Tom Brown's
Tracking, Nature and Wilderness Survival
2005年9月18〜24日,トラッカースクール認定のスタンダードコースが日本で開催されました。
●アメリカのトラッカースクールのスタンダード・クラスをそのまま直輸入

グランドファーザーの哲学を語るトムブラウン氏
 今まで映画や本を通じて、トムブラウンジュニア氏、そして彼のトラッカースクールも日本でかなり有名になってきました。トムブラウンジュニア氏本人も昨年初来日を果たし、年に2〜3回のペースで元シニアインストラクター、現ウェブマスターであるジョセフ・ラウ氏を初めとするインストラクターも日本でワークショップも行っていました。

 そんな動きもあってか、トム自身がジョセフ・ラウ(以下ジョーと呼びます)に、「日本でスタンダードクラスを正式に開催してみよう。」と持ちかけたのです。残念ながらトムの来日は今回実現しませんでしたが、ジョーが監督、主催による正式なトラッカースクールのコースが日本で行われたのです。

 今回日本で行われたのは「The Standard Class」(スタンダードクラス)と呼ばれるクラスです。アメリカ本校でも沢山のクラスがありますが、全ての生徒は先ずこのクラスを受講しないとその他の中級、上級クラス等を受講出来ない事になっています。1週間に及ぶこのコースが終わればノートはもう分厚く、物凄い情報量となります。このコースで習った事全てをマスターするには一生かかるのでは・・・?と言っても大袈裟ではないでしょう。

 その情報量の多さもあり、
コース内容は全て日本語で行われました。インストラクターの言った内容を全て英語から日本語に訳すと、単純計算で2倍の時間がかかるからです。トラッカースクール本校では、トムがかつて全ての講義を受け持っていた時期もあったようですが、今では何人かのインストラクターがそれぞれの内容を受け持っています。どのインストラクターがどの項目を受け持っても、情報の伝え残しが無いよう、それぞれの項目の教え方は完全にシステム化されています。今回のスタンダードコースを受け持った日本人インストラクター達(又は日本語の話せる外国人インストラクター達)もこの本校と全く同じシステムを用いました。すなわち参加される皆さんは、アメリカ本校でスタンダードコースを受講するのと全く同じ情報を手に入れることが出来たわけです。また、ジョーを初めとする本校からやって来るスタッフも講義内容に合わせて皆さんの前でデモンストレーションや、技術指導を行いました。

監督&責任者のジョセフ・ラウと奥さんのラケル
 
サバイバル、アウェアネス、そしてトラッキング。地球と共に生きるべき術が全て詰まったカリキュラム

版書の一例。世界に一つだけのサバイバル大辞典が出来上がる!
 トラッカースクール公認の正式なコースですので、参加される方の語学力さえ伴えば、本校の中級コースを受講する資格が与えられます。(実際に多くの方々が、このコース受講後アメリカ本校のアドバンスコースを受講されました。)よってそれぞれの用語はあえて訳す事無くそのままの名前で覚えて頂きました。(勿論その用語に対する説明は日本語で行われました。)スタンダードコースを受講し、参加者の皆さんが持ち帰ったノートを手に知識や技術に磨きをかければ、ナイフ一本、時にはナイフさえも持たずに、不自由なく自然の中でサバイバル出来るようになる、それほどの情報がたっぷり詰まった内容です。以下はアメリカ本校のパンフレットに記載されているスタンダードコースのカリキュラムです。

自然観察・自然の見方:より自然を深くみる方法。またトムが最も重要な要素と考え、全てのテクニックや知識の根底となるべき哲学的な部分の基礎を学びます。ストーキング(忍び寄り)-森の中で音を立てず気配を消し動く。カモフラージュ-周りの環境の一部となり身を隠す方法。など自然界と一体化する術を学びます。

トラッキング:トラッキングの基本を学びます。足跡の主の確定方法や分析方法、プレッシャーリリース(足跡から細かい動き、スピードなど、その他細かい情報を読み取るテクニック)、動物のマーキング、サイントラッキング、糞の主の確定方法、けもの道についてなどを学びます。

サバイバル:以下のサバイバル術を紹介します。:

シェルター:デブリハット、ウィッキーアップと呼ばれるシェルター、草などを用いた葺き屋根等のシェルター、洞窟住居、竪穴式住居の造り方

水:ソーラースティルと呼ばれるテクニック、くぼみや植物、その他様々な水の確保の方法

火:ボウドリル(ユミギリ式火熾し)、ハンドドリル(キリモミ式火熾し)などの原始的な火の熾し方、正しい焚き火の仕方など

食:日本で見つけられる動植物から食料を調達する方法。収穫、準備、調理の仕方。尚、自然保護を考慮し、現地からはサンプルとして最小限のものを収穫する予定。

罠:落とし穴式、落下式などの原始的な罠の造り方。コース中実際に罠で動物を狩る事はしないが、その使用方法等はしっかりカバーされる。

道具:石の道具、石器、紐、火熾しに使う道具、銛、穴掘り棒、調理に使う道具、ボール、その他色々

皮なめし:動物の脳を使った原始的な皮なめしの方法など

ネイティブアメリカンのライフスタイルと哲学:自然と「ワンネス(一致、統一)は、このコースで学ばれるあらゆる技術の根底にあるものであり、サバイバルには必要不可欠なものである。
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