Open sourcing関係の参考文献
1.Raymond, Eric S. "The Cathedral and the Bazaar"
知的資産の開発形態について、大会社が内部コントロールのもと行う社内大プロジェトと、世界中に散らばったインテリジェンスの自然発生的参加による開発プロジェクトの違いを議論した将来の発展性の可能性を内蔵したペーパ。Netscape社の企業戦略に大きな影響を与えたと言われる。
http://tlug.linux.or.jp/docs/cathedral-bazaar/
2.O'Reilly, "The Open-Source Revelution (Release1.0)" with an introduction by Esther Dyson
知的資産の創造を行うこれからのビジネス・モデルとは何かを議論している。特に、Open Sourcingの本質が、近代から現代に至る科学的知の研究実践と同じであることに言及している。
3.MicroSoft, "Open Source Software - A (New?) Development Methodology"
マイクロソフト社内部文書、注釈:Raymond, Eric S.
日本語訳:山形浩生訳、「オープンソース・ソフトウェア:ソフト開発の(新たな?)手法」
Open sourcingの動きに対するMicroSoft社の内部戦略メモ。これはいわゆるハローウィーン文書といわれ、その文書にEric Raymondがコメントを交えたものが本記事。MicroSoft社は本文書で、Open sourcingを収入とプラットフォームに対する脅威をもたらすものとしてとらえている。
http://www.post1.com/home/hiyori13/freeware/halloween1j.html
4.山形浩生、「ハロウィーン文書」
ハロウィーン文書はMicrosoft社のOpen Sourcingの動きへの社内戦略立案のための調査書で漏洩文書である。MicroSoft社はそれが本物であることを認知している。この文書に対する日本人的感想を山形浩生氏個人の意見として陳述している。このような新しい動きに対する日本人経営者の態度やコンサルタントらの日本人経営者への働きかけの特徴を知る上で興味深い記事である。
http://www.post1.com/home/hiyori13/freeware/halloween.html
5.Zawinski, Jamie, " Resignation and Postmortem"
木村誠訳、「辞職そして追悼」
Netscape社がブラウザ・ソフトのソースを公開し、その拡張開発をOpen sourcingで行ったMozillaプロジェクトの失敗を報告し、Open sourcingが万能ではないことを示している。
http://www.bekkoame.ne.jp/~kmakoto/opencom/Jamie-san.html
6.Communications of the ACM April. 1999-Vol.42, No.4
Open-Source Software Development特集
7.Galivan, Michael J., "Striking a Balance between Trust and Control in a Virtual Organization: A Content Analysis of Open Source Software Case Studies," Information Systems Journal, Vol.11, 2001, pp.277-304.
仮想企業の1事例としてオープンソース運動を検討している。仮想企業は信頼によって成立すると言われるが、実際はコントロールが働いていることを筆者は既存文献を内容分析することで明らかにしている
8.Bergquist, Magnus and Ljungerg, Jan, "The Power of Gifts: Organizing Social Relationships in Open Source Communities," Information Systems Journal, Vol.11, 2001, pp.305-320.
オープンソース開発モデルの成功には贈与が必要としばしば言われる。しかし、その理論的な基盤についての議論と検証がされてきておらない。筆者らは贈与がオープンネスを生み出すためだけでなく、人々の間の関係を組織化する上でも必要であると主張する。贈与することがパワーを本人に与え、それがソフトウエア・コードの品質を保証する1方法としてオープンソース・コミュニティでは使われている。
9.Jorgensen, Niels, "Putting It All in the Trunk: Incremental Software Development in the FreeBSD Open Source Project," Information Systems Journal, Vol.11, 2001, pp.321-336.
FreeBSDの開発プロジェクトは高度に漸次的な開発モデルで行われている。このモデルはバグ・フィックスした新しいリリースを頻繁に行うことを動機付けるが、一方では複雑な新しい機能の開発を支援していないことを、筆者はプロジェクトへ参加している72人を調査することで明らかにしている。
10.Dempsey, B., Weiss, D., Jones, P., and Greenberg, J., "Who Is An Open Source Software Developer?" Communications of the ACM, Vol.45, No.2, 2002, pp.67-72.
Linuxの開発者プロフィールを研究し、それら開発者はしばしばいわれる名誉や栄光を求めて参加する人たちではなく、むしろ開発への頻度が低い2400人以上の人間から構成されれいることを統計的に明らかにした。言い換えれば、偉大なヒーロー的プログラマは殆どいなかったのである。また、それら開発者は世界に広がっているものの、ドイツをはじめとする欧州の人々が多いことが判明した。
UNC Open Source Research Team