Q.本屋に行くと「カムイ伝」というタイトルがたくさんあってどれがどれだか判りません。
「カムイ伝」には3種類あります。(↓上から発表順) リンク先で各単行本の表紙を確認してください

「カムイ伝」(1964年〜1971年作品)単行本5種とも内容は全て同じ。
 ・単行本:小学館文庫(全15巻)発売中
 ・単行本:小学館叢書(全15巻)絶版
 ・単行本:小学館豪華愛蔵版(全4巻)絶版
 ・単行本:旧小学館文庫(全15巻)絶版
 ・単行本:ゴールデンコミックス(全21巻)発売中

「カムイ外伝」(1965年〜1966年作品&1981年〜1986年作品)単行本4種とも内容は全て同じ。
 ・単行本:小学館文庫(全12巻)発売中
 ・単行本:小学館叢書(全12巻)絶版
 ・単行本:ビッグコミックス(全20巻)発売中
 ・単行本:旧小学館文庫(全19巻)絶版 短編作品「七つ桶の岩」(カムイ外伝)も併録

「カムイ伝第二部」(1988年〜2000年作品)作者表記「作・構成:白土三平 画:岡本鉄二」の理由はこちら
 ・単行本:ゴールデンコミックス(全22巻)発売中(途中まで収録・「カムイ伝全集」で完結)
 ・単行本:ビッグコミックスワイド(全10巻)発売中(ゴールデンコミックスの第20巻までの内容)

「カムイ伝全集」(全38巻)には上記作品全てが収録されております

   
Q.小学館文庫の「カムイ外伝」、第2巻の「雀落とし編」から「スガルの島編」で急に絵の感じが変わってしまっています。なぜなんですか?
「カムイ外伝」はもともと「カムイ伝」(1964年〜1972年作品)連載中にその中の登場人物カムイだけを取り出し、読切短編作品として何話か作られたものなのです。ですがそれから16年経った後、また「カムイ外伝第二部」を描き始めたため、古いほうの「カムイ外伝」は「雀落し編」となって今は一緒の本に入っているのです。しかし今の小学館文庫版は「カムイ外伝第二部」が第二部・第三部と2つにわかれてしまっているのでまぎらわしいですね(雑誌連載時は最後まで「第二部」のままだったのですが…)。
まあ簡単に言えば
  
・雀落し編(二巻途中まで)は1965,66年の作品
・それ以降(第二・三部)は1981年以降の作品
  
ってことなのです。よって絵柄が変わってしまっているというわけです。
   
Q.アニメ「忍風カムイ外伝」での最終回近く、スガルや不動が出てくる話の放送及び制作は1960年末ぐらいのはずです。なのに漫画本「カムイ外伝」での「スガルの島編」の作品制作年月日は1980年代となっています。アニメ制作時は原作の漫画は描かれておらず、脚本だけを提供したのでしょうか?
1969年のアニメ「忍風カムイ外伝」は、全部で26回分放送しなければならなかったのですが、原作(カムイ外伝第一部)は20回分までしかありませんでした。そこで白土三平先生に人物設定などをお願いし、それを基に脚本家の田代淳二という方が脚本を書いたもの、それがアニメの「スガルの島編」(後半6回分)なのです。
1982年に新しく描かれた漫画「スガルの島編」は大体そのアニメのストーリー通りですが、少し大人向けな描写に変えてあります。

■「白土三平とアニメーション」関係頁
 アニメ「少年忍者風のフジ丸」(全65話/1964.6.7〜1965.8.31) 
 アニメ「サスケ」(全29話/1968.9.3〜1969.3.25) 
 アニメ「忍風カムイ外伝」(全26話/1969.4.6〜1969.9.28) 
 アニメ「ワタリ」(未放映) 
 ロマンアルバム10「忍風カムイ外伝」(1978) 
 ズイヨー(瑞鷹)のロゴマーク(1969) 

   
Q.今本屋さんで普通に買える白土三平先生の漫画はいったいいくつあるんですか?
小学館発行の単行本で発売されており、小学館文庫ビッグコミックスゴールデンコミックスなどがあります。あとはもう古書店などに行かなければ見つからないと思います。代表作「カムイ伝」は学校の図書室やほとんどの公共図書館に置いてあるようです。

ちなみに初期の貴重な作品以外は一番ポピュラーな小学館文庫(収録作品一覧)で全て発行されております(「カムイ伝第二部」だけは小学館文庫になっていません)。初期の貴重な作品というのはデビュー作品「こがらし剣士」以下、約40年ほど前の作品でほとんど一度も復刻されていないもの達のことです。現在ほぼ入手困難です。未復刻作品一覧

   
Q.白土三平先生の漫画を全て読みたいのですが。
以下、重複の無い一番効率的な方法です。

1:先ず小学館文庫(全80冊)を読む

2:そして「カムイ伝全集」内「カムイ伝第二部」(全12冊)を読む

…ここまででもうかなりの大ファンです。以下は初期作品を読む方法、研究者の領域です。

3:国立国会図書館に行く(18歳以上が閲覧可) ※東京都・公共施設
 ・雑誌「日の丸」→「熱血ネットくん」

4:国際子ども図書館に行く(18歳以上が閲覧可) ※東京都・公共施設
 ・雑誌「漫画王」→「富士のあばれん坊」「霧の千丸」
 ・雑誌「小学六年生」→「宮本武蔵」

5:現代マンガ図書館に行く(初めに6000円で会員になる必要があり、閲覧に一冊100円かかる) ※私営
 ・貸本「忍者無双」→「こがらし剣士」
 ・貸本「甲賀武芸帳」全8冊→「甲賀武芸帳」
 ・貸本「死霊」→「呪いの影」
 ・貸本「黄金色の花」→「黄金色の花」
 ・貸本「嵐の忍者」全3冊→「嵐の忍者」
 ・貸本「忍者街道1」→「忍者対決」「流星」
 ・貸本「忍者街道2」→「生ける死屍」「秘剣岩砕き」「地獄から来た少女」
 ・貸本「からすの子」→「からすの子」
 ・貸本「死神剣士1」→「死神剣士」
 ・貸本「消え行く少女」全2冊→「消え行く少女」
 ・貸本「仇討無惨帳」→「仇討無惨帳」「仇討無情」
 ・貸本「忍者旋風1」→「くの一の術」「幻妖めくらまし蝶」
 ・貸本「忍者旋風2」→「猿飛誕生」「鳥人」「土左衛門」
 ・貸本「別冊忍者旋風」→「闇の斬剣」「なわぬけ」
 ・貸本「大上段絶命」→「狐塚」「いささか感ずるところ」
 ・貸本「ACTION HI GHWAY(アクションハイウェイ)」→「死刑執行」
 ・貸本「大旋風2号」→「雨を呼ぶ男」
 ・貸本「風の石丸」全3冊→「風の石丸」
 ・貸本「少年王者」全2冊→「少年王者」
 ・貸本「ハイスピード創刊号」→「仇」
 ・貸本「2年ね太郎」→「2年ねたろう」
 ・貸本「魔剣1」→「鬼(誕生の巻)」※黒川哲名義
 ※以上、会員費6000円(一年間)+閲覧料100円×35冊=計9500円
 ※「死神剣士」は国際子ども図書館の「少年漫画劇場6」でも復刻版が閲覧可
 ※「風の石丸」は国立国会図書館の「週刊少年マガジン」でも雑誌版が全て閲覧可
 

…ここまでして読めていない白土作品は以下の3つのみとなります。
 ・「富士の天兵」(付録本は閲覧不可なため)※昔は現代マンガ図書館で閲覧できた
 ・「殺生小屋」(貸本「怪奇スリラー1号」に収録)
 ・「狼煙」(貸本「大旋風1号」に収録)

…部分的に読めていない作品は以下の3つとなります。
 ・「霧の千丸」第二回(付録本は閲覧不可なため)
 ・「熱血ネットくん」第二回・第三回(付録本は閲覧不可なため)
 ・「宮本武蔵」第一回(国際子ども図書館にこの号が欠)