警官よりも畑仕事

 昔、妻を亡くした父親と息子夫婦がいた。息子は警官で月に数回しか家へ帰って来ない。それで、父親は息子のいない日は息子の女房と一緒にいる。
 さて、父親はそんな日の夜になると気を起こして、アレを衝立の向こうから息子の女房の寝ている方へ伸ばして来る。一回や二回じゃないので息子の女房はよわっていた。

 女房はこのことを警官の亭主に話したが、亭主は女房の話を信ぜずとりあわない、そこで女房は亭主にその有様を密かに見せることにした。息子は休暇が終わったと嘘をつくと夜になって窓から女房の寝床に忍び込んだ。

 夜中に女房が用を足して戻って来ると、父親はやっぱりアレを伸ばしてきた、女房はすぐ亭主を起こすと、息子は父親のアレを斬ってやろうと刀を出したが、父親が「アッ」と声をだしたので斬れなかった。女房は怒って「弱虫!あんたは自分の父親のアレもつかめないの、それでも警官、そんなだらしないなら警官なぞ辞めて、家で畑仕事したら」と言ったとさ。      

        李占春故事選                               1992・10・17  2001・05・31校正  

 はじめに戻る