なぜ地球は凸凹か
伝説によれば大昔、まだ宇宙に地球はなく何処もかしこも茫々とした雲と霧であった。
やがて、この宇宙にジャピンアラン(加兵阿朗@)という男神とシュパアアオ(宿爬阿傲A)という女神が現れた。二人の神は宇宙に天と地を造ることを決め、二人は仕事を分け、ジャピンアランは地を、シュパアアオは天を造ることにした。
二人の神は尾のない竹鼠にまたがり、遠い遠い処へ天を造る材料と地を造る材料を捜しに行き、ジャピンアランは地を造る三つの観音土(阿脳B)の塊、シュパアアオは天を造る三つの藍色の石を捜し、いろいろ苦労してジャピンアランは黄色い地、シュパアアオは藍色の天を造った。二人の神が天と地を比べてみるとジャピンアランの造った地がシュパアアオが造った天より少し大きいことがわかった。そこで天と地の大きさを同じにするために二人は地に縄をかけて絞り、少し縮めた。それでジャピンアランが造った地は絞られて凸凹になった、それで今でも地球は凸凹で平ではないのである。
@加兵阿朗…愛尼人の伝説の中の天地を造った神
A宿爬阿傲…愛尼人の伝説の中の加兵阿朗を助け天地を造った女神
B阿脳………愛尼語で観音土のこと、愛尼人には女性がこの土を食べると妊娠するという習わしがある。
西双版納哈尼族民間故事集成 1998.10.29