恐妻(二)
ある処に気が弱くて二人とも女房に頭の上がらない兄弟がいた。だがどっちも互いにそんな素振りは見せない。 ある日、弟が兄の家に行くと、兄は山のような洗濯物の前でカミさんの破れた下着や臭い靴下などを洗っている。
弟はこの時とばかり「兄貴!俺はなあ……」と言い出すと、後ろで手を叩く音がする、振り返って見ると自分の女房、「お前さん!何やってんの!」弟は慌てて「……俺はなあ……洗濯おわったよ」と言ったとさ。
撫順市巻下 1992・11・15 2001・06・08校正
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