馬鹿な地主

 太った地主が市場に行った、すると美味しそうなワンタン屋があった、一杯食べてみると旨い。店の親爺に作り方を聞くと「細かく切った脂身のない肉に葱と油と塩をほどよく混ぜ、薄いワンタンの皮で包んで作れば出来上がりだ」と言った。

 地主は忘れるといけないと、店の親爺にそれを紙に書いて貰い懐にしまった。そうしてひと塊の肉を買い、棒に吊るし担いで帰った。途中で鷹がその肉をくわえて飛んで行ったので傍にいた人が「あんたの肉を鷹がくわえて逃げてしまったよ」と教えると、地主は「なあに平気だ、ワンタンの作り方を書いた紙はわしの懐に入れてあるから、鷹はくわえて行っても食べられないさ」と言ったとさ。    

    四老人故事集                       01・1・29校正

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