青蛙はなぜ雨の日に鳴くか
毎年夏、雷が鳴って雨が降ると、あの緑色をした小さな蛙が瓜の葉の上で“グワグワグワ、グワグワグワ”と鳴き続ける、小さな青蛙はなぜ雨が降ると鳴き始めるのだろう。
あの小さな青蛙は昔、雨が降っても鳴かなかったのに、母親が死んでから鳴き始めたのだ。
それにはこんなわけがある。青蛙の母親がまだ元気だった頃、母蛙が東と言えば、子どもの青蛙は西と言い、母蛙がこうと言っても、子どもの青蛙はそうしない。母蛙の反対ばかりして、おしまいには母蛙もあきらめてしまった。
それで母蛙は死ぬ前に、わたしの生きている間じゅうこの子はわたしの言うことを一つも聞かなかった、わたしが死んでもいい所に埋めてくれないで、悪い所に埋められては困ると考え、青蛙に「お前、わたしが死んだら、河辺の砂地に埋めておくれ」と言った、死んだら反対のいい所に埋めて貰いたかったからである。
母蛙が死ぬと、青蛙にはもう愛し愛される親しい誰もいなくなってしまって、やっと母蛙の言うことを聞かなかったことを後悔した。そこで青蛙は、母蛙が生きていた時、一つも言うことを聞かなかったから、死んだ母蛙が言い残した一言を聞こうと考え、本当に母蛙が言った通り河辺の砂地に母蛙を埋めた。それから、雨が降ると青蛙は河に水が増えて、埋めた母蛙が水に流されるのを心配していつまでも『グワグワグワ グワグワグワ 降らないで 降らないで 母さんを流さないで』 と 鳴くのである。
中国民間文学集成遼寧巻撫順市巻上 1995・4・19