよいがと思いつつ、ふと現役ボーイスカウト時代の班長さんみたいな仕事だなぁと、チームの健康管理にまで気をつけなければならない現在の仕事内容について思う。収集していたポモドリーニ(プチトマト)のサンプルの検味。前回検味のときはおいしくて思わずある人においしいから入手したらぜひ食べてみてとメールを打ったほどだったが、今回も前回同様おいしい。この製品、やはりおすすめです。検味を途中から同僚技術者にお願いし、各製品の輸出予定と生産出来数量を確認。この状況、もはや品調達担当者としてというよりも、調達担当者として仕事をしている状態。

 12:00 昼食のため、国道沿いの食堂のテラスへ。暑い・うるさい・ほこりっぽいと、あまり条件はよくないのだが、味が結構いけるのと、訪問先工場に近いことから、利用度の高いレストランの一つ。同行のS・O・E氏お気に入りのウェイトレスがいるのでそれも理由の一つかも。

 14:00 製品の製造を委託している某工場を訪問。工程チェックと検味。工程チェックではいくつかの工程改善依頼事項を片言のイタリア語と身振り・手振り、あるいは英語を介してコンサルタントの正調イタリア語で工場の品質管理担当課長に伝える。今年は高温が続いているので「日焼け果」が多い。サンプルをとってもらっているのでこれを同僚と40缶以上検味。併せて彼らが検査している内容品質の検査結果が仕様に合致しているかどうかを検査日報を見てチェック。また、生産出来数量のチェック。訪問中、別の委託先工場の衛生水準が下がってきていると連絡が入り、急遽その工場を訪問することにし、そそくさと出発。1時間ほどかけて高速道路経由でその工場へ。確かにひどい。喧嘩腰で先方に苦情を申し立て、工場長他宛の苦情レターを英文で作成。当人不在のため、昨年訪問時に知り合ったM氏に託す。この日は検味もしないで21:00ごろ業務終了、帰途へ。

 21:40 高速道路サービスエリアで夕飯代わりのドーナツと飲料を購入。同僚はクッキー、商社の人も同様。栄養状態に問題が出そうなので、明日こそは早く帰ろうと3人で誓い合う(....が、実はやはり今日も21:00をまわってホテルに帰りつき、食事は昨日の残りを食べてお仕舞い...)

 22:00 ホテル帰着。眠い。シャワーも浴びず、インターネットの電子メールも受信だけ済ませて中身の確認もできない内に寝てしまう。

11日(火)

 6:00 起床。以下前日と似たようなことの繰り返し。但し、今日は衛生水準の件につき先方工場長らとミーティングあり。結局ホテルに帰着したのが21:00てな感じです。雰囲気は伝わりましたでしょうか。知りたいこと、ご不明な点なぞございましたら御知らせください。今のところイタリア出張者は全員そこそこ健康ですが、書いていて食事はまともに取らなければいかんと今さらながら思っています。あしたは早く帰るぞー!!

ではみなさまごきげんよう。ありべでるち。

南イタリアのトマト機械一挙収穫の風景(1997年夏撮影)。

雑記【8月15日15:27イタリアトマト通信社発】

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 皆様、おはようございます。日本では終戦記念日・盆休み、当地ではフェラゴストのお祭り・バカンスシーズンで休みをとられていらっしゃる方がほとんどだと思います。しか~し、トマトは人間の腹づもりとは関係なく成熟してゆくので、本日も駐在員とともに,工場へと向かう日です。

 昨日は初めて同僚・商社組とコンサルタント・筆者組に途中から分かれて仕事をしてみました(祝・Oさん独り立ち)。筆者組は全部で4箇所の工場訪問とナポリ空港への別の同僚の出迎え、このうち1工場は日本向け製品を一昨晩から開始したという情報を得て急遽訪問、空港への出迎えもこの日の朝依頼があるというあいかわらずのどたばた日程です(イタリアらしいです)。

 今のところ天候は順調。ポモドリーニ(プチトマト)は収穫もそろそろ終わるようで、缶詰の生産もそろそろおしまいです。製品はラベルを巻き終えてコンテナに積み込まれ、輸出許可も下りたようです。これから約1カ月の船の旅となるわけです。ダイス・カットトマトやホールトマトはこれからが本番、長丁場です。ホールトマトはまだどこの工場も缶詰生産には到っていない様です。生産開始予定が後ろにずれ、来週から再来週にかけて一斉に生産が始まります。でもとにかく今年は蒸し暑いです。

一緒にいる人たちの年齢が似通っている(大体30から35才)こと、妻帯者・現在舞い上がり状況の人がいるので、どうやってお互い配偶者・未来の配偶者と知り合ったとか、プロポーズのときの科白はどんなだったとか、疲れて口数が少なくなってくるとよくこんな事が話題になります。その面では経験の薄い小生ゆえ聞き役にまわるのですが、知人友人が出合いの場をセットしてくれるとか、現在つきあっている相手がいるとかいないとかそれとなく教えてくれるとか、付き合い初めのときは毎日のように電話するものだとか、などなど、結構定石というものがあるものだなぁと感心して聞いています(これって常識なのかな?)。

 で、イタリアではどうかなと思って一人二人に聞いてみたのですが、まぁ手続きは同じ様なことみたいで、日本が特殊というわけではどうもなさそうでした。ただ、細かいステップや、ステップ毎にどこからどこまでどんな表現がゆるされるのかというのは多少お国柄の違いというものがあるみたいですが。

 例えばここはカトリックの国なので、ついこの間までは離婚はご法度でした。今でも離婚してから3年間は男女共法律上は再婚できないとか。この国は一つ一つの表現は過激ですがステップは慎重ですね。でもお国柄の違いよりも一つ一つのカップルのぶれはばの違いの大きさの方がきっと大きいとは思いますが。

 今日はこのへんで。休みにあけに読んでいただいた皆様、暑い中お仕事お疲れさまです。休みに読んでくださった皆様、ごゆっくりご修養くださいませ。

ではでは、皆様ごきげんよう。再見。

 

おたよりから【8月16日16:21イタリアトマト通信社発】

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イ尓好、皆様、お元気ですか。今日もイタリアは晴れ上がっており、眼下には凪の海と海辺で戯れるバカンス中の人たちが見えますが、あいかわらず仕事中です(今日は工場訪問は無いのでトマトまみれではありませんが)。

本日はイタリアトマト通信を読んでくださっている皆様からいただいたおたよりを紹介しながら進めてまいりたいと思います。

では1通目。九州のYさんより。

 ところで日本の状況ですが、とうとう東日本(主に東北以北)では梅雨明け宣言がなされないまま季節が進もうとしています。気象庁が断念したようです。各地で洪水や天候不良で不景気に輪を掛けてのダブルパンチとなっています。(略)新商品のプチトマトとパサータですが、調理実習して試食してみたところ、これは大変美味しい。本当にトマトの美味しさが分かる商品です。

 当地でもイタリア人からときどき日本の天候と経済がおかしいとテレビでいっていたぞと話題を持ちかけられます。ここでテレビ・ラジオ無しの生活をしていると、周りのイタリア人も日本になぞ地球の裏側ということであまり関心など無いのかと思ったら、こちらのマスコミで日本発の世界恐慌の発生の可能性というものをけっこう喧伝していて事情をよく知っているようです。世界経済の行く末やいかに???

 ポモドリーニ(プチトマト)おいしいでしょう!!!。皆さん、是非一度食べられてみてください!!。皮付きトマトということでこの商品が売れれば他のトマト製品の皮やヘタの混入に対するお客さまの許容範囲も広がると皮算用したいのですが、いかがでしょうか???

さて次は長野のUさん。

>O氏(注:同行の同僚)にはイタリア人の女性はどうですかと聞いておいて下さい。

 本人曰く、何でも小さめの人がお好きだとかで、イタリア人女性に走るという可能性は全くないということです。でもお気に入りの女性を各訪問先毎に見つけて喜んでいるところがほほえましい。あ、これ内証の話にしておいてくださいね。

お次は東京のIさん。

>仕事内容を教えて・・・・単なる興味です。

 イタリアトマト通信はお楽しみいただいてますでしょうか。まだまだ事件がいろいろあるので日常生活や日常業務も含めておいおい書いてゆきます。お楽しみに。

もう一人東京の、Kさん。

>「O氏迷子のまき」はかなり笑えました(注:社内の人には社内向けの内輪ねたを別途お送りしたので、そのことに触れています)。メールで拝察すると、うおちゃんのオシゴトのほうは、人との交渉が主なのですな?

 あの事件、こちらで経験した中ではかなりほのぼのした部類に入ります。膨張缶爆発事件やら、生産中止しろ事件やら、まだまだニュースは続きますのでお楽しみに。

 こちらでの私の主なお仕事は進捗管理・品質管理・自分達の健康管理(^^)の三種類です。トマト工場では理解できるのがイタリア語のみという人たちがほとんど、こっちが片言でもイタリア語を喋った方が効率が良いということで付け焼き刃語学をふりまわしております。ストレスがたまると日本語や中国語でまくしたてたりしてますが。調達を担当される駐在さんがいないときはその代行兼務、いるときは品質管理の人間です。

更にもう一人東京の、Mさん。

>もばいらーすぴりっとたっぷりで頑張ってください。

 ありがとうございます。コンピュータ2セット、モデム2セット、プロバイダ3箇所と契約してコミュニケーションにうち努めております。

 さてさてそろそろ時間です。あれれ、こうやって列べてみたらお便りいただいたのはほとんど同期の皆さんばかりでしたね(と書いたら、帰国後、クレームがつきました。出したかったけど許可がおりてなくてインターネットにメールが出せなかったんですって。次回は社内便も見られるように努力します^^; )。そのほかお便りを頂いた皆さん、お読みいただいている皆さん、大変な季節ですがお体にはお気をつけてお元気でおすごしください。

 南イタリアサレルノ港前のスタジオからお伝えいたしました。

 では皆様、ありべでるち、ちゃおちゃお。 

伊太利蕃茄通逓【8月18号11:56 伊太利蕃茄通逓】

 

収念伊太利蕃茄通逓的各位、[イ尓/心][イ門]好。
今晩很熱、我不会休息。所以、蕃茄通逓也不会休息。
現在上午両点、房間温度二十九度、湿度百分之六十、天気好。会聴只海浪的音、没有人[イ門]的声。

有晩夏風漂波浪之上、吃蕃茄口漱慕國的情。
夜静寂深耕離人之憶、写論談捷佐励起理性。

おそまつ(^^;;;...。

伊太利蕃茄通逓【8月18号付録1】

 

幅の等しい字体でご覧ください。

 
の論夜 ト夕 写夜 吃有  た天      邦
を理の マ方 論静 蕃晩  く候現そ今 イ 文
佐的静 トに 談寂 茄夏  あは在れ晩 タ 訳
|なけ をな 捷深 口風  り晴午故は リ
た話さ 食っ 佐耕 漱漂  まれ前ヽと ア
すをに べて 励離 慕波  せ。二トて ト
|書遠 て風 起人 國浪  ん海時マも マ
けくく 故が 理之 的之  。のヽト暑 ト
よこの 郷波 性憶 情上   波部通く 通
うと人 をの         の屋信ヽ 信
でにの 偲上 __________   音のも私 を
はよ記 ぶを 論夜 ト晩   だ温休は お
なっ憶 気漂 理の マに   け度む寝 読
いてを 持う を静 ト夏   がはこる み
か感か ちの 写寂 をの   聞二とこ の
。傷き をを しは 口風   こ十|と 皆
 をた 振感 て離 に波   え九休| 様
 押て りじ 理れ し浪   て度息休 ヽ
 さら 払な 性し ての   きヽ|息 今
 えれ らが の人 故上   ま湿が| 日
 ヽる おら 起の 国を   す度でが は
 理が うヽ ち憶 を漂   。はきで 。
 性ヽ 。  励を 慕い   人六まき
 を     る深 うヽ   の十せま
 と     をく 情    声%んせ
 り     佐耕 を    はヽ。ん
 戻     くし 漱    ま  。
 す     。ヽ ぐ    っ
          。
 

日本語にするとつまんないなぁ(^^;;;...。

明治初期、某物理学者がイギリスに留学していたころ、伊サレルノの港に貧乏旅行をした時に書いた漢詩だと言われています(..)?が、定かではありません。

トマトを求めて三千里【8月20日23:14 イタリアトマト通信社発】

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 皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか。今号の特集はイタリアの加工用トマト(罐詰用トマト)の加工工場や産地の場所の話です。

 イタリアトマト通信社に頂くご返信の中で結構多いのが、今どこにいるの?、トマトはどこのトマトを使っているの?工場はどのあたりにあるの?という地理的な質問です。なかには地質の違いについて教えろだのというえらい難しいものまであります(何を答えたらいいのかわかるような質問をしてほしいなぁ)。

 そこで、今日は小生が関わっているトマト産業の中心カンパーニャ州と、原料の主力供給基地プーリア州について書いてゆきます。

 まずはイタリアの地図をご覧くださいませ。イタリアはブーツの形をしていますが、すねの上の方、西海岸あたりにローマを見つけられましたでしょうか。そこから南東に下ること約200km、ベスビオ火山のふもとの海岸に、これまた世界的に有名なナポリの町があります。もう少し南に下ると世界で最初に医科大学が出来たと言われるサレルノの町があります。

 ナポリとサレルノの間に高速道路や国道が通っていますが、この道沿いにかつてはトマト産地が広がっており、今も多くのトマト罐詰工場が集中しています。【サンマルツアーノ種】で有名なサン・マルツアーノ村もこの国道の近くに位置しています。この地域(カンパーニャ州)の農業は、【有支柱栽培】を行うことで有名であり、今でもプチトマトや茄子など色々な作物で、丸太ん棒を畑にたててそこに作物をならせるという栽培方法が使われています。

 しかし、カンパーニャ州のトマト栽培量は約10年前の病害発生以降激減し、最近では加工用トマトの主産地はすっかり半島の反対側、プーリア州に移ってしまいました。今では工場近辺でのトマト栽培は農家が自家用作物などとして家に囲まれた小さな畑で細々と作っているくらいです。一方、プーリア州では見渡す限り一面畑と言った広い場所で大型農業機械を利用したアメリカ型の大規模農業を行っており、ダイス用の丸トマトの収穫は機械収穫装置を使用するなど近代化をはかっています。但し、皮むきホールトマト原料として使うペアタイプ(長細い、茄子のような形のトマト)の収穫は今でも一部は人手でおこなわれています(筆者注:出張当時は7割くらいは手摘みかと言われていた。99年夏に到っては,全面的に機械収穫に切り替える農家多数とのこと。但し,原料にこだわる工場は同じく手摘みにこだわる農場と組んで原料を確保しています)。ここで働く人たちには北アフリカや東欧からの出稼ぎの人たちが多く見られます。

 原料産地と工場が100キロ以上はなれているので、トマトは大きなコンテナを満載したトレーラーで高速道路を使って運ばれています。夏になると毎日工場と産地を往復するトラックがイタリア半島を横断するわけです。本誌付録としてそのうち写真を掲載します。

 実は、トマトの産地や加工を大々的に行っている場所はカンパーニャやプーリア州以外にもあります。ブーツのひざ裏あたりや甲のあたりなどです。でも小生行ったことが無いのでこのあたりの事情はよく分かりません。いつか訪ねる機会があればここらあたりのことも書いてゆきましょう。

 さてトマトをつくる場所の条件ですが、まぁ温暖な地域の平野であればだいたいどこでも栽培できると思います。基本的にトマトは水があまりいらない作物---むしろ無支柱栽培では果実が地面近くに実るので、地面に水が溜まると病気が蔓延するなど、水が多いのはかえってよくありません。にんじんですとさらさらの土の方がまっすぐ生えるので、砂地が好まれますが、トマトはもちろん地上になりますので、それほど土がさらさらでなくても大丈夫です(もちろん石が多くても果実に傷が付きやすくなるので困りものですが)。そういった意味では、河岸段丘や扇状地(はい中学の社会の時間を思い出しましょう)のような水やさらさらの土が多く得られる土地でなくても充分育つ便利な作物です。というわけで、日本でも明治時代はトマト加工品メーカー向けのトマトの主産地は濃尾平野や関東平野のうち田があまり多くなかった地方(つまり潅漑用水などがあまり無かった地域)だったのですね。ちなみに海辺に近くなると塩水による害(育ちが悪いとか味が塩辛くなる(?)とか)が発生しやすくなりますので、普通海岸では野菜を作ることはありません---あるいは海水を潅漑に用いることはありません(百害あって一理無し。それにわざわざ低いとこから水をくみ上げるなんてことは合理的ではありませんしね)。

 ま、カンパーニャやプーリアはこのような条件を備えているのでしょう。

 とごてごて書いてきましたが、小生も農業の専門家ではありませんし、たった2回のイタリア出張中の片言のイタリア語での会話で得た情報や人づての情報に基づいて書いていますので間違っているところがあるやもしれません。その際はご指摘頂ければ幸いです。

 ではでは皆様ごきげんよう。ありべでるち・ちゃおちゃお。