焼き餅を食べる(二)
劉宝は女房と一緒になって何年かたっていたが、女房は劉宝の老母をあまり優しく世話していなかった。
外に小雪が舞うある日、劉宝夫婦は火鉢を囲んで餅を焼いて食べた、女房は餅を柔らかに噛んであやしながら幼い我が子に食べさせた。
劉宝の老母は部屋が寒いので、息子夫婦の部屋へ行って暖まろうと思い、夫婦の部屋の戸をそっと開けると、ちょうど嫁が孫に餅を食べさせているところだった。老母は何か切なくなってふと呟いた。
戸を開けてみたら みんなで餅を食べていた
嫁は孫に餅を優しく食べさせていた
あたしが昔、息子にしてやったように
老母の呟きを聞いた劉宝と女房は餅を食べるのを止めた。それから劉宝の女房と老母は打ち解けて、劉宝の女房は老母に優しくなったとさ。
姜淑珍故事選 1992・11・27 2001・05・30校正