俺はその子の親だ

 ある日、王さんは用事で街へ出かけた。街に着いてみると、何かを囲むように大勢の人がたかっている、王さんは“アレ、あの人たち何しているんだろう”と急いで行ってみたが、人が多くて入って行けない。

 “どうしよう”と思っていると、誰かが「アア、小さいのに死んでしまって、可哀相」とつぶやいているのが聞こえた、王さんは“エ、何だって”と、急いで行ってみようとして「開けてくれ、開けてくれ、開けてくれ」と怒鳴った、だがどんなに叫んでも誰も開けてくれない。そこで王さんは機転をきかし、今度は「開けてくれ、開けてくれ、俺が来たんだ」と声を上げた。

 人々がそれを聞いて「あんたは誰だ」と聞くと、王さんは「俺はその子の親だ」と怒鳴り返し、人々がサッと道を開けると、王さんはすかさず囲みの前に出て中を見ると、小さなロバが死んでいた。

      91/7/6, 沈陽市で聞いた話。             1999・1・4校正 

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