JR西日本大阪支社地区・スタンプ収集旅日記(新)
    第1章 ラッシュ!大阪環状線の朝

2008年3月15日のダイヤ改正にあわせて、 JR西日本が管内の550もの駅のスタンプを 統一シリーズで一新した。駅スタンプファンとしては一刻も早く押しに行きたいところ だが、あいにく時間的都合がつかず、1ヶ月が経過してしまった。

そんなとき、大阪で開かれる展示会に、説明員として3日間出張することになった。 自分で企画した新製品を出品するので、前日まで準備に追われて忙しかった。だが このチャンスに、ぜひ新しいスタンプを押さなければ!仕事に影響が出ないように うんと早起きして、仕事が始まる前に大阪市内の駅を回ってみることにする。

2008年4月18日・金曜日、午前5:50。我が家から近い中央線・新守山から電車に乗り、始発の 新幹線、6:20発のぞみ57号・N700系で、新大阪へ。あいにくの雨で、関が原付近の山々は 朝靄に包まれていた。

新大阪駅
新幹線で西へ東へ関西の玄関口の駅
[旧印表示]

7:10新大阪駅着。さっそく記念すべきJR西日本・新印第一号として、新大阪駅の スタンプを押す。この新印シリーズは、かつての国鉄の「わたしの旅」シリーズの デザインを踏襲したものになっており、丸い2重枠の中に線名・駅名と駅の キャッチフレーズが書かれ、空白を★マークで埋めるという形式を守っている。 絵柄も精緻で美しく、こんなスタンプが550も設置されたと思うと、本当にうれ しくなってしまう。JR西日本さん、ありがとう!この新大阪のスタンプは、 N700系と 駅舎がデザインされたもの。題材は今までおかれていた旧印と同じである。

さて、今日の仕事の展示会は、大阪ベイエリアにある インテックス大阪という展示会場で 行われる。まっすぐ会場に入るならここから大阪環状線の内回りに乗り弁天町から地下鉄中央線で中ふ頭 へ出るのが最短。開始時間は10:00だが、朝礼がある9:40には会場入りしたい。今からスタンプを押すの に使える時間は2時間強ぐらいである。さて、どうするか。私は、大阪駅から大阪環状線の外回りで、反対周り で弁天町まで行くことにした。つまり、環状線の円周の1/4でいけるところを、逆回りして3/4乗ろう ということである。

大阪駅
水の都にいちょう並木が続く駅
[旧印表示]

まずはともあれ、東海道本線で大阪駅へ。淀川橋梁を渡って大阪の町へ。 大阪駅のスタンプは、以前の場所と同じところに設置されていた。 いわゆるホッチキス印だ。スタンプの図柄は、2ヶ月前に訪問した、 中之島の市民公会堂 の建物と銀杏並木。さらに水上バスまで描かれており、ずいぶん細かく凝ったデザイン になっていた。駅のキャッチフレーズは旧印とまったく同じであった。なかなかすばらしい スタンプである。
さて、ここから大阪環状線の外回りへ乗り換える。

天満駅
日本一長い商店街のある駅
[旧印表示]

平日の朝の7時代のことである。列車は通勤・通学客でごった返している。 満員電車に押し込まれながらの旅が始まる。こういうことは、 数年前に東京で同じよう に朝の時間帯にスタンプを集めたことがあり経験済みであり、今日は覚悟してきた。 ありがたいこともあるのだ。列車本数が極めて多く、スタンプ収集効率がとても 高いのである。この大阪環状線は、さすがに大阪の町の中心を走る路線。それこそこの 時間、3分・4分という間隔で列車がやってくる。

天満の駅のスタンプのデザインは以前とは変わって、日本一の長さの 天満商店街 になった。そういえば以前、この商店街は歩いたことがあったっけ。

桜ノ宮駅
大阪の桜並木・水の都を体感できる街
[旧印表示]

次の列車までわずか数分しかない中で、列車を下り、ホームを移動し、階段を下り、 スタンプを確実に押してホームに戻るには、事前情報が重要である。今日も STATION-STAMPのサイト情報 を印刷して持ってきているので、頼りになる。また今回は、 1月に同じ大阪環状線を回っている経験 もあり、きわめて無駄のない動きが出来る。押し鉄のプロフェッショナルになった 気分である。ただしこうなると、旅であったはずのこの趣味が、スポーツのような 別のものになってしまっている感もなきにしもあらず。

桜ノ宮駅のスタンプは、 造幣局の通り抜け をイメージしている点、旧印と同じだ。ちょうど今ごろ見ごろだが、残念ながら時間がない。

京橋駅
大阪新都心OBPへの玄関口
[旧印表示]

京橋駅へ。大阪ビジネスパーク(OBP)のビル群、上のほうは雨雲がかかって かすんでいる。次から次へやってくる通勤の人たちの合間をぬって改札 を出て、インフォメーションの所でスタンプを出してもらい、押す。 JR新西日本印は、同じデザインだがホチキス印(場所に固定されているもの) とシャチハタ印(持ち歩けるもの)の両方が配備されているようで、ここは シャチハタ印の方であった。デザインは、OPBのビル群で、旧印と同じである。

大阪城公園駅
大綱秀吉の城とホールの駅
[旧印表示]

大阪城公園駅の改札を出て、駅前に見えるはずの 大阪城天守閣 をさがす。しかしあいにく雨雲にさえぎられ、今日は見えないようである。

この駅、前回来たときに、大阪城の大きな模型や、冬の陣、夏の陣など、いろいろな 歴史ドラマが描かいた壁画があるのに気がつき、感心して眺めた。せめてそれを もう一度しばらく眺めていくことにする。

すると、前回は見逃していたものがあることに気がついた。 司馬遼太郎 がこの駅へ贈った文章が、壁面の一面に綴られていたのである。味わって読む時間が ないのが残念だが、太古から現在までの大阪の歴史を俯瞰するような名文である。 司馬さんは終生、東大阪に住み、 東京へ出て行こうとはしなかった。大阪を愛していた人だった。

森ノ宮駅
大阪城天守閣が見える駅
[旧印表示]

7:51、大阪城公園駅の改札を入り、次の森ノ宮駅へ。 次の森ノ宮駅では、スタンプは改札の内側に設置してあったので、押して すぐホームに戻る。いつもなら、一度駅前に出てそのあたりの様子を 眺めるのが私のスタイルなのであるが、今日に限っては先を急がせて もらうことにしよう。4分後にやってきた次の満員電車へ乗り込む。 これはもう旅ではなくて、スポーツのようなものだと割り切らねば。

森ノ宮駅のスタンプのデザインは、大阪城天守閣だが、天守閣はあいにく 電車の反対側の窓側であり、私の位置からは人が邪魔でみることもできない。

玉造駅
大阪城の出城 真田幸村ゆかりの地 玄関口
[旧印表示]

堂々たる武将をデザインした玉造駅のスタンプ。旧印も同じデザインだったが、 迫力がアップした。大阪の陣のとき、孤軍奮戦した真田幸村の像だ。

この近くに幸村が築いた出城 真田丸が あった。この駅から歩いて5分程の宰相山公園がその跡である。 1月に大阪環状線を回ったとき、 夕闇の中に立つ幸村像を見てきた。が、今日は先を急ぐ。ここもスタンプは改札の内側に設置されていた。

鶴橋駅
香りにさそわれ鶴が舞い降りる駅
[旧印表示]

鶴橋は、昔ここに鶴が集まっていたので、この名前がついたそうであるが、 今はそんな片鱗もない繁華街だ。周りは焼肉やキムチを売る店が目立つコリアタウン という感じなので、新印に際してデザインが変わるかなと思ったのだが、そうでは なくてやっぱり鶴にこだわったスタンプであった。

そういえば今度の韓国大統領は、小さいころ大阪に住んでいたとの事を思い出した。 鶴橋かどうかは定かではないが、韓国とのつながりを打ち出すのもいいのではないか?

桃谷駅
徳川将軍家の元本陣御勝山古墳の駅
[旧印表示]

桃谷駅のスタンプのデザインはちょっと以前と変わって、前方後円墳がデザインして あった。大阪夏の陣のとき、徳川秀忠が陣を張ったという、 御勝山古墳 である。古墳はちょっとした小山であるので、後世、陣地として利用された例は結構ある ようだ。平野であまり高台のない大阪平野では、よい立地だったのだろう。

スタンプのデザインに残っている寺の絵は、旧印にもあった、聖徳太子が創建したという古刹、 舎利尊勝寺 であろう。だがキャッチフレーズにはそのことが一切入っていない状態になってしまったので、 これではわからないのではないかな。8:18桃谷駅を後にする。

寺田町駅
阿倍野・天王寺・生野区の3区に関係する駅
[旧印表示]

次の寺田町駅。以前のスタンプの図柄は摂津国分寺跡であったのだが、今回変わってしまった。阿倍野・天王寺・生野区の3区にまたがるので それぞれの区の花をあしらって、その間に電車が走っているというデザイン。デザインに苦労したあとが 感じられるスタンプである。

さて、時間が8:20を回ってしまった。私の自由時間は9:00までの残り40分、どこまで回ることが 出来るのだろうか。ともかく次の電車に乗り遅れないように、先を急ぐ。

天王寺駅
四天王寺と通天閣の駅
[旧印表示]

天王寺駅は大阪の南のターミナル。大阪環状線の他、関西本線・阪和線も乗入れ、 駅は巨大である。しばらく駅の中で迷子になってしまい、どちらに出たらいいのか わからなくなってしまった。しかし結果、スタンプの設置場所は以前と変わっていな かったことがわかった。

デザインは、前回1月のときに訪問した古刹・ 四天王寺、これは旧印と同じ。 加えて近くの清水寺境内にある 玉出の滝が追加されていた。平地しかない大阪と思っていたが、このあたりには生駒山地に降った雨が 湧き水として湧き出す所があるようで、七名水といわれているとか。知らなかったなあ。

新今宮駅
動物園・新世界・通天閣へとつながる駅
[旧印なし]

8:34天王寺駅の改札を入り、次の列車へ。いよいよ残り30分となった。 次の新今宮には、以前はスタンプが設置されていなかったが、今回めでたく設置になった。 しかもこのデザインが良いではないか!今回一番のデザインではないかな。 中央に 通天閣、右側に 天王寺動物園の象。左側には 新世界商店街の立体看板と、 通天閣の守り神・ ビリケン様。 なんとも豪華、大阪らしさが爆発した一枚だ。

今後大阪に来る押し鉄諸君、この一枚だけはハズセナイゼ!

今宮駅
大阪環状線で一番高い駅
[旧印なし]

次の今宮駅にもこれまでスタンプがなかったのであるが、こっちのスタンプは どうもデザインに苦労したようで、大阪環状線で一番高い駅、だそうだ。

この駅の構造はちょっと変わっていて、外回り・内回りの線が立体的に配置 されている。内回りのホームに行くには、外回りのホームから一階エスカレータ で上がらないといけない。駅の立地の関係でこうなったのだと思うが、これを スタンプの題材にするとは思わなかった。

芦原橋駅
人権・太鼓ロードの玄関口の駅
[旧印表示]

芦原橋駅。前回1月のとき、間違った方の改札に出てしまってスタンプを探したが、 今回も同じ改札を出てしまった。駅員さんにすぐさまスタンプの位置を聞くと反対 側の改札とのこと。急いで戻ってスタンプを押す。なぜなんだろうか、同じ間違いを してしまう構造なのか、私との相性か。新スタンプの図柄は、 人権・太鼓ロードというもので、むかしこのあたりが革製品の産地で、太鼓が良く 作られていたため、その歴史を伝えるべく、最近街区を整備したことを伝えている。

大正駅
ドームと沖縄料理の街の駅
[旧印表示]

大正駅のスタンプの図柄は今回変わった。目の前に見える特徴的な形の 大阪ドーム が描かれるようになって、これはよくわかる。それに沖縄料理の街とあるが、 このことは知らなかったなあ。調べてみると大正区の人口の1/4は沖縄県から来た 人々らしく 「リトル沖縄」 などと呼ばれているらしい。その関係で沖縄料理の店が多いらしいのだ。海で周辺と つながっていた大阪らしい話である。私も沖縄大好きである。こんどぜひ途中下車 して沖縄料理を楽しんで見よう。

弁天町駅
交通科学博物館のある駅
[旧印なし]

弁天町は以前は、スタンプが設置されておらず、併設の交通科学博物館にスタンプがあるという 状態であったが、今回の設置で、立派なスタンプが出来た。もちろん 交通科学博物館が題材だ。 SLとL特急、背景の紅白の縞模様が大変強い印象を与える。 私は、 前回一月に訪問したときに ゆっくり見てきたが、SLやL特急の本物を博物館に行けばまじかで見ることができる。
  さて、弁天町でスタンプを押したところで9:00を回った。タイムアップである、 出来れば大阪環状線を押し切ってしまいたかったが、これ以上やっていると仕事に 遅れ可能性が高いので、ここで終わりにする。

弁天町駅で地下鉄中央線に乗り換え、さらにコスモスクエア 駅でニュートラムに乗り換え、展示会の会場・インテックス大阪の最寄駅、中ふ頭駅へ急ぐ。 頭を切り替えて、これから仕事だ。雨もあがったようだ、がんばろう。

私のこの展示会出張は2泊3日なので、また明日の朝、この続きを旅するつもりだ。(了)


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