10 地球放射平衡温度の算出
今回は、地球に届く太陽放射と赤外線による地球放射が等しい(放射平衡=バランスがとれている)として、地球の放射平衡温度を求めるものです。
地球に届く単位時間・単位面積当たりの放射エネルギーを太陽定数S。といいますが、実際にはその3割が反射されてしまいます。これを反射能(アルベド:a)といいます。また、地球の半径をrとすると、太陽放射は地球の断面積πr^2に届いていることになりますので、単位時間当たり総入射エネルギー=S。(1−a)×πr^2になります。
一方、地球放射は表面積4πr^2からまんべんなく放射されていますので地球の表面温度をT[K]とすると、単位時間当たり総放射エネルギーはσT^4×4πr^2 と表せます。
入射エネルギー = 放射エネルギー
ですので、
S。(1−a)×πr^2 = σT^4×4πr^2
∴T^4=S。(1−a)/4σ
あとはデータを当てはめて、4乗根を解いてTを求めればいいわけです。電卓ではルートを2回押せば求めることが出来ます。
(このとき、指数部分10^nのnを、4の倍数にしておき n÷4で求めます)。
がちゃがちゃと電卓で計算すると、T=255[K]が求まります。これは、−18℃ですので明らかに低いですね。実際、観測される平均気温は288K=15℃であり、放射平衡温度より33K高いわけです。
この差はどうして生じるかと言いますと、実は「温室効果」のためなのであるということで、次回は「温室効果」の説明になります。
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