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大きく分けて常用の褌には次ぎの三種類の褌があります。
いちがいに褌といつても、さまざまな用途に合わせてその種類があります。
普段、下着として常用するなら越中褌か六尺褌があり、相撲ではまわしといわれる褌、
水泳やお祭りなどで見られる褌は六尺褌の変形となったものです。
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![]() 越中褌はお尻や、 男性の大切な部分をやさしく包むように着用します。 越中褌は「クラッシックパンツ」などと いわれて市販されています。 |
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![]() 昔の工事現場で土砂を運んだ網状の器に 似ているところから、 その名が付けられたと思われます。 越中褌の前垂れ布の部分を無くした形をしています。 かっては多く見られた褌ですが、 今ではほとんど普及していないようです。 |
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![]() この褌は六尺褌の前袋を二重にしたものです。 |
![]() その名の通り、六尺の布を締め込む褌です。 現在の長さでは約2m前後です。 締め方にはいろいろな種類がありますが、 写真は、最も代表的な六尺褌です。 |
褌のいろいろ
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もっこ褌は「女形」に愛用されました。 かって歌舞伎の女形役者は「もっこ褌」を愛用していました。 着物の裾から越中褌、六尺褌など前垂れ布が見えない、いわゆる男を意識しないように、前垂れのない「もっこ褌」が利用されていたと言われています。 |
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![]() 懐かしいクロネコ褌は、男の局所を最低限に隠す褌です。 これも水褌の一種で、水泳などのためのもっこ状褌です。 紐状で局所を隠す以外はほとんど布を使用せず、 股間からお尻の部分にかけては、ほとんど紐状のものです。 戦中から戦後の物がない時代に作られたようで、 生地は麻地が使われていました。 その起源は定かではありませんが、昭和20年から30年代にかけては、 このクロネコ褌が普及して、水泳パンツのサポーターとしても使われました。 しかし、次第に廃れて今ではまったく見ることができなくなった、 絶滅(?)した褌といえるでしょう。 |
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六越褌(わり褌) この褌は六尺褌の一種ですが、 一部の褌愛好者の方には人気のある褌です。 愛用されている方によると、リラックスできる六尺褌ということで、 すっかりこの褌にハマっているそうです。オリジナル褌のようですが、 かなり以前から伝えられてきた褌ということです。 ある民俗資料の文献によれば、戦国時代に麻を二枚に裂いて胴に巻き、 股間に通して前に垂らすように締めた褌があると記載されていました。 褌に用いる生地は大体1.5m程度の布の半分を1/2に切って、 その部分を腰紐として使用して、全幅の部分の布を股間に通して、 残りを前垂れにします。 わり‐ふんどし【割褌・割犢鼻褌】-広辞苑より− 四尺(約一・五メートル)ほどの布を、縦に二つに途中までさいて、 そのさいた部分を腰にまとうようにした下帯。割下帯。 わり‐したおび【割下帯】 「わりふんどし」に同じ。 |
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![]() 長崎県国見町の「鳥刺し踊り」で使われる九尺褌 |
九尺褌 六尺以上の長さの褌のことを言います。 九尺近くあるものはかって漁師が締めていました。 前袋部分は同じですが、長い部分は腹を二重に巻いていたようです。 写真の九尺褌は長崎県国見町の伝統芸能「鳥刺し踊り」に使われる褌で、 下半身を覆った布は胸のあたりの横褌で締めるという独特の形をしています。 名称は定かではありませんが、江戸時代から伝わっているようです。 http://web-jp.com/cyber-tv/2000/0709torisashi/ |
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相撲や祭りの時に締める褌を「まわし」とか「締込み」と呼ぶことがあります。 これも褌の種類のひとつですが、 博多山笠や西大寺の裸祭りでは「締込み」と呼ばれています。 まわしの締め方はここで紹介しています。 |
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歌舞伎、芝居、舞踊などで用いる褌で、前垂れをきれいに見せるように羽二重か縮緬の別布でしたててあります。 ちょうど越中褌の後ろに布を縫い付け、前掛けをしるように着用します。 激しい動きや振り付けでも、緩むことがなく、見た目もきれいに見えます。 下がりの両端には、形を整えるため鉛などの重りが縫いつけてあります。 下がりの詳しいことはこちらに掲載しています。 |
水褌(すいこん)とは・・・?

水褌として使われる「六尺褌」(左写真)と「クロネコ褌」(右写真)です。
一般に六尺褌といわれるもので、 前袋を二重に通すのは、もともと水泳用に締める「水褌」に多く用いられます。
これは水に濡れても前袋が透けて見えないようにする役目もあります。
俗にいう「クロネコ褌」は水泳用の簡易褌と
いうべき褌で、もっこ褌が変形したものです。水着のサポーターとしても使用されてきました。
水泳用に使われた越中褌です。
紐を体三周する程度にして、前垂れの上から結び、前垂れ布を固定します。
水泳には普段、前袋を二重にした六尺褌を用いますが、一部では越中褌を水泳用に使用することがあります。どうしても水中などで緩みがちなので、股間に通した布をしっかりと固定する必要があります。そこで紐を長くして(体三周)前垂れの上から結び、褌を固定します。これだと緩みのも少なく、越中褌を水泳用としても利用できます。
水修行・滝行の褌
禊や滝に打たれる水修行などにも褌は用いられています。六尺褌と越中褌が使われますが、特別に厚手の晒木綿で仕立ててあり、前袋部分の透けるのを防いでいます。法衣店などで扱っています。 禊や滝行は日本古来の精神身体の鍛練として宗教上の神事で、褌もまた神聖な衣裳でもあります。

褌の生地は・・・?
赤褌は体にいい・・・?
最近よく言われることに、赤褌は体にいい・・ということがあります。白褌よりも少しばかり刺激的?な色でインパクトも強いためかとも思われますが、どうやら赤の下着は心構えのほかに、体にも微妙に影響を与えるらしいのです。パンツなども赤が静かなブームといわれていますが、これが褌となればより健康にも良いのではないでしようか。特に中年以上の方に赤い下着志向が多いと聞きます、ある褌愛用の方が娘さんから「お父さん、赤ふんどしが体にいいそうよ・・」と言われたとか・・。娘さんは赤の下着の効用をちゃんと知っていると同時に、褌に理解のある娘さんのようですね。

赤褌を締めて身も心も健康に・・・・。

晒木綿の越中褌
生地の薄いもの、めの荒いものなどいろいろな晒があります。
褌はまず下着であることが大前提ですから、肌触りの良い生地を選ぶことが大切です。それに男の一番大切で敏感な部分を覆うわけですから、締め心地の感触も必須アイテムとなるわけです。褌の生地は昔はほとんどが麻であったと伝えられています。江戸時代に入ると木綿が一般的になりましたが、武士社会では羽二重、縮緬などの褌もありましたが、これは貴族、高級武士の褌であったようです。
昔の褌の話しはこれくらいにして、ふだん褌に適した生地はといえば、まず晒木綿が上げられます。柔らかさ、手軽さなどまさに肌着としては最適の生地といえましよう。晒は呉服屋さんのほかに、衣料店、デパートなど買え、比較的安価なこともあって手軽に買い求められるでしょう。ただ、晒木綿の種類は多く、薄手のものから厚手のものまで多種にわたっています。値段も1反(10m)800円から1000円前後のものが多く、安売りの場合は3反1000円のものもあります。
好みにもよりますが、大体1反1000円前後の晒木綿だつたら品質も問題ないようです。晒木綿を選ぶときに、やはり肌触りがあります。本当は一度洗ってその感触を確かめるのがよいのですが、これは使ってみないとわかりません。一度洗ってもゴワゴワした感触がなくならない晒は褌などの下着には向いていないようです。しかし、下着としてでなく、水泳や御神輿の祭り褌にはやや、厚めの生地のほうが水に濡れた時にも透けないことがあげられますから、使用目的によって晒を選ぶようにすればいいと思います。褌を下着として使う場合は晒が一番ですが、祭や水褌などオシャレな褌として使う場合には、 色物柄物が好まれます。

幅広の浴衣地の残り布で越中褌を仕立ててみました。(写真左) 糊落しをして仕立てるのがポイント。
写真右は、祭りの御輿などで使用されている半巾の柄褌。ファッション性が高い六尺褌の一種ではありますが、
下着として褌を使用している私にはどうもフィットしない褌のようです。
若い人に褌が好まれている原因のひとつがファッショナブルな色物の褌にあるようです。六尺褌の生地では晒木綿のほかに、モスといわれる生地があります。幅は晒よりやや広い35センチほどです。最近では着物の下着としてモス生地が用いられています。ただ、モスにもさまざまな色や厚い薄い生地がありますから、自分に合った好みの生地を選んで下さい。値段は1反21mで1500円から2500円ぐらいで、店によっては切り売りもしてくれます。東京地区では浅草の「あだちや」さんで、生地、色、柄などが豊富に揃っています。地方からも多くの人が訪れていますから、褌の生地を求めるなら一度は覗いてみる価値はあります。
究極の褌というか、下着に向いた生地に絹生地があります。最近では絹製品の褌も多く売られていますが、絹でもやはり縮緬が最高の肌触りで、これはクセになりそうです。羽二重はややごわごわした感じがつきまとい、褌にはどうかと思いますが、羽織や着物の裏地に使う胴裏地という生地は褌にも使えますが、生地本来の使用目的と少し違っているような気がしないでもありません。絹の褌は最高の肌触りですが、欠点は洗濯ですぐ変色することです。

カラフルな褌生地が揃っている。もはや褌はオシャレ着の感覚。
左の写真は丹後縮緬製の絹の越中褌。肌に優しくクセになりそうな着用感じです。
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