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●1歳半頃
意味不明の音を発することはとても多かった。言葉と呼べるものはまだ一語もでていない。指さしもできない。
大人の言っていることはほとんどわかっていなかったように思う。
●2歳頃〜
2歳の子供用絵本セット約40冊を購入。全部で7万円弱で高かったが、営業マンが家に来て読んでくれた時にふうちゃんが目を輝かせたので、思い切って。
届いてから数冊ピックアップして毎日読み聞かせた。
そしたら、見事にはまってくれた。
「かばくん」(福音館書店)など特にお気に入りの絵本は、そのページをママが読み終わると、ページをめくる、というワザを身につけた。字が読めるわけではないから、もちろん音を覚えているのである。
また、擬音(ポン、ジャー、あっ!、グワッ、ばぁ、など)が出てくるページでは、その箇所になると自分から言うようになる。
また、「『ねないこだれだ』持ってきて」などと本の題名をいうと、本棚からその絵本を出して持ってくるようになった。間違えて持ってきたことは今まで一度もない。
最初のうちは本をビリビリに破いたりしたので、ページの周りをセロハンテープで補強してから与えていたが、いつの間にか破らなくなった(といっても人にはあげられないくらいものすごーくボロボロ)。
●2歳1ヶ月頃
言葉は出ないが、要求は全て伝えられる。
例えばご飯が食べたい(そんなことは滅多にないが)時は、食堂の自分の椅子のところまでママを引っ張っていく。テレビが見たいときはテレビの前にママを連れていく。外に行きたいときは玄関にママを連れていく、など、何がしたいのか、はきちんと察することができる。
●2歳4ヶ月頃
名前を聞かれたときに「ハイ」と手を挙げることや、「バイバイ」などができるようになった。
動物や乗り物が好きで、名前をたくさん覚えた。指さしができないので、指したいときはママの手を自分の手の代わりにして使う「クレーン現象」を行いながら、ママに動物や乗り物の名前を言ってもらうのが好き。逆に「バスはどれ?」「ケーブルカーはどれ?」「きりんさんはどれ?」などと聞くとママの手を使って正しく指させるように
自傷行為(自分の思い通りにならない、気に入らないことがあると自分の手で自分の頭をペチペチ殴る)始まる。これは医師によれば、自閉症の子に多いけれども、自閉症の子に限らず自分の意志をきちんと伝えられない子供に良くあるのだそう。
●2歳6ヶ月頃
大人の言うことはかなり理解していると思う。ただ、こちらが要求したことをそのまま行動してくれるかどうかは別問題。
動物の鳴き声を7種類くらい言えるようになる(「おさるさんは?」「キャッ、キャッ」「らいおんさんは?」「がおー」「ぞうさんは?」「パオーン」など。こんなにはっきりした発音ではないが)。
このころ凝っていた絵本が「さよならさんかく」(こぐま社)。「さよならさんかく、またきてしかく・・・」の歌に合わせて、身の回りにある品の絵がたくさん書いてある。例えば「さんかくはテント、テントは黄色・・・」のページをめくると、黄色いものがずらりと並んでいる。バナナ、ひまわり、スクールバス、ヒヨコ、きりん、グレープフルーツ・・・etc.。ふうちゃんはこれらの絵をママに一つ一つ指ささせて、たくさんの単語を覚えていった。
療育センターでST<言語療法士>とクラスのお母さんとの懇談会があった。
一人一人子供の状況を説明して、アドバイスを受けるのだが、短い時間でもあり、あまり深い話はできない。
ふうちゃんに関しては、下記のようなことを言われた。
◆自分の要求は伝えられても、それが言葉になるまでには長い道のりがある。直接的要求が出来てもそれはまだ要求のレベルで、言語のレベルとは言えない。
◆ちょうだい、などの身ぶりが出来る方が言葉に近い。言葉を出そうと焦るよりも、身ぶりで示すことをまず覚えさせた方が良い。お風呂の好きな子なら、身体を洗う仕草を“お風呂入りたい”のサインにするとか。お風呂までママを引きずって行くというのは要求のレベルだが、居間で身体を洗う仕草をしてお風呂に入りたいという意思を表すのは、言葉に近い。
◆親がわかりやすい発音で、良く言葉かけをしてあげることが発達につながる。
◆表現力などもついてくると言葉は出て来やすい。親が出来ることとしては、言葉に添えて身ぶりをなるべくつけること。身ぶりは子供が混乱しないように統一する。 |
●2歳8ヶ月頃
手遊びを、ほんの一部分であるがやるようになる(アイアイの真似や、げんこつ山の一部など)。
また、歌に合わせて擬音を発するようになる。
このころ「おかあさんといっしょ」の歌のビデオで、『にじのむこうに』(坂田修作詞・作曲)という歌に凝っていた。歌のなかで「このゆびにー、とまれー、オーイ! 出発だぞー、あつまれー、オーイ!」というところがあるのだが、このオーイ!が超気に入ってしまったのである。何かというとオーイ!と叫んでいた時期で、スーパーなどで知らない人に対してもオーイ!と呼び止めてしまうので、ちょっと困った。
●2歳9ヶ月頃
散歩に出て抱っこしてほしい時、ママの前に回り込んですがりつくので、「抱っこ」の“だ”を言うようにさせたら、切実な問題だからか、すぐに覚えた。
他人様には通じないが、言葉の第一歩ではある、と喜ぶ。
また、この頃丸いもの(リップクリームなど)の転がしに凝っており、よく床に落としてはママに拾え、というので、「取って」を教えたら、“お、え”と言うようになった。
3歳現在、“と”も“て”も発音できるのだが、「取って」はいまだに“お、え”のままである・・・(^_^;。
●2歳10ヶ月頃
ゾウのことを「どおー」というようになる。きりんのことは「ん」。
自分での指さしがようやくできるようになる。とはいっても、やはりクレーンの方が楽なようで、あまり自発的にはやらない。
ベネッセコーポレーションの“こどもちゃれんじ ぷち”を年間購読していたが、ふうちゃんがしまじろうに全く興味を示さないので、くっそー、お金をドブに捨ててしまったぜ!と思っていたら、終わりの頃の「色とかたち」というビデオにはまってしまった。おかげで色は赤・青・黄・緑だけだがしっかりと覚えたし、形もまる・さんかく・しかく・ハート・十字・星は覚えた。
この号の絵本にはたくさん身の回りのものの絵が載っていて(バケツ・歯ブラシ・ジョウロ・長靴・バナナ・トマト・りんごetc.)、ふうちゃんはママに指さしさせながら名前をほとんど覚えてしまった。
●2歳11ヶ月頃
「かっぱなにさま?かっぱさま!」の歌が気に入り、かっぱのことを「ぱ」と言うようになる。「ジュース」は「じゅ」。
●3歳
心臓の手術で入院中に遊ぼうと思って買った、27枚の木製の絵カードの絵の名前を全て覚える。
心臓の手術のための長い長い入院で、最初から個室を取ってママが付き添ったのは、やっと出始めた言葉の灯を消したくない、というのが最大の理由だったが、予想外の辛い思いをたくさんしたにもかかわらず結果的には言葉が引っ込むことはなかった。
●3歳1ヶ月頃
散歩などで葉っぱが生い茂っているのが気に入ったのか、葉っぱのことを「ぱ」と言うようになる。かっぱの“ぱ”と葉っぱの“ぱ”は区別がつかないが、指さししているもので見分けることができる。
完全ではないが、「じいー(じいじ)」「パパ」「ママ」「ばあ(ばあば)」が言えるようになる(さすがに「じいー」は数カ月前から言えていた)。多分よその人が聞いても「じいー」以外は聞き分けが難しいが、本人たちにはわかる。
ただ、促されないとなかなか自発的には言わない。
指さしがとても上手になる。最初ママの手を使おうとしても、ママが手を出さなかったり、「自分で指さしして」というと、諦めて?自分でいろいろ指さしするように。
●3歳5ヶ月
あまりボキャブラリーは増えないが、ビデオなどの手遊びを真似したり、ママが言った言葉をすぐ真似してみたりと模倣がかなり見られるようになった。音は全く正確ではないが、豚の絵を見て「ぷぱ」と言ったり、お家の絵を見て「※※」(“う”も“ち”も言えないがイントネーションだけは“うち”になっている)と言ったり。言おうとしている意欲は見て取れるので、すごく嬉しい。
家のすぐ近くの大通りから電車やトラックが見えるため、最近はそれに凝っている。電車は「んしゃ」。トラックは「っく」。ビデオに出てくるでんでん虫の歌を“でんでん”と言えるのに、どうして「でんしゃ」と言えないのかは良くわからないのだが・・・。ちなみに自転車も三輪車も「んしゃ」。
●3歳7ヶ月
東京に引越して、療育や訓練が自分で選べるような環境が出来たので、言語指導を受け始める。だいたい3週間に一度くらいのペースで、マンツーマンで約1時間ずつ。
◆我が家は二つの医療機関で言語指導を受けることにしました。言語指導を希望する子供はとても数が多く、一つの病院だと周期がだいたい1ヶ月半くらいなのです。体調を崩してキャンセルが入ると、3ヶ月開いてしまうことになる。これでは継続的指導にならないと思ったからと、一人の先生の見方だけでなく、複数の先生の目から見た指導を受けたかったからです。マンツーマン指導では先生と子供、先生と親の相性って結構大きく影響しますから・・・。
◆指導の仕方はやはり全然異なりました。
O先生はふうちゃんへの指導は全くせず、母親である私のふうちゃんへの接し方を指導するのです。最初の頃は良くわからず「この人、何やってんだろう?」と思いましたが・・・。
またT先生は私への指導はせず、ふうちゃんに直接働きかけるやり方です。
二人ともとても素晴らしい先生ですが、二人のやり方を両方知っていて私が初めて納得できたことも多々あり、どちらか一人だけに頼っていたら不安になったことも多かったように思います。やはりその意味で二つの医療機関で指導を受けることにしたのは良かったと思います。
◆二人とも共通しているのは、現状のふうちゃんに絵カードなどを使って単語を増やすような具体的指導をしてもあまり意味がない、という認識です。ふうちゃんにはその前段階の“コミュニケーション意欲”が乏しい。ふうちゃんの心をもっと外の世界に向けて広げて、“人とお話したい”という気持ちを育てれば、言葉は自然に出てくる、と二人とも考えていて、O先生は母親との関係がより良好になることによって、またT先生はふうちゃんの興味の幅を広げることによってふうちゃんの“コミュニケーション意欲”を育てようとしているのだと思います。 |
●4歳
ボキャブラリーがずいぶん増えるとともに、大人の指示がだいたい1回で通るようになる。自分で言うことができるボキャブラリーは200以上あると思う(数えてみたことはないが)。
ただ、発音は相変わらず悪いので、私を通訳に立てないとほとんど誰にも通じない。これで言葉と言えるのかはきわめて疑問だが、ちょっと「母親的優越感」を感じることでもある・・・(笑)。
●4歳2ヶ月
「ジュ、チョーイ」(ジュースチョーダイ)「チェーチェ、オッエ」(シンカンセン、トッテ)「パパ、ダ」(パパ、ダッコ)などの言葉が聞かれるようになる。一応2語文???
●4歳4ヶ月
「イヤ」「ダメ(“バメ”と聞こえるが・・・)」が即座に使えるようになる。これによってだいぶ身体を使っての抵抗(手で払いのけるなどの直接的な行動)が減る。
●4歳6ヶ月
あるところで発達専門医の診断を受ける機会があった。言葉についても色々話していたのだが、その医師から「要求でない動詞は出ていますか?」と聞かれた。
ハッ!!!!!
そういえば、出てないねぇ・・・(笑)。
まだまだ奥が深い、言語の世界。
●4歳9ヶ月(現在)
最近になって予測行動(「お風呂はいろ!」というと服を脱いで籠に片づけたり、「歯磨きしよ!」というと枕に使っているぬいぐるみのカメを持ってきたり)が増えてきている。ふうちゃん的にはママがすごく喜んでくれるのでやっている、という感じだが、具体的に言葉に結びついてはいなくても何かコミュニケーションに近いようで嬉しい。
また、人形遊びなど今まで全く関心のなかった遊びに少しずつ手を出すようになったことも、言葉につながる内面的成長のような気がしている。
●ふうちゃんの場合は、食事がまだミキサー食であまり“噛む”ことをしていないために、発音が不明瞭だったり、発音できない音があったりするのだと思います。ものの名前(単語)は数百は知っていると思われるのに、言葉として出てこない理由の一つには、それもあるのかもしれません。
●ただ、まだふうちゃん自身が、「お話するより、直接要求した方が手っ取り早い」と強く思っていることもあります(周りの大人も、ふうちゃんの要求を先読みして動いてしまうので、今のレベルでは確かにそうです)。じいじは「オレとふうとは心が通じ合っている」とか豪語してますしね・・・。最近実家に行くとなーんにも言うこと聞かないんだよなぁε-(ーдー)。
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