理事長 社会福祉法人北海道光生舎
理事長 高江智和理

 昭和31年、光生舎は「企業授産」という新しい理念のもとに創業しました。資金や権力のある人が弱者を救済するという慈善的行為でつくられたのではなく、身障者が集い、自らの手で働く場を事業化してつくり上げたものです。それから50年以上がたち、私たちは数々の善意に支えられながら、個々の障害を高付加価値の仕事と大量生産システムによってカバーし、進歩的な経営を貫いて順調な成長を遂げてきました。
 障害者自身のために何が本当に良いことなのか。当舎では、本人が誇りを持ち、やり甲斐があり、人から頼られる仕事をすることが必要だと考えます。
 ご両親には、お子さんが当舎で働くということは、その子の将来の生き甲斐や、やり甲斐、自分で生きていく道を一緒に見つけていくという事と考えていただきたいのです。
 当舎は、施設が赤平の街の真ん中にあることもあり、利用者の自由を多くしてあげたい、という気持ちがあります。外に出かける事や、お酒を飲みに出かける事、恋愛をする事も含めてオープンにしてあげたいということがあります。
 障害者の問題というのは、家族の問題だと思います。ご両親は自分が生きているうちはこの子の面倒を見てあげなきゃならないとか、自分がずっとそばにいてあげなきゃならないという思いを持ちすぎると、過保護になってしまう場合があります。私は、子供自身が何を考えているのか、何を望んでいるのかを知る事が大切だと思うのです。そして、その子が将来どうやって生きていくのかということに責任を感じていただきたいのです。当舎での生活や仕事は、決して楽な事ばかりではありません。朝起きて、働いて、お金を稼ぐという、一般社会の誰もがやっている事をやりましょう。それが生きる力になるし、自立の力になると私は信じています。

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