恐竜が絶滅したのは約6500万年前ですが、この境をK−T境界といいます。つまり白亜紀がK、新生代第三紀がTということです。ここまで恐竜は繁栄を保ちつつ、徐々にその個体数は減少しつつあったようだということを説明し、しかしこのK−T境界でほぼ完全に絶滅していることを述べました。
そしてK−T境界をつくる地層は黒色で、他の地層とは次のような点で大変異なっていることを説明しました。
・大量のすすの存在
・元素イリジウムの濃集
・そして衝突石英の存在
特にイリジウムは地表面にはほとんど存在せず、鉄質隕石に比較的多く含まれることからアルバレス親子らによって得られたこの結果を説明するものとして、巨大隕石の衝突が考えられました。つまり
巨大隕石の衝突→大規模な爆発的現象→大規模森林火災→すすが舞い上がり、暗い地球に→急激な寒冷化→気候の変動に耐え切れす、恐竜が絶滅
というシナリオです。
この発表直後にはかなりの議論を巻き起こしましたが、精力的な調査の結果メキシコのユカタン半島に隕石衝突の証拠を見つけることができ、この巨大隕石衝突説はほぼ確証を得ることができたことを説明しました。