2000年4月に書いた文章です。

ハカセの今

共通の趣味
我が子ながら変わってるなあ、と思っていました。
こくっぱが障害児だとわかり、いろいろ調べていくうちに、「もしかしたらハカセも変?」
児童相談所での聞き取り調査の時、
どうしてこくっぱの遊び方を「不思議に思わなかったのか」きかれました。
「だって、お兄ちゃんも同じ遊び方をしていましたので・・・。」
ミニカーを敷居の上にキチンと並べる。
自転車のタイヤをひたすら回す。
バケツに水をためて、ひたすらかき混ぜ「渦巻き」を作る。
まだまだありますが、ほんとにこくっぱとハカセの趣味はそっくりです。
話をしていくうちに「お兄ちゃんはアスペルガーかもしれません」と言われました。
こくっぱとの唯一の違いは、ハカセは「ペラペラにしゃべれる」こと。
ただ、普通にしゃべれるようになったわけではありません。

3歳半までに言えた二語文は「ぎゅうにゅーちょーだい」のみ。
あとは「○★△◆☆・・・」何を言ってるのかさっぱりわかりませんでした。
ところがある日突然、しゃべっていたのです。
完璧な文章で。
いまだに、どうして突然完璧にしゃべりはじめたのか、謎・なぞ・ナゾです。

できること・できないこと
ハカセは「障害児」ではありません。
日本では、知的障害や肢体不自由などがないと、障害児としては認定されないようです。
コミュニケーションに障害があっても、「普通の子」として扱われます。
確かに見た目は「普通」ですし、日常生活もそれなりにこなしています。
ところが、小学生になっていろいろと困ることが増えてきています。
もし、何も知らなかったら
「勉強ができるのに、なんで常識がわからないの」
「じっとして先生の話を聞きなさい!」
「今、関係ないことを話さないの!」
と、叱られつづけていたことでしょう。
『できること』と『できないこと』の差が、信じられないくらい大きいんです。

数字が大好きです。
誰も教えていません。質問されれば答えていただけです。
小学校入学前には「繰り上がりの足し算」「繰り下がりの引き算」ができるようになっていました。
「(−1)と(−3)はどちらが大きいか」もわかっているようです。
どういう風に理解しているのかは謎ですが、
1年生になって「さんすう」の教科書をもらってきた時、
その日のうちに載っていた「足し算」「引き算」を全部やっていました。

ところがひらがなが苦手です。お手本を見て同じように書くことが大嫌い。
手先が不器用で、いまでも家では箸を使わず、スプーンとフォークで食べているくらい。
「えんぴつ」で自分のイメージ通りに描くなんて、至難の業です。
キーボードを使ってローマ字入力でなら、ひらがなは全部かけるのに・・・。

何よりも難しいのは人間関係。
どうも「人と人の距離」が測れません。
友達にちょっかいを出して、引き際がわからず、相手が泣くまでやってしまう。
見知らぬ人をつかまえて、まるで旧知の友のように語り掛ける。
保育所の頃なら「人懐こいかわいい子」で通っていましたが、
小学生の今、この辺をどう教えていくか、最大の課題になってきています。

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