3 火山灰の産状と鉱物の観察

◎第1週(火山灰層の観察・わんがけ)

 昨年と同様に、校舎周辺の露頭に火山灰を取りに行き、わんがけで火山灰鉱物を取 り出しました。今回は2時間連続の授業です。天気が良くて良かった(^^)

 生徒にはまず実験室に集まってもらい、プリントと色鉛筆、移植ごてを配布しまし た。その後昇降口前に移動し、そこから約15分歩きます。途中山砂とりの大きな崖 があるので、9000万年前の花崗岩を簡単に説明しました。
 火山灰の露頭では、簡単にスケッチをとってもらい、その後火山灰の採取です。け っこう上の方にある火山灰をとるのは生徒にとって大変で、女子生徒はソックスを泥だらけにしていました(^_^;)。



生徒のスケッチの一つです。層の境界や色の特徴が良く表現されています。

 その後実験室に戻ってきてから、採取した火山灰を蒸発皿に入れて、水を加えなが ら指でこねて上澄みを捨てる「わんがけ」を繰り返し、鉱物を取り出しました。
#完了の判定は私がします。前は少しでも茶色い粒が残っていたら何回もやり直しさ せたのですが、だんだん判定が甘くなってきています(^_^;)。



◎第2週(火山灰鉱物の顕微鏡による観察)

 1週間後の2時間連続の授業で、先週わんがけによって取り出した鉱物の観察を行 いました。2時間あるのでじっくりできると思ったのですが、最初のクラスではかえって失敗してしまいました(;_;)。
 例年シャーレに入れて、それを生物顕微鏡で眺めます。ある実験書に、「生物顕微 鏡を使う場合は白い紙の上に上から光源を当ててみる」とあったので、最初のクラス ではそれを試してみました。

・まず茶こしで火山灰鉱物をふるいます(これは今年初めての取り組み)。
・下の方に白い紙を起き、おちた鉱物を顕微鏡で観察します。

 ※失敗1:紙に折り目を入れさせてしまった
  鉱物が中央にまとまるように4つに折り目を入れたのですが、集まりすぎてかえ
  って見づらくなってしまいました。
 ※失敗2:生物顕微鏡では上から光を当てるのは困難
  生物顕微鏡は対物レンズと資料の間隔が狭いので、うまく光を当てることができ
  ません。したがって、白い紙をそのまま使うのはだめでした。
 結局従来通りのシャーレで観察した方が見やすいことに気づき、最初の1時間は上 記の作業のやり直しでつぶしてしまいました。結局実質1時間だけの観察になってし まい、例年と変わらない大忙しの観察となってしまいました。
 もう一方のクラスではこの反省を生かし、最初からシャーレです。茶こしによるふ るいを入れたので、鉱物の大きさがそろって見やすくなりました。

それでは具体的な指導の仕方を以下に説明します。

 地団研ハンドブック「火山灰分析の手引き」をもとにした、火山灰鉱物の一覧表を
班ごとに配ります。その上で、1つずつ以下のような順番で見つけてもらい、スケッ
チさせます。
 1,長石 2,石英 3,磁鉄鉱 4,普通輝石・シソ輝石
 5,角閃石・火山ガラス 番外編:黒雲母

 ・長石:たくさんある白い濁った鉱物。
 ・石英:その中に、透明感が高くガラスが割れたような割れ目があるもの。
 ・磁鉄鉱:黒く不透明なものを探させる。磁石につくので今年度は磁石で分離し、
      観察させました。
 ・輝石類:シャーレの下に白い紙を置いてまず肉眼で柱状の黒っぽい鉱物を見つけ
      させる。それを白い紙をしたにおいたまま顕微鏡のステージにおく。
      白い紙をはずし、光を入れたり消したりして観察する。
       表面ががさがさしたもの=普通輝石
       綺麗でなめらかな結晶面がでているもの=シソ輝石
 ※角閃石・火山ガラスは観察中に生徒か私が見つけたものをスケッチさせました。
 実際には、1〜3は比較的すぐわかります。輝石類は普通輝石が圧倒的に多く、シ ソ輝石はなかなか見つかりませんでした。角閃石・火山ガラスは少数でした。火山ガ ラスを見つけた生徒には「これがマグマ水蒸気爆発の証拠だよ」と説明しました。

 今回の実験はレポートで提出です。


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