獣医さんから見たマングース
マングースが起こしている問題は下記の3点です。
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資料及び写真提供:「移入されたマングースによる被害」 小倉剛先生(琉大・農・亜熱帯動物)
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| ジャワマングース(Herpestes jevaicus)
食肉目ジャコウネコ科。体長30〜40センチ。胴長尾長で短足、耳が小さい。沖縄には、1910年にハブの天敵として導入されたが実際には野外ではハブを食べることがめったにないらしい。
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捕食による在来動物の減少や絶滅 |
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マングースは、沖縄で人々に大きな害をもたらしている毒蛇ハブを退治するために、人為的に沖縄本島に持ち込まれました。ところが、人間の思惑に反して、マングースは獲るのが大変なハブを食べるよりも、簡単に獲れる小動物を捕食し、在来動物の減少や絶滅を直接影響を与えています。まだ、確認はされていませが、ヤンバルクイナの雛などの生き物を捕食している可能性は十分あります。また、ヤンバルクイナが食べている昆虫や小動物などもマングースが食いつくしていることも考えられます。
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農業被害等の人間への直接的被害 |
農業被害調査の一つとして実施した養鶏業への被害調査では、マングースによる被害が養鶏農家の約20%に見られた。(沖縄本島内)被害の特徴は、1)30日齢までの幼雛が被害に会うことが多い、2)幼雛への被害は雛の入荷当日より発生する、3)採卵鶏では頭部への食害が、食肉鶏では頸部への食害が多い、4)マングースは特定の経路で鶏舎へ侵入し、特定の鶏舎やケージを加害することが多いことであった。また、被害農家の推定年間被害金額は最大で約130万円であった。マングースは襲いやす い幼雛をある程度選択的に加害し、鶏や卵が存在する場所を認識して被害を与えている可能性が示唆された。 |
写真:フェンスを潜り抜けるマングース |
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人獣共通伝染病の伝播 |
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問題が大きいと考えられる伝染病はレプトスピラ症と狂犬病である。沖縄島のマングースはその64%(n=11)がレプトスピラ菌を保菌している(福村、1984)。レプトスピラ菌は、保菌動物の尿や尿に汚染された泥水などに接触することにより伝播する。本症は、沖縄島でもしばしば人に発症が見られ、重症化すれば致死率が10%を超える感染症である。狂犬病については、ウィルスの保有状況が沖縄島ではまったく把握されていない。日本では1957年以降、発生は見られていないが、ひとたび羅患動物が沖縄島に上陸すれば、マングースによって本症が伝播する恐れがある。意図的な移入動物であるマングースが全島に分布し、これらの伝染病の伝播に関与するとすれば、沖縄島は公衆衛生の側面からも大きな危険性を負っているといえるであろう。
レプトスピラの詳しい内容は、 沖縄県衛生環境研究所 微生物室 |