24  昔話を私の個性にしたい     

 人には自ら制御できない無意識内の自己があり、象徴的にしか意識できないという。      

 私は夢の中でひとつの「かたち」を見た。それを私の心の深層に刷り込まれた記憶(昔話)の無意識の自己の象徴だと思っている。

 昔話の語り聞きを通して私が人と出会い、別れるのもこの「かたち」と無関係ではあるまいと思う。昔話が私の無意識内の自己を象徴しているとすれば、私は昔話の語り聞きに相対していることになる。      

 人の個性が無意識内の自己実現なら私は昔話を自らの個性にしたいと思う。(1992年3月)  

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