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合唱曲「涙をこえて」( かぜ耕士作詞 中村八大作曲 ) を指導するときのポイントを、音楽の授業はもちろん、合唱コンクールなどの行事の時、担任の先生や生徒さんにもわかりやすくまとめました。
中学1,2年生の合唱コンクールで人気がある曲。原曲を知らない若い人たちにも、合唱曲として親しまれている。特に最後の部分でソプラノに高音が続くので、そこをクリアできる発声が不可欠。リズムに乗ってはつらつと歌おう。
*途中に出てくる3連符「たーー」「るーー」「かーー」「ろーー」「じーー」を軽く転がすようにうたう。どちらかというと「たはは」「るふふ」「かはは」「ろほほ」「じひひ」の感じ。 それが難しければ、3連符の最初の音を四分音符として、単音で歌うことも考えられる。音楽の先生と相談しよう。
1. 1拍前で、全員揃って息を吸う。一気に飲み込む感じで。
「こーころーのーなかでー」となめらかに歌うのではなく、ひとつひとつをはっきり、アクセントをつけるように歌う。詳しくは各種模範演奏を参考にしていただきたい。
「こ」「の」「な」「か」「あ」「た」「が」などは、口を縦に開け、口の中も広く、深い響きの声にする。
「る」「く」も、唇はひきしめるが、口の中は広く保つように。
「ひかる」HやKをはっきり発音すると、メリハリがつく。ブレスの前の伸ばす音を、数えてきちんと伸ばす。
「が」は4拍伸ばして、すばやくブレスをする。ムリなら、3拍伸ばして、1拍でブレスをすることも考えよう。特に、「るー」を7拍全員で意識して伸ばすことがポイント。
2. 「若い」の「い」も、4拍伸ばして、すばやくブレスをする。ムリなら、3拍伸ばして、1拍でブレスをすることも考えよう。
「でー」を7拍全員で意識して伸ばすことがポイント。クレシェンドが着いているので、「でーーー<−<−<−」と、終わり3拍でおおきくするイメージで。ハーモニーとしては、アルトの音が変わるのが聴かせどころなので、ここまで、みんなきちんと伸ばす。調がかわる。
3. mfの指示であるが、気持ちとしては、「この世でたった一度<巡り会えるあした」と2段階に、あるいは「この世で<たった一度<巡り会える<あした」と4段階に盛り上げるつもりで歌うのがよいと思う。」
その上で、「それを」をアクセントをつけて歌い、「信じて」は男声が加わって盛り上げる。調が変わる。
4.「涙をこえてゆこう」サビの部分である。みんなが良く知っている部分でもあり、間奏の2小節で「元気だして歌おう!」と心の中で気合いを入れる。
「を」や「うー」の伸ばす音を、みんなで意識して長さ一杯伸ばす。だんだん疲れてくると「なーみだをっ、こえてゆこうっ」と雑な歌い方になる。「泣くよりは」の「はー」や「見つめてー」の「てー」も同様。
繰り返して戻った2かっこの「てーー」は、なお意識して7拍伸ばす。和音が変わる大切なポイント。この伸ばす部分だけを取り上げて何回も練習する。調が変わる。
5. 「ラララ・・・」口は開いたままで、舌を使ってLAをクリアに発音する。ここからはりきって大きくしないで、小さめに歌っておくmf。全パート揃って歌う部分(ユニゾン)なので、「みんな、あと少しだから頑張ろうな!」という気持ちで心をひとつにして歌う。
*このあたりから最後まで、気持ちを切り替えながら、緊張感をゆるめずにどんどん盛り上げていくことがポイントなのだ。
注意はひとつ。息をたっぷり吸って、最後の音を伸ばす。
6. 「ラ」が歌詞になる。「見つめてー」まで、f。「をー」「うー」「たー」「てー」はもちろん伸ばす。
7. 「アー」。強さはfでも、気持ちを切り替える。息をたっぷり吸って、口を縦に開けて「アー」を歌う。和音の移り変わりが大切なので、ここだけを繰り返して練習する。
8. 「ラララ・・・」。全員で揃って歌う部分。ゴールは近い。「みんな、あと少しだから頑張ろうな!」という気持ちで、再び心をひとつにして歌う。
9.最後、「アー」。息を揃って吸う。声を会場の後ろまで届けるつもりで。 アルトが2つに別れているが、どちらかにするなら下の音。
歌とピアノと合わせてバシッと切る。会場に残響が残れば、ステキ。